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メルボルンの部屋探しで詐欺に遭いかけたのでチェックリストと詐欺対処法を伝授します。
久しぶりの投稿になりました。
みなさまいかがお過ごしでしたでしょうか?
記事を更新していない間もたくさんの記事へのいいねや、フォローありがとうございました。
私はここ数週間メルボルンへ引越しのために家探しをしていましたが、ついにメルボルン中心地へ電車でわずか10分の立地に家を見つけることができました。
今回の家探しは過去最大難易度でかなり苦労しましたが、明日この田舎から大都市へと脱出します。笑
またまたオーストラリアのシェアハウス探しサプリ『Flatmates』が大活躍してくれました。絶賛家探し中だよって方や、これから家探しの予定のある方はこちらの記事を参考にしてみてください。使い方も解説しています。
しかし、今回は手放しにおすすめ!といえない事態が起きたので何が起きたのかシュアしつつ、オーストラリア全般で意識しておいた方が良いことも私なりにまとめてみます。最後までお付き合いください。
今回の家探しで個人的に苦労したこと
冒頭で今回の家探しが過去最大難易度だったと書いたのは、私一人が住む家を探していたのではなく、オーストラリアで出会った彼女と一緒に住める大きな部屋が必要。かつ車を所持しているので駐車スペースがあることが最大の要因でした。
そもそもカップルを受け入れてくれる家が多くないのと、見つかったとしても部屋が狭い、車のパーキングがないメルボルンど真ん中のマンションで家賃が高いなどなど選択肢がかなり限られていました。
これからカップルでメルボルンへ引越しを検討されている方は覚悟した方が良いかもです。。
やっと見つけた最高の物件。
そんな中見つけたのがメルボルン中心地までわずか電車で20分の立地で、カップルOKかつ部屋のサイズも十分で地下駐車場まで使用できる物件でした。
内見の連絡を入れたらすぐに連絡を返してくれたので無事に内見を済ませて、後日受け取った契約書を確認。
「ん??????」
直感で違和感を感じたので、目を通しつつ僕の最強の相棒『ChatGPT』に契約書を確認してもらったところ「この契約書、お前めっちゃ不利やで。」とのこと。
話してた内容と全く違う契約内容
『ChatGPT』が指摘してくれた契約書のおかしな点を詳しく説明します。
最低滞在期間が話と違う
退去日設定がオーナー有利すぎる
BOND(頭金)の管理者が不明
会社をググっても情報が出てこない
1)最大滞在期間が話と違う。
オーストラリアのシェアハウスには最低この期間は住んでね。という通称ミニマムステイが決められていることが一般的です。
決められた滞在期間より早く退去する場合はBOND(頭金)が返金されなかったり、退去する人自身で次の入居者を探さないといけないなどのペナルティもあります。
→今回のケースでは最短3ヶ月のミニマムとの話でしたが勝手に1年間契約にされていました。また他の人への貸出が禁止と書かれていたので引き継ぎも探せない。
2)退去日設定がオーナー有利すぎる
部屋を借りる側の生活態度や決められたハウスルールを破るなど、何か問題がない限りは基本的には家を立ち退きさせられることはありません。
オーナーもまた入居者を探すのも大変ですから、契約解消は借り手がオーナーに退去を申し出るのが一般的です。
ただし、家を売りに出すとかオーナーの友人が家を探しているとか、家族が家に戻ってくるので家をでていってほしい。というのも珍しいケースではありません。
その場合は大体2ヶ月前には借り手に通知するのが一般的とされているようなのですが、今回のケースはわずか10日。
10日じゃ他の家を探すのはかなり難しいですし、仮にですが私よりも高い家賃を払うよ。など経済的強者が現れた場合にいきなり出ていけ。と言われてしまう可能性もあったわけですね。。
3)BOND(頭金)の管理者が不明
これは次の4)にも関係してきます。
シェアハウスにも入居時に頭金が必要で、これは都市のボンドの相場やオーナー個々人によっても設定金額が様々なので一概にはいえませんが、大体家賃の2週間分が設定されていることが多いです。
私が住むビクトリア州(VIC)では、ハウスオーナーは借り手から預かった頭金をRTBAという行政機関に預けなければなりません。これは選択肢ではなく法律で決まっています。
今回の場合、頭金を銀行振込で振り込むことになっていたので振込先を確認すると、個人名ではなく会社名義であることがわかりました。
会社をGoogleで調べてみたところ何も検索結果に表示されませんでした。
4)会社をググっても情報が出てこない
ここオーストラリアでは会社の詳細をABN番号というものを使って確認することができます。これは会社が架空のものではないことを確認することができる手段です。
銀行振込の経緯から、あなたは会社員か、経営者なんだよね?ということはABN(会社の登録番号)があるはずだから、あなたの会社のホームページとABN番号を教えてくれる?と連絡をすると、まだ会社を立ち上げたばかりでホームページはないけどABN番号は持ってるよ!と曖昧な回答。
さらに、今日中に契約してくれないと他のと人に部屋を貸すことになるよ。
早く契約書にサインして頭金の支払いをして!と催促が来たので速攻でブロックしました。
私もこの部分の専門家ではないので、完全に黒か??と言われると断言はできませんが、少しでも怪しいと感じた場合は速攻で距離を置きましょう。
結果、別の方がこのオーナーから詐欺にあったということが分かり『ChatGPT』に一生ついて行こうと決めました。(有料プランに課金はしてません。ごめん。)
詐欺や揉め事の回避のために借り手ができること
契約内容を必ず書面に残す
Bond(頭金)の管理を確認する
Bondと家賃の支払い方法を銀行振り込みにする
ハウスルールと退去ルールを確認する
必ず内見に行ってオーナーと会う
1)言った言わないの水掛け論回避。
2)BondはRTBAに登録されるか?Bondの返金条件を明確にする。
3)振り込みにして明細を残す、現金なら領収書かメッセージで記録を残す。
4)ルール違反!と言われて揉めないようにルールの確認
⭐︎5)家の内見には絶対行きましょう。日本にいるうちに家を決めたいから、ぱっぱっと家を見つけたいと言った理由で物件を実際に見ないまま契約して頭金を払って詐欺に遭ってる日本人が沢山います。
契約書はオーストラリア人の友人や、在住歴が長い人に確認してもらうのが安心です。
契約時に確認するべきこと
契約書の内容をちゃんと確認する
長く借りる場合、他の人を探せば退去できるのかを確認。
頭金はRTBAに預けられるのかを確認する(他州にも似たような機関有)
絶対に契約書をもらって内容を確認する
入居予定の部屋の傷や汚れをオーナーと一緒に確認する
1から4はここまで記事で書いてきた内容に沿っていますが、補足で5を入れました。入居時に支払う頭金はミニマム期間の保証金以外にも、破損した家具や汚したカーペットなどの物品補償の意味もあります。
例えば、部屋に備え付けの椅子を破壊したとか、コーヒーをこぼしてカーペットに除去不可能な汚れをつけた場合、修繕費として頭金から徴収されます。
洗濯機や冷蔵庫などの入居者全員が使うものが壊れた場合も頭金から全員で均等に徴収されます。(割り勘)
なので入居時にあらかじめここは最初から汚れてるよね。この家具はここが壊れてるよね。とオーナーと一緒に確認して写真を撮ってに送っておきましょう。
後から難癖つけて頭金の返金を渋るオーナーもいますので絶対にやってください。
写真を送ってやり取りを残しておくのも忘れずに!
古い家の場合は家電なども確認できればベストです。
石橋を叩いて渡るくらいがちょうどいい
まず基本的にはオーナーとの会話やメッセージは削除せずに、頭金の返金を受けて家を出るまでの間は全て保管しておきましょう。
アプリを通じてのメッセージなら記録はずっと残るので安心ですが、口頭で契約を結ぶのはやめましょう。
オーナーに契約書を作ってもらうなり、それが簡素な契約書であった場合はオーナーの免許証など身元のわかるものと一緒に写真をとって保管しましょう。
後からこれは私の作った契約書じゃない!など言われたら写真で黙らせることができます。
後から言った言わないの水掛け論になると、英語が第二言語の日本人は言い負けますし、圧倒的に不利です。
日本人の友達が住んでる家に住む予定だから大丈夫!っていう平和ボケしてる方もたまに見かけますが、その友達も契約をよくわかってない不利な契約を結んでいる場合は道連れにされますのでご自身でちゃんと確認して自己防衛しましょう。笑
日本人を食い物にしてるクロサギみたいな日本人もいますのでお気をつけて。
もうすでに問題に巻き込まれてるんですけど。。って方へ
もうすでに巻き込まれてるって方は下記表を参考にしてください。
オーナーと交わした契約書面がありながら、それに違反したトラブルや言いがかりをつけられた場合は、先生に言うから!と同じ要領で『VCATに言うから!』が効果抜群です。
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英語が流暢ではない方や、電話での相談に不安がある方はTIS Nationalという電話通訳サービスがあります。24時間365日利用可能で日本語も含まれています。
利用方法は簡単で電話番号(131450)に電話をかけて希望する言語を依頼するだけで、そのあとは日本人の担当者が電話に対応してくれます。
その担当者へ電話を掛けたい機関を伝えるだけ!
最初は英語での応対になりますのでこの魔法の言葉を詠唱してください。
「I would like to request an interpreter in Japanese」
これだけです。
口約束で契約を交わしてトラブルに遭って、機関に提出できる契約書という証拠や根拠がない場合は、そのお金は諦めてまた稼いでください。
人生の勉強代だと思って次から気をつけましょう!
以上、家探しの注意点を実体験と経験値をもとに解説してきました。
日本にいるうちに家を見つけたい!ホームステイの契約が切れる前に家を見つけたい!などスケジュール的に迫られて焦っている方も多いともいます。
そこに詐欺師が付け込んできます。焦って契約してもいいことはありません。
気づかないうちに不利な契約を結ばれていたり、最悪の場合その家自体がなくて全部詐欺でした!なんて珍しくありません。
でも安心してください。家はあります。(STAP細胞?)
ワーホリする人が増えて、家も仕事もない!ってよくYouTubeやエージェントが煽っていますが、ステルスマーケティングそのものです。
結局エージェントは契約者にホームステイさせてお金を稼いだり、YouTuberはワーホリ成功商材を売ったりしてますよね。一概に全ての人が悪いわけではないと思いますが。
ワーホリは期限付きですので入ってくる人もいれば、ビザが切れて帰る人もいます。一定数で循環してるんです。期限ギリギリまで滞在しないで数ヶ月で帰る人もいますから。
この記事で少しでも日本人が詐欺被害や、トラブルから救われることを願ってます。
では、次の記事でお会いしましょう!