【ポケカ小話】対象ありませんでした【昔話】
「ハイパーボール使います。」
「対象ありませんでした。」
よくある風景。
よくあるけれど、実はちょっと深い。かも。
ちょっと前「対象ありませんじゃなくて持ってきませんだろ」みたいなツイートが話題になった。
気持ちはわかる。
上級プレイヤー用ルールガイドには、こう書かれている。(ver.2.2より引用)
山札からカードを選ぶことを指示された場合、山札のカードのオモテを確認しながら指定された枚数のカードを選びます。確認中のカードのオモテは、相手プレイヤーに見せません。複数枚のカードを選ぶ場合は、指定された数より少ない枚数でも選べます。また1枚も選ばないこともでき、その場合はカードを選ぶ行為を終了します。ただし好きなカードを選ぶように指示された場合は、必ず指定された枚数を選ばなければいけません。
選ばないことができる。
選ばなかっただけで、対象がないわけじゃあないだろ、と。
ここから昔話。
むかーしむかし、と言ってもBWの頃。
ビリジオンEXのワザ「エメラルドスラッシュ」を宣言した男がいた。
※ エメラルドスラッシュ 草無50 望むならベンチポケモン1匹に山から草エネ2枚を加速
山を見たところ、基本草エネルギーが1枚しかない。
テキストは2枚つけろと言っている。
でも山には1枚しかない。
困った。
「1枚しか、ないです。」
それを聞いた相手も困った。
男の山を確認するわけにもいかない。
でもテキストは2枚つけろと言っている。
男は1枚しかないと言う。
男が嘘を吐いているとは思わないが、嘘を吐いていない証明もできない。
そこへ一人のポケカプレイヤーが通りがかる。
「何かお困りのようですね。私でよければお手伝いしましょうか。」
かくかくシキジカ。
「なるほど。では、私が男さんの山札に草エネルギーが1枚しかないことを確認しましょう。」
男と相手は無事、対戦を続けることができました。
こうして、ポケカは3人でプレイするゲームとなったのです。
めでたしめでたし。
ここまで昔話。
各地にも似たような昔話、言い伝えが残されている。
ある地域では、ビリジオンEXのワザ「エメラルドスラッシュ」ではなく、テラキオンEXのワザ「パンプスマッシュ」での伝説になっていた。
※パンプスマッシュ 闘闘無90 ベンチポケモンに手札から基本エネ2枚を好きなようにつける。
また別の地域では、対戦相手が男の発言を信用し、そのまま対戦を継続したと伝えられている。
対象がないことを伝えれば指示された枚数より少なく、あるいは一枚も選ばないことを認める文化の始まりと考えられている。
「対象ありません」
このように、ポケカに参入した時期、地域によって同じものを指すが言葉は異なる、あるいは、言葉は同じだが異なるものを指すということがしばしば見られる。
自分とは異なる言葉を使う相手がいたとしても、頭ごなしに否定するのではなく、その相手がどのような環境からポケカに参入してきたか考えることも、またひとつの楽しみかもしれない。
ということで、今の時代における「バレット」の意味を誰か教えてください。
マジでわからん。
シルバーバレットではなさそうだ。
ビートダウンとの違いがよくわからん。
ギラティナビートダウンデッキに、苦手なゾロアークGXへのシルバーバレットとしてイワークを採用した構築が「超バレット」と呼ばれるのはなぜだろう。
コメント待ってます。