ソフトを使ったハンドレビュー【初心者から始めるポーカー学習】
皆さんこんにちは!Hinanoと言います!兄の影響でポーカーを3ヵ月ほど前から始めました!私はKKPokerというオンラインアプリで日々ポーカーを楽しんでいるのですが、このプレーは合ってたのかな?と思うことが度々あります。そういったプレーをPokerSnowieというポーカーソフトを使って検証し、言語化することが私自身の実力向上につながる!と思いこのnoteを始めました!また、私と同じようにポーカーを始めたばかりの人はどういうプレーが正しいのかが分からない、という悩みを持つことがきっとあると思います。おこがましいですが、そんな人のプレーの指針になるようなことを書ければ、と思います。よろしくお願いします!
そもそもPokerSnowieってなに?
まずは公式HPに何と書いてあるか見てみましょう!
「PokerSnowie はノーリミットテキサスホールデムのトレーニングソフトウェアで、ポーカースキルの上達を支援するソフトです。 AI(人工知能)を備えており、GTO (Game Theory Optimal) の原則に基づいて意思決定を行うようトレーニングされています。 初心者は、PokerSnowie から多くを学ぶことが出来て、意思決定、GTO、個々のシナリオにおける EV といったものをずっと身近に感ずることが出来るようになるでしょう。 上級者やプロのポーカープレイヤーもまた、自らの意思決定をより洗練されたレベルへと磨き上げることが出来るようになります。」
…何やら難しいですね笑
ざっくり言ってしまえば、AI同士で無数のハンドを戦わせた結果「最も利益が出る」プレーが何かを教えてくれるソフト、とでもなるでしょうか笑
本noteではこのソフトを使ってポーカーの標準的なプレーを学んでいきたいと思います!
「ポーカーは相手次第のゲームだからそういった相手毎の特徴を考慮していないAIの出力は無意味じゃないの?」という声もあると思いますが、まずは標準的なプレーを学び、その上で相手に合わせてプレーを調整することがポーカーの上達には欠かせないと私は考えています!
PokerSnowie自体の実力についても様々な声があると思いますが、少なくとも私が普段KKPokerでプレーしている40nl(スモールブラインド、ビッグブラインドがそれぞれ0.2,0.4ドルのテーブル、以下それぞれをSB、BBと略します!)でPokerSnowieのプレーを完全にコピー出来れば絶対に利益が出るものにはなっています!(これはポーカー上級者の方の受け売りに近いですが笑)
何はともあれ、まずはPokerSnowieの出力を見ながら私自身がKKPokerで出会った場面の振り返りをしていきましょう!
※記事内ではPokerSnowieの結果画面を多数掲載していますが、これらは全てPokerSnowieの製造・販売元であるサンビ株式会社様より許可を取った上で掲載させていただいています!
どういう画面が表示されるの?
以下の画像のように、そのプレーでどれくらいの利益が出るのかを数値化してみることができます!
例えばUTG(BBの次のポジション、席のこと)でAAが配られた時にレイズをすれば、平均的にあなたは7.75のEVを得ることが出来る、と教えてくれる、というわけです!
ここでいうEVとはExpected Value、日本語に訳すと期待値のことを指します。さらに具体的に言うと、この値にビッグブラインドの額を掛けたものが利益の期待値になります!
つまり私がSB,BBが0.2、0.4ドルのテーブルのUTGに座った時にAAを配られれば、平均的に7.75×0.4$=3.10$を稼ぐことが出来る、と教えてくれるわけです!分かりやすいですね!
体感的にはAAが配られた時にはもっと多くの利益を出せている、と思うかもしれませんが、ブラインドスチール(自分がレイズした後、他のプレイヤー全員が降りてしまうこと)になってしまう場合や運悪くバットビート(とても勝率の低いところを引かれて負けること)に遭ってしまう場合を含めた平均の値なのでこういった値になるんだ、と考えていただきたいです!
ハンドの振り返り(KTs@BB)
※以下の画像ではSB,BBが2$,4$になっていますが実際には0.2$,0.4$でプレーしています。同様にそれぞれのスタック(持っているチップの量)も10分の1したもので見ていただければ、と思います!
BBでKTsが配られました!そこそこテンションが上がりますね!ボタンからのオープンレイズが入り、SBはフォールド。BBの私はコールを選択。
AIもコールを選択していますね。しかしここで小さいベットサイズの方を確認するとミニレイズした場合のEVは1.04とありました。コールした場合とのEV差は0.03と小さいのでそこまで気にしなくても良いと思いますが、AIの判断では小さいレイズ>コール>大きなレイズ>フォールドとなっているようです。
フロップは7♠、A♣、J♥と落ちました。私の手はまだ何もないキングハイですが、Qが落ちればストレートになりますね。ポーカーには「直前にレイズ・ベットした人まではチェックで回す」という基本的な考えがあるのでここで私はチェックを選択しました。(以下のサイトhttps://www.pokerdou.com/texasholdem-intermediate/donkbet/が非常に参考になります!)
AIの選択肢も同じくチェック。ここでは他のベットサイズの選択を見ても全てチェックを推奨していました。ベットした場合とのEV差は1.0以上であり、相当チェックが推奨されていることが分かります。
相手も同様にチェックを選択。ターンに向かいます。
ターンはJ♠でした。これで私のハンドはストレートドロー(あと1枚必要なカードが出れば役が完成することをドローと言います!)に加え、スペードのフラッシュドローになりました!
私は「直前にレイズ・ベットした人まではチェックで回す」という考えからチェックを選択しましたが、AIの推奨プレーはベットでした。しかしここでのEV差は0.04と小さいものであり、大きなミスではないと言えるでしょう。どういったハンド、場のカードならば「直前にレイズ・ベットした人まではチェックで回す」という原則を破ってベットした方が良いかについては複雑であり、こういった場面でチェックをしても大きな損につながることはほとんどないので、最初のうちは原則通り「直前にレイズ・ベットした人まではチェックで回す」プレーをするのが良いんじゃないか、というのが私の考えです!
チェックで回すと相手はポットの半分をベットしてきました。
私はコールを選択しました。フラッシュにもストレートにもなりうるこのハンドをフォールドするのはもったいなさすぎる!という私の感覚は合っていました笑
ここで私の考えからレイズは抜け落ちていましたが、どのベット額でもAIの推奨プレーにレイズはありませんでした。自身の現状のハンドはキングハイという弱い役で、リバーのカードで強い役が完成しうる、更にその確率がそれなりにある(アウツがある、と表現します!)という状況はターンのレイズには適していないのではないか、と私は考えています(PokerSnoeieは数値を教えてくれはしますが何故そのプレーが良いのかまでは教えてくれません!笑そこを自分なりに考えるのがポーカー上達のカギかも…!)。
リバーに向かいます。
リバーは8♠でした!私の手はフラッシュになりましたね!オンラインですがやはり役が完成した時はいつだって嬉しいものですね!ここでも私は「直前にレイズ・ベットした人まではチェックで回す」という原則のもとチェックを選択しました。AIの選択も同じくチェック。しかし他のベットサイズを確認したところ、以下のように低頻度でポットベットをしても良いようです。しかしその場合もチェックした時とEVの差はないので総合的に見てもチェックが良いということになると思います!
ここで「フラッシュが完成したのにベットしないなんてもったいない!」と考える方もいると思います!でも役が完成した時に必ずベットしていたら相手目線で考えると「ベットしてきたら降りればいいな」となってしまい対応が簡単になってしまいますよね?対戦相手に自分の手を読まれないためにも「直前にレイズ・ベットした人まではチェックで回す」という原則を機械的に適用することは多くの場面で有用なのでまずは押さえておきましょう!
私がチェックすると相手はポットの6割程度をベット。これを待っていました!私の手はフラッシュ!意気揚々と3倍のレイズを仕掛けました!
…あれ?
ミスになってる!!!!
AIの推奨プレーはコールでした。他のレイズサイズも確認しましたが、いずれもEVでコールを上回ることはありませんでした。
なぜ…?
以下は自分なりに考えてみたものなので間違っている箇所もあるかと思います。私よりもポーカー経験がある方は多いと思うのでもしこの記事を読んで感じることがあれば是非教えていただきたいです…!
そもそもリバーでのベットの役回りは2つで
①ブラフで相手を降ろして利益を得る
②自身よりも弱いハンドにコールしてもらい利益を得る
に大別できると考えています。今回は自身の手が強いので②に当たりますね。ではここまでのアクションを考えて、相手が持ちうる私よりも弱いハンドを考えてみましょう。
何も出来ていないブラフ、7や8ヒット(これはブラフに分類されるかもしれません)、Aヒット、J絡みの3カード(JT、JQ、JKなど)、T9持ちのストレート、私よりも低いフラッシュ(45s、56s、Q9sくらい…?)といったハンドが思いつきます。これらのうち、私のリバーのレイズにコールしてくれるハンドはどれくらいあるでしょうか?逆の立場だったとして、何もできていないブラフや7、8ヒットに加えてJ持ちのスリーカードもこんなストレートもフラッシュもある場面ではコールしてくれないでしょう。また、ストレートの人も降りることが多そうです。かろうじて低位のフラッシュはコールしてくれるかもしれません。
私のハンドはフラッシュと強いことには間違いはないのですが、私のレイズにコールしてくれるハンドを相手が持っている確率はかなり低いのです!
よってここでのレイズは効果が薄いことがある程度納得出来ました。
ここで想像したくもないですが、相手が私よりも強い手を持っているパターンを考えてみたいと思います!
77、88、JJ、AA、AJ、さらにはAハイフラッシュ…
思ったよりも多く出てきましたね笑
つまり強いと思っていた私のKハイフラッシュは今の状況では「そこそこ強い」程度の手役だったのです!
なお、実際にどうなったかと言うと…
お返しと言わんばかりに3倍以上のレイズが返ってきてしまいました!!!ぴえん。
さすがにこれにはコールできずフォールド。AIも強烈にフォールドを推奨してきました。EVが-50近くになる選択肢は珍しいです。笑
追記:なんとこの記事を読んでいただいた方の中にKKPoker内で実際に上の画像で対戦相手だった方がいらっしゃり、ハンドを教えていただきました!すごい偶然ですね、ありがとうございます!
そんな対戦相手の方のハンドは…77!フルハウスでした!危ない!笑
まとめ
・「直前にレイズ・ベットした人まではチェックで回す」という原則はかなり有用!
・リバーでのレイズの前には自分の手がどれくらい強いのかあくまで客観的に判断しましょう!
最後に
いかがだったでしょうか?
今後もこういった形でハンドの振り返りをnoteでの記事という形で発信していきたいと思っています!
初回ということで気合が入ってしまいましたが、次回以降はもう少し簡潔&1記事につき2~3ハンドほどを目安に書いてみようかなと思っています!
ポーカーは本当に面白いゲームなので、この記事をきっかけにポーカーをやってみたい!と思ってくれる方やもっと勉強して強くなりたい!と思ってくれる方がいれば嬉しいです。
応援のほど、宜しくお願いします!
Hinano
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