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バルカン半島から中央アジアへの旅行 (その77)

9月27日

なんとなく、名残惜しいキャンプ地を9時半出発
浮き橋を渡りKrasny Yarの町で水を購入
今回の旅で初めてお金を払って水を買う
今いるどこまでも平らな荒野が続く土地では、今までのように飲んだり料理に使えるようなおいしい水が湧いているとは思えないし、下手をすると水道の水質も信用できない
これから向かうカザフも水は買わないといけないかもしれない
街の出口のスタンドで余ったルーブルで給油
予備のポリタンクまで満タンにしたが、ルーブルを使い切れず、100数十ルーブル余った
そのまま国境に向かう
天気は快晴だが風が強い

一昨日と違って、出国待ちのトラックの列は半分ぐらいに減っていたが、帰国するカザフ人たちの自家用車の列は多くなっていた
バイクの特権を活かして、先頭まで行って入場規制のゲート前に停車
書類を出しながら、タバコを吸っているとゲートが開いて入場を管理している軍人に進入を許可される
先に列で待っているカザフ人たちに申し訳なく思いながらも、外国人特権
ありがたくお先に出国させて貰います
ロシア出国はなごやか&スムーズ
カザフ入国もあっさりしたもので、特に問題もなく入国審査を済ませる
カザフ国境の職員はロシアと比べてゆるい感じで愛想が良い
慣れ親しんだアジアの雰囲気でなんとなくほっとする

国境を後にして何もない荒野を走り出す
風はさらに強くなっていて、バイクが時折強風で振られる
風速は20m位吹いている
風邪で飛んできた砂塵が道路に蛇のように吹き込んでくる中を走る
国境から40kmのKurmangazyの町に到着
まずは、両替
銀行で20$両替しようとするが断られる
銀行の職員に何処で両替できるか聞くとバザールで両替できると言う
しかしバザールで見つけた両替屋のおばちゃん、レートが非常に悪い
アプリで確認すると、1$=479テンゲだがおばちゃんのレートは1$=300テンゲ
いくらなんでも、レート悪すぎだろう
なのでそこで両替する事は諦めた
他に両替してくれるところがないか、他の住民に聞き込みをしていると、おばちゃんが追いかけてきて、100$札なら470で替えてやると言ってるがお断りします
英語を話す現地のカザフ人の話によるとこの辺では、$も€もあまり流通する機会がないので、他に両替をしてくれる商店などもないと言う
最悪ATMはあるので、キャッシングすれば何とかなるのだが、そこまで追い詰められているわけでもない
一昨日アルマくんとお互い余ったカザフテンゲとジョージアラリを交換していて、手に入れた2500テンゲ=¥740を持っていたので今日は何とかそれでやり過ごす事にする
幸いガソリンはたっぷりあるし、明日大きな町のアティラウに着いたら両替できるだろう

そこから75キロほど走って、夕方17時
Zinedenの集落近くの砂地でキャンプ
集落とカスピ海の間に広がる砂地エリアはかなり広く、白い砂に貝殻の破片などが混じっていて以前はカスピ海の水の底だったと思われる
ずいぶん前に、カスピ海の水位が下がっていて水質が悪化していることが問題になっている記事を読んだことがあるが現在はどうなのだろう?
ここからカスピ海までは約1km?ぐらいでそれほど距離はないが車の轍で作られた道には、そこここに風吹かれて吹き溜まった砂が積もっていて、海岸線まで到達するのは困難に思われたので諦めた

相変わらず風が強い
吹き付ける風の中に細かい砂が混じっていて、テントの中も時間が経つとうっすら砂が積もる
明日の朝までには砂まみれになってしまうのかと思ったが、日が落ちる頃には風も病みゆっくり休めそう
明日の朝、風が強くなければ少しオートバイを整備しなければならない
と言うのもカザフに入った途端、アクセルワイヤーが引っかかって戻らなくなる症状が出た
多分、風邪に紛れた細かい砂粒が原因だろう
今キャンプしている集落に到着したときに、前輪の空気が急に抜けて、コンプレッサーで空気を補充したらそのまま走れるようになった
明日の朝確認して問題がなければいいが、パンクしていたらそれの修理をしなければならない
あと、シート下にあるキャッチタンクからのオイル漏れがひどくなってきた
早急に対策しなければならない

本日の登校距離159km

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