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コーカサスから中東へのバイク旅行 (その105)

2023/11/5  (その1)

時間はわからないが、起床
明るいから朝なのはわかるが何時だよ?
時計つけとけよ

すいません、獄中生活が長いんで言葉やさぐれてきました
朝食が運ばれてきて、皆もそもそと起き出して食事をとる
朝食は、パンにクリームチーズとジャム、生野菜にチャイ
パキチームと一緒に食べる
夜遅くまで騒いでいるのはイラクチームなので朝早いのはパキチーム
食事を終えてボケーっとタバコを吹かしていると看守がやってきて、何か自分には意味不明の言語をわめき散らして房の中から警官、眼鏡坊主、浅黒の3人が出されて戻ってきたときにはオレンジ色のつなぎを手にしていて各自それに着替えて待機している
30分ほどしてまた看守に呼ばれて3人は出て行った
当番制で刑務作業やってのか
自分もやらされたりして
一応自分は罪人じゃないはずなんだけど、扱いが囚人と完全に同じなので、全く以て油断がならない
ほんとここの警察は1ヘクトパスカルも信用ならない
嗚呼、スタンドでも使えるようにならないかしら
なんてジョジョのストーンオーシャンを思い出していたら、自分にもお呼びがかかった
特に自分の荷物も何もなく、着の身着のままの状態なので、靴下を履いて靴を履き半分以上寝ているの房の他の囚人達に行って来るわと挨拶をして留置場を出た
うーん、開放感
まだ解放されてないけど
警察署に入ると蛇男とポンコツ通訳がいた
よくもはめてくれやがったな
このヤロウ😡
今はスタンド能力を持ってないことに感謝するんだな
もってたら秒でスタープラチナを叩き込んでやるところだ

蛇男は例によってにこやかに挨拶回りをしながらそれに待たされつつ、この前とは別のお偉いさんルームに通されて恰幅がよく愛想の良いどこかの市長のようなお偉いさんからポンコツを仲介して2,3質問がされて、それに答える
お前は日本人か、そうかそうか、ガハハ
てな感じで、表敬訪問のようなそれは終始なごやかな雰囲気で終わり次の場所へ
なんかこのまま解放されそうな流れじゃね?
と思ったのもつかの間
世の中そんなに甘くないのだ
次に訪れた部屋には、何やら偉そうな女がふんぞりかえっていた
今度は、なごやかな先ほどとうってかわって、ピリピリしたムード
まるで裁判官に判決にも言い渡されるような、、、まぁ実際その通りだった
ポンコツ男仲介して、尋問のようなやりとりが続きフラストレーションが溜まっていく
ちゃんと翻訳されているのか限りなく怪しいやりとりの中、以前から思っていた不満が膨らみつつある
そして、ポンコツ翻訳曰く彼女が言うにはこのビザはエンプティーだと言っている
ビザが?エンプティ???
それを聞いて我慢できずに異議を申し立てた

確かにビザに書かれた文字は消えてしまったがそれによってビザがなくなったことになるとは私は思わない
私が取得したビザの情報は、現物以外にもイミグレーションに残っているはずだし、私のビザのシールにはシリアルナンバーが打ってある
私は元の状態のビザの写真も持っているし、手がかりはいくらでもある
問い合わせれば簡単に確認できることであるお願いだからそれをしてもらえないかと言葉をゆっくりと区切りながら大きめの声で訴えた

そして、そこでこの簡易裁判のような会合はお開きになった
そこはかとなく、やっちまった感が漂っているが後悔はしていない
というか、爽快感すらある
典型的な馬鹿野郎である
もうどうでもいいのである
好きなようにしろよ、コンチキショーめ!
それにこのまま蛇男が描いた筋書き通りに行くのも癪にさわるし

と言うわけで、警察署の通路でポンコツと一緒に待機中
暇なんでポンコツに話しかける
これから俺どうなるの?と聞くと
本来ならば、あなたは今日で解放される予定だった
しかし1回目の審査で成功したが、2回目の審査は失敗した
だからあなたはまた留置場に戻る
それ以上の事はわからないとの事
ですよね〜😅
まぁ、また2,3泊コースかな?
でも、あの留置場だったら良いや
みんなもうすぐ帰るからね〜
でももう一つ手を打っておくのもありかな?
気が進まないけど、日本大使館に電話しよう
連絡が取れればさすがにこの田舎の警察署でもあまりおかしなことをするわけにもいかなくなるだろう
というわけで、蛇男に日本大使館に電話を掛けられる様ように頼ん欲しいとポンコツに言ったが、今は難しいと言う
何故かと言うと、蛇男が今怒っているらしい
ふーん、表情があんまり変わらないからわからんかった
しかし、そうきたか
タイミングを見計らって伝えてくれるように頼んだが、結局その機会は無く自分は別の場所に移送されることになった

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