輝く星たちと一緒に、はるか遠くを目指して―Liella! 3rd LoveLive! Tour ~WE WILL!!~ 埼玉公演
2022年12月から始まったLiella! 3rd LoveLive! Tour ~WE WILL!!~。配信で視聴した宮城公演、現地参加の愛知・千葉・東京公演を経て、3月4日・5日にベルーナドームで開催された、Liella!初のドームライブとなる埼玉公演に両日現地参加してきました。ベルーナドームといえばAqoursも数多く立ってきた思い出深い場所で、また私事ながら故郷埼玉での開催かつ、ツアーファイナルとなる5日はちょうど誕生日ということもあり、かつてなく気合の入った公演となりました。
変化が予想されたライブの構成については、思いの外ここまでと変わらずというところだったので、埼玉公演で感じたことや、Liella! 3rd LoveLive! Tourを駆け抜けての感想みたいなものを書かせていただきます。
印象深いステージを振り返る
さて、今回の3rd LoveLive! Tourでも様々な楽曲が披露されましたが、特に印象深かった楽曲のステージについて振り返っていきます。また全体の3分の1くらいとロクに絞れていないですが、それくらい楽しかったライブでもあったということで。
Go!! リスタート
作中では代々木スクールアイドルフェスでの敗北からの再起を誓うこの楽曲。少し変な話にはなってしまうのですが、今回の埼玉公演の客入りについては、アリーナはグループ間で一席空け、スタンドは半分弱の使用、といったところでした。私はLiella!に対する思い入れが人一倍強いこともあって、この景色は少し悔しくもあったのですが、これまでの会場とは桁違いに広いベルーナドームのセンターステージで「Go!! リスタート」を力強く披露する姿を見て、Liella!ならばいつかこの景色も変えられる―作中の結ヶ丘の生徒達のようにそう強く想い、涙がこみ上げてきそうになりました。
Day2の「スター宣言」の冒頭、澁谷かのん役伊達さゆりさんが「私たち、スーパースターになってやるー!」と叫んだのも本当に印象的で。ここに何度も立ってきた先輩の姿はまだ遠いかもしれませんが、Liella!なら誰よりも輝く星に絶対なれると私は信じています。
ビタミンSUMMER!
3rd LoveLive! Tourで最も盛り上がる楽曲のひとつである「ビタミンSUMMER!」。Liella!初の単独声出し可能公演はすごかったですね。クラップだけでなく声出しを意識した楽曲でもあり、私はさほど声出しにこだわりのある立場ではないのですが、それでもとにかく楽しかったです。
そしてこのステージは、センターを務める鬼塚夏美役絵森彩さんのパフォーマンスが存分に楽しめました。絵森さんは本当に素晴らしいキャストなので、この点は後ほどまた触れるのですが、動きや表情までフルに表現する姿は見事の一言です。他のキャストも全員、この楽曲らしく楽しくかつ大胆に、そして間奏部分のダンスはカッコよくと、盛り上がるだけではないステージを見せてくれました。
改めて読むと歌詞が色々と凄いこの楽曲ですが、2番サビのこの部分が本当に好きなんですよね。これまでとは雰囲気の異なるLiella!のステージを見せてくれたこのステージに、彼女たちの可能性―白いミライを感じるのです。
Chance Day, Chance Way!
何度も書いていることですが、私はこの「Chance Day, Chance Way!」という楽曲が本当に大好きで。これまた声出し可能となれば気合も入るもので、結ヶ丘の祭りに文字通り全力で参加してきました。この楽曲だけではないですが、2期生の加入以降楽曲のバリエーションが本当に広がっていて、Liella!がますます進化していくことを強く感じます。「ビタミンSUMMER!」同様、9人になったLiella!はこんな楽曲も披露できるのだと、驚きと興奮にあふれるステージでした。
ただひとつの心残りは、埼玉公演でも正式衣装での披露とはならなかったこと。しかし、9人での楽曲が披露できるのも何回あるか分からないということで、裏を返せば、今後近いうちにその機会が作られる可能性があるとも言えます。というか、TVアニメの挿入歌で衣装の再現が叶わないとかそんなことは言わせないので。また次の祭りの開催に期待していますよ。
Sing!Shine!Smile!
このツアーが始まる前のLiella!生放送で、後半の怒涛の展開を楽しみにしてほしいと言われたわけですが、「エーデルシュタイン」以降の心揺さぶる構成はすごかったですね…。ウィーン・マルガレーテ役結那さんが魅せる世界に飲み込まれてからの、「Sing!Shine!Smile!」でLiella!が照らす星明かりに包まれるこの感覚。これがTVアニメ2期のラブライブ!東京大会で観客が観たものなのかと驚嘆するばかりでした。
そしてこの楽曲は、こんなにも穏やかで楽しい曲調でありながら、歌詞が本当に力強くて。TVアニメの物語としてだけではなく、いま目の前でこの歌詞を響かせる現実のLiella!の姿に、暗闇のように先の分からない未来へ向かい続けることは苦しいかもしれないけれど、こんなにも頼もしい彼女達ならばきっと輝けると信じることができるのです。まさにLiella!が「スーパースター」であることを実感したステージでした。
私のSymphony
ラブライブ!スーパースター!!という作品のテーマ曲ともいえるこの楽曲。今まで色々な形で披露され心揺さぶるステージを作ってきましたが、やはり私は今回の~WE WILL!! Ver.~が大好きです。それぞれの夢を持って集まり結ばれたLiella!がその夢と向き合い、Liella!だからこそ出せる答えを胸に未来へと向かうTVアニメ2期が私は大好きで、このステージはその物語を体現していました。Cパートで並んで前へと足を踏み出すLiella!の姿は、まさに「私を叶える物語」でありながら「みんなで叶える物語」なのです。そうしてラブライブ!決勝―彼女たちの答えを示すステージへと、未来へと向かっていく姿に、どの公演で何度観ても、文字通り涙腺が崩壊してしまいました。
そしてまた、この形は3rd LoveLive! Tourだけのものでもあり、きっと次披露される時にも新しい姿を観ることになるでしょう。どのような物語がこの楽曲に乗せられていくのか…本当に楽しみです。
未来の音が聴こえる
Liella!だけの答えを響かせる「未来の音が聴こえる」は、自分にとって本当に大好きで、そして本当に大切な楽曲です。ステージ中は涙をなんとかこらえてLiella!の姿を見るのに必死だったのですが、落ちサビからラストのサビに至るまでの演出には毎公演完全敗北。かのんがソロで歌っているときはマリーゴールド色の星が煌めき、そこからLiella!の紫になり、その星空に美しい花火が上がっていく…。埼玉公演ではいよいよリアル花火まで打ち上がり、Liella!が出した答えを、胸に抱く夢を、そして彼女達の未来を祝福するかのような光景に、感情も涙腺も爆発してしまいました。
私がこの楽曲を大好きなのは、もちろん先述したようにTVアニメ2期でLiella!が出した答えに心打たれたからなのですが、そこにはもうひとつ大きな理由があります。
これは度々書いていることですが、限られた時間のなかで精いっぱい輝き、その輝きを未来へと受け継いできた「スクールアイドルという存在そのもの」が私は本当に大好きで、この輝きが受け継がれ続けること―「スクールアイドルの夢」を本気で夢見ている人間です。これまで走ってきたスクールアイドルに憧れ、勇気を出してステージに立っているLiella!がこの楽曲を歌うこと。それは彼女達の物語が未来へ向かっていくと同時に、スクールアイドルの物語が未来へ向かっていくことでもあります。
スクールアイドルというのは不思議なもので、彼女達が過ごす輝く青春は立ち止まっていたいほど幸せなはずなのに、彼女達は立ち止まることなく未来へと走り続ける。ラブライブ!というシリーズは、そんな矛盾をはらんだ存在の姿を描いています。それはなぜか。「もっとね 笑顔でいてほしいから はるか遠く目指すんだ」―これ以上の答えはないでしょう。
スクールアイドルの物語が繋がった先に、憧れから駆け出したLiella!というグループが立っいることそのものが夢であり、そしてスクールアイドルの夢を夢見ている自分にとって、大好きなLiella!からこの言葉を受け取ることは本当に特別で、こんなにも幸せなことがあって良いのかと。Liella!が向かう未来には、私がもっと笑顔になれるスクールアイドルの物語が待っている―そう約束してくれたのですから。
Second Sparkle
埼玉公演Day2、アンコールで何かしらあるだろうとは思っていましたが、突然この楽曲を先行披露されることになるとは…。ツアーファイナルということもあって、ここまででも全部やりきるという気迫を見せてくれていたLiella!ですが、体力を消費した後であろうアンコールに来てもなお、この熱気と魂に溢れるステージは本当に圧巻です。アーカイブで観ていてもどのキャストからも圧倒的な力強さが感じられ、7都市14公演を駆け抜けてきたLiella!の成長をこれでもかと見せつけられました。
そして何より、Liella!がこの歌詞を歌うことの意味は大きくて。シリーズ初のTVアニメ3期が決定し、新しい季節に3期生を迎えてから踏み出す未来は未知の世界。まだ見ぬ星空までたどり着くための道のりは、怖いのか楽しいのかまだ誰にも分からないけれど、それでも力の限り進み続けようという強い決意には心震わされました。未来へと立ち向かい挑戦を続けるその姿は、まさしく私の求めたスクールアイドルそのものであり、「WE WILL!!」というタイトルを背負った3rd LoveLive! Tourの集大成とも言えるステージでした。本当に素晴らしかったです。
TO BE CONTINUED
3rd LoveLive! Tour、この楽曲を外して語ることはできないでしょう。これまではどちらかというと地に足つけたような楽曲で締めるLiella!のライブでしたが、今回はとびっきりに盛り上がる「TO BE CONTINUED」が全公演最後の楽曲になりました。これもまた、9人になったからこそできることなのかなと思っています。ストレートな楽曲名の通り、Liella!の物語がこの先もまだまだ続いていくというワクワクに溢れた、最高に楽しいステージでした。
そしてこの楽曲の何がいいって、2期生の象徴でもある桜小路きな子役鈴原希実さんが、「僕の手を握りしめてよ」と最後に締めてくれるところですよね。1期生の5人はもちろん、2期生の4人も加わったからこそ、こうして素晴らしいステージになっているのだと実感します。
キャストの皆さんについて
First LoveLive! Tourの感想でもキャスト一人ひとりについて触れましたが、1期生からは成長を感じ、2期生が新たな風を吹かせたいま、もう一度キャストの皆さんへの感想…というか、想いが強くて今回は半ばメッセージのような?とりあえずそんな感じのことを書いていきます。
澁谷かのん役 伊達さゆりさん
一般公募オーディションから主役として抜擢され、気づけば2年強も経っていたんですね。2期生が加入して先輩となった伊達さんの頼もしさ、そして熱い言葉を投げ続ける姿は、まさにLiella!のリーダーだなと常々感じています。MCではかのんを演じる中で壁に直面したことも話していましたが、物語の中で成長していくメンバーに対して、役者としてどう向き合っていくのかというのは、(変な言い方にはなるのですが)本当にラブライブ!シリーズらしい話。そして、演じるメンバーのように役者も成長していくことで壁を乗り越えていくのが、これからの楽しみでもあります。
かのんと出会って始まった伊達さんの物語は、これからもまだまだ続いていきます。次出会う時には、伊達さんがどんな答えを出して、澁谷かのんとしてのどんな姿を見せてくれるのか。憧れから走り出した現実を生きるスクールアイドルの姿を、これからも期待して見守っています。
唐可可役 Liyuuさん
かわいらしい可可を演じながらも、「Second Sparkle」などでドキッとするようなカッコよさも見せてくれて、ステージでの姿を観るたびに、Liyuuさんがさらに魅力を増していることを感じさせてくれますね。First、2nd、そして3rdと、毎回毎回「次会う時にはどうなっているんだろう」というワクワクするような存在です。
そして何より、いまLiella!にとって一番貴重な存在なのがLiyuuさんなのではないかとも思っていて。2期生のキャストインタビューでは、加入したばかりで慣れない鈴原さんに声をかけて安心させていたという話がありましたし、埼玉公演のアンコール映像では大阪公演でのMCも流れていましたが、母国語ではない言葉で器用に伝えることは難しくても、そんな彼女の素直な言葉だからこそメンバーにとってどれだけ支えになっていることか。本当に不思議な力を持った方だと思います。First LoveLive! TourのMCではメンバーに頼られる存在になりたいと話していましたが、これからもLiella!の精神的支柱として、新たに迎える3期生を含め、Liella!のみんなに寄り添う存在であって欲しいと思っています。
嵐千砂都役 岬なこさん
First LoveLive! Tourで圧倒的な成長を遂げ、いまなおその素晴らしいダンスでLiella!を引っ張る岬さん。そのパフォーマンスは現地参加に重ねて配信チケットを購入して視聴したくなるほどで、細かく観るたびに驚かされるばかりです。彼女の成長は3rd LoveLive! Tourでも止まることはなく、ちょっとやんちゃなかわいらしさから、しっかりとキメるカッコよさまで、あらゆる魅力を表現してくれました。
そしてその力強く進んでいく姿は、部長を引き受け一段と強くなった千砂都そのものだと思います。作中で凄まじいスピードで成長していくかのんと共に、その背中を追ってここまで来た千砂都も勢い良く成長しています。そんな千砂都と一緒に歩んでいく岬さんが、この先どんな新しい姿を見せてくれるのか。一人のメンバーとして、そして頼もしくみんなをまとめる部長として、彼女はどこまで強くなっていくのか。作中でも現実でも、さらに成長した姿に期待しています。
平安名すみれ役 ペイトン尚未さん
ステージの上で全てを出し切るという気迫の乗ったパフォーマンス、そしてLiella!の最年少組ながらも全体のバランスを取っていくような立ち回りを観て、ペイトンさんは本当に平安名すみれを体現したような方だといつも思っていて、私はそんなペイトンさんの姿にいつも惹かれています。特に埼玉公演は凄かったですね…。ツアーファイナルのDay2が顕著でしたが、埼玉はペイトンさんの地元ということもあってか、尋常じゃない気合の入り方に観ているこちらが気圧されるくらいでした。私はそういうパフォーマンスが大大大好物なので、これからもそんな素晴らしい姿をたくさん見せてほしいですね。
そして埼玉公演Day2では、ペイトンさんはMCで熱い言葉を放ってくれました。メンバーとして表現することにたくさん悩んで、でもこうして演じていることに誇りを持ってステージに立っていること。そして私たちがその姿を目の前にしていること。それは決して当たり前のことではなくて、彼女達が本気で役者として、スクールアイドルとして、走り続けてきたからなのだと改めて感じました。これからも、誠実に誇り高くすみれを演じていくペイトンさんを応援しています。
葉月恋役 青山なぎささん
これは何度も何度も書いてきたことですが、青山さんはLiella!のなかでも一番の実力者だと思っていて、恋としてパフォーマンスする姿には何度驚かされたか分からないくらい、常に私の想像を超えてくるような方です。一般公募出身でありながら(いい意味で)一般公募らしい扱いをされないのも、これだけ出来る方ならば無理もないと思っていたのですが、埼玉公演Day2のMCで彼女も悩んでいたことを知って驚きました。
ラブライブ!という作品は、コンテンツとしては大手であると同時に、非常に特殊な作品でもあり、特にメンバーとキャストの関係はその最大の特徴だと思います。ステージ上ではただメンバーを演じるだけではなく、一方でキャスト個人として立つわけでもない。うまく表すのが難しいのですが、ラブライブ!の世界を生きるメンバーの想い全てを背負い、ステージという場所でキャストとして表現する…つまりライブはメンバーを現実に存在させる舞台であり、そのキャストというのは、メンバーの人生そのものを託されているのだと思っています。キャストが全力でメンバーの想いをステージで伝えるからこそ、そのメンバーは真に存在することができる。それは考えれば考えるほど並外れたことであり、そして常にストイックに努力してきた青山さんは、間違いなく最高の結果を出し続けてきた。それが全てだと思います。
他の誰でもない青山さんだからこそ、これからも恋を魅力的に演じてくれることでしょう。そして私は、そんな様々な魅力を持った恋が大好きです。
桜小路きな子役 鈴原希実さん
フレッシュな2期生として3rd LoveLive! Tourを3ヶ月間一緒に駆け抜けてきて、鈴原さんに限らず凄く馴染んだなと思っていたのですが、振り返ると初登場の生放送からまだ1年も経っていないんですね。ラブライブ!スーパースター!!のプロジェクト発表に立ち会い、1期生5人だけの頃から応援し続けてきた自分ですが、2期生がいないLiella!なんて考えられない―それほどまでに彼女たち4人が大切な存在になっています。
それはひとえに、先に走り出した1期生との経験差を感じさせないくらいに努力してきた4人の成果で。特に鈴原さんは、1期生と同タイミングでキャストとして決まっていたはずですが、そこから私たちに姿を見せるまでの間、本当に頑張ってくれたのだと思います。かわいらしく、そして時にカッコよく、ステージできな子を演じながらキラキラと輝く鈴原さんの姿を観て、勇気を出してラブライブ!の世界に飛び込んでくれたことに感謝するばかりですし、この先いつか―もしかしたらすぐに―鈴原さんに憧れてスクールアイドルになる人が現れるかもしれない。それを想像するだけでワクワクします。
2期生を迎え1期生が先輩になったときは、「あの5人がきちんと先輩してる…!」と感動(?)したものですが、作中できな子が先輩としてどう振る舞うかはもちろん、鈴原さんの先輩姿を観られる日がとても楽しみです。
米女メイ役 薮島朱音さん
いつも素敵な笑顔を見せてくれて、楽しそうにステージに立っている姿が印象的な薮島さん。それはまさにスクールアイドルが大好きなメイらしいですし、何より私たちの想像以上にかわいらしく、そして想像以上にカッコよくパフォーマンスをしていて、さらなるメイの魅力に気が付かせてくれました。MCでも話していたことですが、「WE WILL!!」のAパートで先陣を切ることになったり、Liella!にとって全く新しいタイプの楽曲「揺らぐわ」でセンターを務めたりと、プレッシャーのかかる場面の中でも活躍し、成長できたツアーだったのではないでしょうか。
ツアーと銘打ち7都市14公演という数をやり抜いたからこそ、2期生は本当に立派になったと思います。ステージの振り返りでも書きましたが、2期生4人が加わったからこそできるステージが本当にたくさんあって、1期生にとって心強く頼もしい後輩になっているはずです。薮島さんが話している様子を観ると、本当に優しい方なんだということが伝わってきますが、ステージ上では貪欲に表現し、成長して1期生と切磋琢磨し、「追いつけ、追い越せ―。」を実現してくれるのではと期待しています。
若菜四季役 大熊和奏さん
今回の3rd LoveLive! TourのMVPを決めるのならば、素晴らしい活躍を見せてくれた大熊さんだと私は思っています。ダンスが武器の四季を演じるだけあり、リリースイベントの時点でも圧倒的な熱量で目を引いたキャストだったのですが、遥かに長い1公演3時間という中でも非常に多くの見どころを作ってくれて、1期生すらも凌駕しようかという気迫には驚きました。四季ほどの身長はなくとも強く大きく動くことで、ベルーナドームのような広い会場でも抜群の存在感を放ち、MCでも話していた通り、遠くまで届けようという気持ちに溢れていました。
さらにはパフォーマンス外においても、埼玉公演Day1で最初のコール&レスポンスを、2年間声援を聞くことができなかった1期生に譲るなど、こんなに出来た後輩が入るなんて…と感動するばかり。場を和ませる(?)役割も積極的に担っていますし、2期生はもちろん、Liella!全員の中でも精神的に一番頼れる存在だと思います。いやー…大熊さんのことは褒めることしか出来ない、むしろ褒めても褒め足りないくらいです。素晴らしいキャストがLiella!に加入してくれました。ステージ上でも他の場面でも、これからの活躍が本当に楽しみな方です。
鬼塚夏美役 絵森彩さん
MVPは一人とは言っていない。Liella!で最も若い絵森さんも素晴らしい姿を見せてくれていて、自分の中では大熊さんと同時授賞です。夏美らしい大げさなくらいハッキリとした表情の使い方に、新たな夢に手を伸ばし全力で駆け出す熱意を込めた力強い動きに、夏美の想いをすべて背負ってステージに立っていることが強く伝わってきました。私はアーカイブで一人ひとりのパフォーマンスをじっくり観てやられるのが趣味なのですが、絵森さんには一番撃ち抜かれました。本当にそれくらい素晴らしかったです。
埼玉公演Day2のMCではこのツアーの目標の話をしていましたが、絵森さんに限らず、2期生がこうしてステージで結果を残してくれたからこそ、Liella!に欠かせない存在になっています。TVアニメのストーリー同様に、現実でも未来へ進むことで強くなっていくのがLiella!というスクールアイドルグループ。だからこそ、ここまでよく頑張ったね、4人のおかげでLiella!の夢はもっともっと大きくなっているよ、私が笑顔でLiella!と一緒に夢を見て未来へ向かえるんだよ…そう声をかけてあげたいくらいに、オープニング映像で先輩たちを追う4つの星を観て涙してしまうほどに、私は彼女たちに感謝しています。本当に本当にありがとう。
これから先、夏美が見つけた夢をさらに叶えていくことができるのは、他ならぬ夏美を演じていく絵森さんです。夢見る夏美がもっと幸せでいられるように、絵森さんが目一杯の愛を持って夏美とステージに立つ次の機会をお待ちしています。
ウィーン・マルガレーテ役 結那さん
この3rd LoveLive! Tourのなかで成長したのは、Liella!と一緒に走ってきた結那さんもまた同じ。マルガレーテはTVアニメ3期にも登場するのは確実ですし、今後の活躍もあるからこそ、経験を積ませるために14回もの公演を一緒に巡ってきたと思っているのですが、ソロステージを重ねたことで強く成長が感じられましたね。
TVアニメではマルガレーテがLiella!と相反する価値観を持った存在として描かれていますが、結那さんが魂を込めたパフォーマンスを通してマルガレーテの想いをぶつけてくれたことで、マルガレーテも自分自身の想いや答えを持って戦うスクールアイドルなのだと実感したツアーでした。これからどのような出番があるのかはまだ分かりませんが、また結那さん演じるマルガレーテと会えるのを楽しみにしています。
Liella!と一緒に生きること
最後に、3rd LoveLive! Tourを通して感じたことを少しだけ。
First LoveLive! Tourの感想でも書いたことですが、私はラブライブ!スーパースター!!が大好きで、Liella!というスクールアイドルが大好きです。そして、どうしてこんなにも好きなのかと改めて考えると、「Liella!と一緒に生きている」という実感が強いからだと思っています。
作中で1期生5人から始まったLiella!が9人になってラブライブ!で優勝したように、現実でも1期生と2期生が手を取り努力して、時に悩んで、そして壁を乗り越えて素晴らしいライブを見せてくれました。結ヶ丘女子高等学校の生徒たちと同じく、現実の私もLiella!というスクールアイドルを、スーパースターを、大好きで誇りに思っています。
この先はるか遠くを目指すLiella!の物語が進むほどに、作中の彼女たちに残された時間は減っていくわけで、これほどまでに愛する存在の未来を求めるということは、よくよく考えれば無茶苦茶な話でもあります。今を永遠にすることと、未来へ向かっていくことは、本当ならば両立しないのですから。
でも、それでも、私はLiella!と一緒に未来へ進んでいきたい。今この時間も美しいけれど、挑戦を続けてたどり着く「はじめての星空」はもっと美しいから。Liella!と一緒にもっと笑顔でいられるから。彼女たちが挑戦を続けることで、私が夢見るスクールアイドルの夢はもっと大きくなるから。いつかこの物語を受け継いだスクールアイドルが輝いた時、Liella!の存在は永遠になるから。
いま、Liella!と一緒に生きるこの瞬間を愛すると共に、大阪城ホールで初めてTVアニメ2期のPVを観た時のように、Liella!と一緒に迎える新しい季節に胸が高鳴っています。作中での3年間、そして現実の彼女たちと過ごすもっと長いであろう時間の先に、どんな景色が、どんな未来が待っているのか。これからも夢を追いかける星たちと、また会える次の機会を心待ちにしています。
Liella!のことが最初から大好きな身として、青山さんの言葉を借りるならば、「9人になって良かったね」と心の底から思えるツアーでした。Liella! 3rd LoveLive! Tour 〜WE WILL!!〜、本当にありがとうございました。
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