40歳・厨二病リーマンが、妻の緊急入院で、ワンオペ家事・育児の大変さを思い知った件(反省と備忘録) 〜後編〜
(〜前編の概要〜 月曜日の夜に妻が緊急入院。子供二人(1歳児と3歳児)のワンオペを開始した40歳おっさんが、自分のクソさを痛感していた⇨ https://note.com/poketoandjorge/n/n511eed53cc11)
ワンオペ・在宅勤務生活開始に際して、救いだったのは「会社からの理解と支援」。仕事はしっかりやっていた甲斐もあって、社長・上司・同僚・部下から沢山の支援の連絡を頂いた。特に、社長から「N君(私)にこれまで多大な負荷をかけてきた。そのせいで、それを支える奥様に大きな負担がかかり、このようなことになったと反省している。若い子達がしっかり頑張ってくれているので、仕事は一切気にせず、ご家族のことを優先してください」とあったのは大変光栄なことだった。上司からは、「僕達が甘えていた。今後、人も増やし、組織・人員体制もちゃんと見直していくから相談に乗ってくださいね」と言われたのも、心底有り難かった。
そんなこんなで、ちょうど取り組んでいた説明会対応というメイン業務は同僚や部下が対応してくれたため、日中は周辺の定常業務やその他個別での案件を中心に落ち着いて対応できた。ただ、「時間が余る」「昼寝ができる」なんてことはなかった。なんせ、稼働時間が短いから。在宅でのワンオペ・育児会社員として、朝10時〜17時半、基本これしかない。昼休みを抜いても7時間半。これまで、朝6時〜夜20時だったから同じ計算だと14時間稼働。ほぼ倍違う。メイン業務がなくなっても楽できるわけではなかった。昼休みも当然仕事。少し時間ができたらレンチンで昼食。あとは家事。布団あげたり洗い物したり、拭き掃除したり。子供が帰ってきたら基本、落ち着いて家事はできない。「やるなら今しかない」そう思って対応していた。
そんな私の生活を支えてくれたもの、3つある。
1)義母の作ったお惣菜と、果物
2)フードデリバリーサービス
3)乾燥機
これまで、「寿司が食べたい」「今日は豚肉の豆苗巻きね〜」そんな悠長なことを日々言い放ってきたが、自分のご飯のこと、考えてる余裕も、準備する余裕も全くないわ。子供と同じものを食べて準備や洗い物、ゴミを減らす。自分のことよりも、子供の夜ご飯。子供達の「食べれるもの」、「食べたいもの」、「食べされるべきもの」、そのベン図の重なりを考えるだけで疲れる。祖母が届けてくれた茹でた人参・ブロッコリー・かぼちゃ・アスパラ・枝豆・エビ、そして、スライスした玉ねぎとキュウリ。野菜沢山用意してくれて有り難かった。しかし、これを子供達にあげてみるが、殆ど食べない。おいおい、これ、余ったらまたゴミになるぞ。とにかく、自分が食う(野菜足りてないし、ちょうどよかった)。調理時間もないから、ひたすらマヨネーズをつけて食べる。それだけ。楽できたのは、それに加えて、自分と上の子の分は、フードデリバリーを使えたこと。息子は、王将のチャーハンを美味しそうに食べてくれた。とにかく、カロリーがあるものをちゃんと食べてくれるだけでホッとした。あとは、果物。梨は水分が多いし、バナナは糖分が多い。朝ごはんは、ご飯orパンに加え、これらを与えて凌いだ。
辛かったのは、娘の対応。とにかく食べない。口に入れるだけ入れて、ポイポイ投げる。コップや皿をひっくり返す。「真の3秒ルール」を知っているか?それは、「1歳児、3秒目を離したら、とにかく何かしでかす」というもの。子供に食事を与えながら、洗い物などできない。娘を膝に抱え、豆腐やご飯を口に運ぶ。口から出される。また、口に運ぶ。これを根気強く繰り返す。少しでも食べてくれればと思いながら。。。
あと、有り難かった最後の一つは乾燥機。水曜日からは、「子供帰宅後一括洗濯⇨就寝前に乾燥機へ全てぶち込む⇨朝起きて部屋の一角に全てぶちまける⇨子供の服をパターン化・セット化して選ぶ(これで間違いはない)」これを繰り返した。つまり、二日に一回、子供達は同じ下着セットを着て就寝し、同じ服装で保育園に行くわけだ。私にとっては、「よくわからない服を箪笥から引っ張り出す・収納する」「登園違反の服装を着せているかもしれない不安を味わう」ことよりも、よっぽど楽。
兎にも角にも、考えている暇、止まっている暇なんて、ありはしない。「ひたすら動く、ひたすらこなす」。これだけであっという間に1日が過ぎていく。職場復帰した時短育児ママの、「仕事に対する馬力・躊躇いなく行動する決断力とスピード感」というのはこれが原点かと、ここに来て少しわかった気がした。
木曜日、妻の精密検査も無事終わり、「大腸憩室炎による出血」であったことが判明。憩室炎は今の医学では抜本的な治療法がなく、これから死ぬまでの間、上手に付き合っていかねばならないそうだ。ちょっとこの先怖いけれども、命に別状がなく、国内外問わずよくある病気であり対応方法も明確であるということがわかって、夫としてホットした。妻は、木曜日から3日ぶりに食事を再開。コロナ患者も多くてベッドの余裕もないことから、退院は金曜日のAM10:00に決まった。水曜の夜には私も家事・育児・仕事のサイクルをある程度確立させて、落ち着き始めた。子供達もよくいうことを聞いてくれ、火曜日の夜からは、娘もおっぱいを求めて夜泣きすることもなくなりとても助かった。ただ、やはり、一日一日が追われるままに目まぐるしく過ぎ、自己研鑽や娯楽に費やす時間や気力は殆ど残されていないということには、変わりはなかった。同じような状況でも自己研鑽や仕事外での挑戦をしている人も世の中にはいる。本当に頭が下がる思いだし、心底凄いなと改めて感じた。
最後に、この備忘録と反省のnoteを、「よかったこと」と「これから」という二つで締めくくりたいと思う。
今回のワンオペ経験を通じて「よかったこと」。それは、もちろん、先述してきたように、家事や育児の大変さ、父親としての義務、妻の気持ちがわかったことは絶対。それに加えて一つ、嬉しかったのは、「子供達とのスキンシップがとっても増えたこと、沢山甘えてくれたこと」。ママがいないことで、息子も娘も、パパにひっついてきてくれた。親としての幸せ・子への愛情と責任を人生で一番感じた4日間だった。
そして、今回の経験を通じて、「これから」どうしていきたいかという点。やっぱり、私は仕事人間で仕事を通じた夢もあるから、これからまた出社を増やし、仕事も増やすと思う。でも、今回のことで、ちょっとした家事・育児は、自分で勝手に体が動くようになったんだから、これをしっかり継続していきたい。例えば、布団をあげたり乾燥機をかけたり、洗い物をしたり、保育園の準備をしたり。「そんなことぐらいかよ、やるの当たり前だろう」って言われるのは承知で、そんな些細なことすらこれまでできてなかったから、率先してやること、さっと体を動かして行動することをこれから習慣化して行きたい思っている。自分がワンオペで感じたのは、「ここで、子供を1分見ててくれたら!」「ちょっとここやっといて欲しい!」みたいなちょっとした連携プレイの必要性だった。それだけで十分、楽になる。些細かもしれないが、これからは率先してやっていきたい。
ただの世間知らずオッサンの拙いnoteですが、読んでいただきありがとうございました。妻と子供を大切に、感謝の気持ちを忘れず生きていきます。
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