バルカン半島から中央アジアへの旅行 (その33)
8月9日
5時半起床
バイクの整備のために3連泊してしまったが、いよいよ再出発
昨日までの焚き火の後始末や、洗い物
タバコを巻いたり出発の準備をする
9時ごろ出発しようかなと思っていたが、実際出発は10時半
そんなにダラダラしていたつもりはなかったが、なんでこんなに遅くなったんだろう?
不思議だ
ここから、トルコへ最短のルートは、東南東方面のブルガリア第二の都市プロブディフを経由するルートだがせっかくだから北上をしてルーマニアとの国境をかすめながら黒海までたどり着いて、そこから黒海沿いにトルコまで南下してみることにする
ブルガリアの端っこには何があるのか楽しみだ
また、近いうちに戻ってくるような気もするが、せっかくなので市内中心部を走ることにする
ブルガリアの首都のソフィアは落ち着いた佇まいの綺麗な都市
25年前に訪れたときの面影はない
街の至る所にヨーロッパ的なセンスのアートとかが描かれている
バックパック旅行で最初に訪れたヨーロッパ文化圏の国
紙幣のデザインがすごくかっこよかった記憶がある
それと寝台列車で到着して街の中で初めて乗ったトラム
乗ったらすぐに乗車券をパンチしないと罰金を取られるシステムを知らず、乗ってすぐに監視役の若者たちに下ろされて1番高額な罰金の6ドルを巻き上げられたのはほろ苦い思い出
規模もそれほど大きくないソフィア
渋滞に困らせられることもなく通過できた
郊外に出てスタンドで給油する。ついでにWi-Fiでネットをチェック
そこから幹線道路を使って東に一旦向かって、途中から北に北上する
この国の主要幹線道路はギリシャ、マケドニアと違ってあらかじめロードチャージ用の専用機械で期間ごとに支払うようなシステムになっているようで料金所は無い
それと、支払わなければならないのは、車やトラックなどでオートバイは無料のようだ
なので心配しないで利用できるが、走っていってもつまらない
やっぱり旅は下道でしょう!
幹線道路と並走する道に降りて走り出すも途中から路面が荒れ始めて、次のジャンクションでまた幹線道路に戻る
まぁ、そんなもんだ
Botevgradで街に降りて食料品などの買い物をして元のルートに戻る
整備されて広い自動車専用道路を会長に進むが、やはり単調すぎて眠くなってきた
Osikovska Lakavitsaと言う場所で周りに街が見当たらない小さなジャンクションを降りて休憩できる木陰がある場所を探す
ジャンクションを降りて、すぐにパトカーとすれ違った
なんでこんな田舎道でパトカーがうろうろしてんのか縁起悪いじゃねーか
すぐに近くの枝道に入る
スキあらば小さな法律違反をすることが趣味のワテクシ
警察に会ったら身を隠す習性があるのだ😈
というわけで偶然枝道に入っただけだったが迷い込んだ先にあったのはスラムのような集落
小道に沿って、家が立っているが、ゴミやガラクタにしか見えないものが至るところに散乱している
ゆっくりと走っていると、家から子供たちが出てきてこっち見て叫んでいる
何やら嬉しそうだ
まぁ、こんなところに外人が来ることも珍しいだろうから仕方がないのか
でも、大人も同じようでずいぶん驚いた目でこちらを見てる
すれ違う車まで停まって運転手がガン見しているし、、、
危機管理能力の高いワテクシ
ここは長居しちゃまずそうだなぁと、集落の端まで行ってそこからUターン
元気の良い子供が待ち構えていて大声で何かを呼びかけてくるが、笑顔で手を振ってバイバイ
遠くにいる大人も、こちらに手を振っている
なかなか陽気な人たちの住む集落だ
住民を刺激しないように何枚か走りながら写真を撮った後、その集落を後にする
元の道に戻って、今度は逆方向に少し走ると休憩にちょうどよさげな木陰に朽ち掛けた石碑のある広場を発見
そこで休んでいると、さっきすれ違ったパトカーが今度は逆方向に走っていった
何なの?ほんと
それは置いておいて、先程の集落は何だったのか
みんな浅黒い肌をした人たちだったし、あの妙なハイテンションはブルガリアの他の人々とはちょっと異質
ルーマニアに近いと言うこともあって、ロマの集落だったのかも
そういえば、ここに走ってくる間やけに色気を発散しているような女子が、時折どうしてこんなところにいるんだろうと言う民家もないような道端で何かを待っていることが何度かあった
まぁ、どうでもいいけどそんな妄想をしたりなんかしてました
ハハハ
今日の宿泊予定のGorni Dabnikの南にある公園跡地?Lavrov Parkに18時到着
そこかしこに石像やモニュメントが設置されていて広い敷地内に建物が何棟か立っているが、全て放棄されているようでまるで人気がない
幸い、水道は生きていてそこで水を補給することができた
テント設置してさっきの水場に戻り、水浴び
ついでに洗濯を済ませてずぶ濡れのままテントに戻り日が暮れるまでテント横に出したコットで横たわってのんびりする
日が落ちてから急に雲行きが怪しくなり、雨が降ったりやんだり
これでは洗濯物は乾かないなぁ
明日の出発は遅くなりそうだと思いつつ就寝
本日の走行距離170km