チラチーノLO【2020年3月】
秋葉原や池袋、高田馬場で楽しくポケモンカードをしている「のり」と申します。
本記事では、チャンピオンズリーグ京都で握る予定であった「LO(山札切れ)」デッキについてご紹介します。
本記事は無料で全分読めます。デッキレシピだけ見たいという方は目次の「デッキレシピ」を参照してください。
■LOという選択肢
私は「LO」という「戦術」が純粋に好きなので使っています。なので、どんな環境であろうと「LOでどうやって勝つか」をまず考えることからデッキ選択をスタートします。
※なので、今のカードプールでは「LOが強いからデッキを選択した」というわけではありません。
■従来のLOデッキ(反逆クラッシュ発売前)
反逆クラッシュ発売前に私が使用していたLOデッキは下記のようになります。
「マグカルゴのじならし」でトップを操作→「ヤレユータンのさるぢえ」でデッキトップ交換→ジュジュペペで相手の山札3枚破壊
剣盾環境ではベーシックなLOデッキかと思います。
しかし、このデッキでは反逆クラッシュ環境では戦えません。
■反逆クラッシュ発売(LOに向かい風?)
反逆クラッシュ発売より、剣盾環境のLO戦術(ピッピ人形を押し付けジュジュハチで山札を削る)は非常に厳しいものとなりました。その最たる理由が下記のカードがカードプールに追加されたことから始まります。
ドラパルトVMAX
ダイファントムによりバトル場のポケモンに130ダメージ与えつつ、ダメカン5個を相手のベンチに好きなように乗せるという効果があまりにも強い。また「ダメカンを乗せる」なため、ミュウ(ベンチバリア)の効果では対策できないのも強い。
ボスの指令
剣盾環境のLO戦術であったピッピ人形を押し付けるという事ができない。
■どんなLOを握るか(反逆クラッシュ環境)
・「ドラパルトVMAX」はエネ破壊することで、そもそも技を打たせないことで対策する。
・「ボスの指令」によりマグカルゴでのトップ操作は厳しい(マグカルゴに依存しすぎるデッキは厳しい)。よって、それ以外のLOデッキを握る。
上記を満たせるデッキとして「チラチーノLO」を選択しました。
■デッキレシピ
【デッキコード】yyy2Xp-IzmGrF-RpypR3
従来のチラチーノLOと比べ、かなり「エネ破壊」に寄った以外はいたって普通のLOデッキかと思います。
■勝ち方
「相手の山札を0枚にする」基本的にこれだけです。その過程において、「エネ破壊をする」があります。なので、エネ破壊は全てのデッキに対して行わなければいけないというわけではありません。では、どのようなときにエネ破壊プランをとるのか説明します。
■エネ破壊プラン
・対戦相手が「アルセウル&ディアルガ&パルキアGX」だった場合。
・対戦相手が「ドラパルトGX」だった場合。
・対戦相手が「1体のポケモンで攻めてきた」場合。
※LOデッキを使用していると、相手が山札を掘ることをためらい1体のアタッカーで攻めてくることが多々あります。
覚えておいて損がない動きとして、このデッキの1ターンに相手の場のエネルギーカードを減らせる枚数は
クラッシュハンマー(1~4枚)+{(マチスの作戦)+(エール団のしたっぱ)×2}+ミミッキュの技「なりすます(エール団のしたっぱ)」
なので、クラッシュハンマーの表の数次第になりますが最大で7枚一気に削る事が出来ます。
※特殊エネルギーが含まれているのであればエネポーター込みで8枚
ここまで記載しましたが「でもどんなデッキに対してもエネ破壊して良いのでは?」と思うかもしれません。しかし、どんなデッキに対してもエネ破壊のプランを取って良いわけではありません。なぜならば、このプランを取ると「手札が減ってしまう」からです。
本デッキで一番大切なことは「相手の山札を削りきること」です。自身の山札を0枚にするために「自分の山札を引くこと」専念しましょう。
■デッキの回し方
【序盤】
下記の盤面を早く作る
・ザシアンVをベンチに出す(1体でよい)
・チラチーノを場に並べる(3~4体並べる/最低2体)
≪ポイント≫
・「先攻/後攻」は先行を選ぶ
・1ターン目にチラーミィ(メタモン♢)をできるだけ場に並べる
・「エネ破壊プラン」をとるかどうか決める
・ザシアンVをベンチに出して「ふとうのつるぎ」で番を返す(バトル場にヤレユータンがいたとしても、リソースマネージメントする必要はない)。
・ジュジュハチを打つ(山札を削る)必要はない
【中盤】
・自分の手札を増やす
・自分の山札を掘る(0枚に持っていく)
≪ポイント≫
・「やりくり」でトラッシュするカードは「エール団のしたっぱ」「ジュジュハチ」で良い。盤面がそろっているなら「ボール系」でもよい。
・「シロカト」でトラッシュするカードは「エール団のしたっぱ」「ジュジュハチ」で良い。盤面がそろっているなら「ボール系」でもよい。
・ジュジュハチを打つ(山札を削る)必要はない。本デッキは、トップをコントロールできない(マグカルゴがいない)ので、「自分の山札があるときにジュジュペペを使う=ランダムに自分の山札を3枚削る」という事になります。中盤では相手のデッキを削るためにジュジュペペを打ちたくなります。ここはぐっとこらえて、自身の必要パーツをトラッシュするリスクを背負うより、山札を掘ることを優先し、自身の山札を1ターンでも早く0枚にすることを意識しましょう。
【終盤】
自身の山札が0枚になってから、相手の山札を削るアクションに入ります。基本的に「マチス+ジュジュハチ×2枚で相手の山札だけ6枚削る」プランを取ります。
次にリソースマネージメントで何を回収するかですが、基本的に
①友達手帳3枚
②クラッシュハンマー(エネポーター)3枚/もしくは1枚エネポーター
③ふつうのつりざお1枚+(友達手帳/エネ破壊カード)から2枚
の3パターンになります。
例外として、次の自分のターンで相手の山札を削りきる場合に、リソースマネージメントで友達手帳ではなく直接サポーターを山札に回収するプランを取ります。
≪リーリエのピッピ人形は戻さないの?≫
主に自身の山札の減り具合によりますが、基本的に戻す必要はありません。これは、相手が倒すポケモンを考えると
ピッピ人形4体+ザシアンV+残りポケモン3体
ここまでで8ターンあり、かつ相手はサイドカードを5枚までしかとっていません。つまり負けではありません。また、本デッキは妨害カードも入っているのですんなり毎ターン倒せるわけではありません。
なので、ピッピ人形を戻さなくても十分に相手の山札を削りきることが可能です。
「相手にサイドカードを5枚まで取らせることができる」と考えると気持ちが楽になりますね。
※ピッピ人形がサイドに2枚以上落ちている場合は上記の①~③のプランに1枚、ピッピ人形を入れる場合もある。
■プレイの補足
【対炎対】
相手が「ビクティニ♢」を使われると山札が回復されるので、こちらは「ソーナンス」をベンチに出すことを意識しよう。
【対ピカゼク】
ベンチ狙撃の可能性もあるのでこちらは「ミュウ(ベンチバリア)」を用意しよう。しかし、すぐに場に出さなくても良い。相手が「ボスの指令」からこちらの「ザシアンV」を呼び出し「エレキパワー」+「3エネタッグボルト」で倒しに来ることがある。その場合、こちらはミュウをベンチに出す必要がなくなる(ベンチの空きを1つ節約できる)。
■LO対策
LOデッキを選択している身として、やられたくないプレイングをご紹介します。それは「マリィを毎ターン打たれる」事です。
どんなLOデッキでも「序盤は手札を増やす」フェイズがあります。しかし、マリィを毎ターン打たれると、4枚+ドローの1枚の5枚スタートから始めなければいけません。これだと、「自身の手札を増やす」「自身の山札を0枚にする」「相手の山札を削る」準備が困難です(かなり遅れます)。
では、どうやって「マリィを毎ターン打つ」状況を作るのかですが、大きく分けてパターンは3つあると思います。
パターン①≪マリィをデッキに4枚入れる≫
当たり前ですが毎ターン打ちたかったらポケモンカードで使用できる上限枚数MAXの4枚入れればよいという事です。
パターン②≪ミュウツー(マインドリポート+回収ネット)≫
マリィをミュウツーで回収して、毎ターンマリィの実現可能を高めるプレイングです。
パターン③≪ワタシラガVでサポート回収+攻撃しよう≫
ワタシラガVの特性「ハッピーマーチ」でサポートを回収して、毎ターンマリィの実現可能を高めよう。更に、攻撃技「まいあがる」を使えば相手に50ダメージを与えつつ自身をデッキに戻すことができる。つまり、「マリィを回収しつつ相手のバトル場のリーリエのピッピ人形を倒しつつ、またハッピーマーチを使えるチャンスがある」という事です。ピカゼクのフルドライブのエネのつけ先がワタシラガVだと強いですね。
■ツボツボGXについて(余談)
チャンピオンズリーグ京都では「ドラパルトVMAX」が使用率が一番高いと、考えていたので対策を常に考えていました。
エネ破壊型のLOデッキを選択したとはいえ、ドラパルトVMAXは1エネで「ひきさく60ダメージ」を出せます。相手のペースを遅らせることはできますが、この60ダメージを防げずにいました。
そこで対策となったポケモンが「ツボツボGX」です。
特性「まもりのツボ」の効果により、ツボツボGXはダメージを食らうことなく場にい続ける事が出来ます。
私すごいポケモン見つけちゃったぞぉぉぉーーーーー₍₍ (ง ˙ω˙)ว ⁾⁾
、、、、そうです。ひきさくは「相手のバトルポケモンにかかっている効果を計算しない」のです。つまり、ツボツボGXの特性「まもりのツボ」を貫通します。
いや、本当に強いぞドラパルトVMAX‼‼‼
とは言いつつもエネ破壊プランがある本デッキでは、刺さるデッキにはとことん刺さるとカードだと思います(`・ω・´)キリッ|
今後の環境によってツボツボGXは、エネ破壊よりのLOデッキに採用される日が来るかもしれませんね^^
■質問返答1(ドラパルトVMAX)
ドラパルトVMAXへの質問(立ち回り)を頂いたので解答いたします。
ドラパルトと記載されていますが「ドラパルトVMAX」で考えます。「ダイファントム」で考える事が出来れば「ゴーストダイブ」への対策はおのずと考えられるため。
【ドラパルトVMAXに勝つためには】
ベンチ狙撃が出来てミュウ(ベンチバリア)で防げないドラパルトVMAXは「ピッピ人形を押し付けれない」「1ターンに複数のポケモンを気絶出来る」とLOデッキには天敵です。
そのために、技を打たせなくする「エネ破壊」よりに組んだのが本デッキです。しかし、本デッキの勝ち方はあくまで「相手の山札を0枚にする」という事です。エネ破壊はあくまで相手のペースを遅らせるために行います。つまり、言い換えれば
相手のペースを遅らせる必要がなくなればエネ破壊をする必要がない
という事です。
【ドラパルトVMAXデッキ例】
3月21日(土)に開催された、ニコニコ生放送主催「ポケモンカードゲーム スペシャルリーグ2020銀座」での優勝者ヨネダタクヤ選手の「ドラパルトVMAXデッキ」と対戦したと改定します。
ヨネダタクヤ選手のデッキ(https://www.pokemon-card.com/deck/confirm.html/deckID/8cDDDD-GfOFvR-c8DYJx/)
とにかく「クラッシュハンマーで超エネルギー」を破壊、「エネポーターでホラー超エネルギーを移動」していきます。そして、ヤレユータンのリソースマネージメントで「エネポーター1枚/クラッシュハンマー2枚」を回収し、相手のエネを破壊します。自身の山札が0枚になったとしても、山札を削るファイズに行かず、エネ破壊をします。
クラッシュハンマーでエネ破壊できる確率は50%。デッキには4枚のクラッシュハンマーがあるので2枚で1枚破壊できると考えるとリソースマネージメント3回で超エネルギー5枚破壊全てを出来ます。ホラー超エネルギーはエネポーターで対応します。
コイン運に恵まれなくてもエール団で疑似エネ破壊をしつつ、「リソースマネージメント→クラッシュハンマー」の試行回数を増やしましょう。エネ破壊をしてから山札を削る時間は十分にあります。
【エネ破壊しなくても良い場面】
質問者への回答は「ドラパルトVMAX相手なら、エネ破壊をしてから山札を削る」なのですが、エネ破壊しなくても良い場合も当然あります。それは「相手の山札を削りきれそうなとき」です。そのために、常に
・相手のサイドカードの枚数
・相手の山札の枚数
を確認しておいてください。
1ターンに削れる山札の最高枚数は9枚です。
そこから、相手のサイドカードを見て自分に与えられたターン数から逆算し、相手の山札を削りきれるようであればエネ破壊をする必要はありません。
【覚えておいて損はないテクニック】
「エネ破壊」用のサポート権を「ジュジュハチ(山札破壊)」用に回すと、返しのターンでダイファントムを打たれ下記のような場になります(トラッシュは適当)。
つまり「エネ破壊はできなかったがサイドカードは取られなかった」という場を作り上げる事が出来ます。この自分のターンでヤレユータンをバトル場に出し、ジュジュハチの追加効果を使ってダメージの乗っている「ザシアンV(130ダメージ)」「チラチーノ(50ダメージ)」をトラッシュ出来ます。
これにより、山札を削りながらサイドカードを取られないターンを2回作り上げることが出来ます。
しかし、「手札は減る」「場のポケモンの数は減る」等々デメリットもあるので、最後の詰め筋として使う。
【では実際にヨネダタクヤ選手のデッキに勝てるのか?】
結論から言うと厳しいです。なぜかというと「マリィ4枚」「回収ネット4枚」「ミュツー(マインドリポート)1枚」入っているので、マリーが8回打てます。
この時点で「手札を増やす」「エネ破壊をする」「チラチーノを立てる」といった、序盤にしなければいけないことができません。完全に負けというわけではありませんが、厳しいことには変わりないでしょう。
【質問1の最後】
LOデッキには「時間」との戦いです。エネ破壊をすれば確実に勝てる試合だったとしてもコイン判定があるので試行回数が必要です。コイン運に見放されたり相手からのマリィ連打されるといったケースは少なくありません。
なので、上記の解答は必ずしも正しいわけではありません。「時間があれば勝てたのに」はいいわけです。
様々なケース(運を含む)を想定し、少なくても自身のプレイ時間は短くすることを心がけましょう。
■最後に
出来るだけ簡潔にわかりやすく書いたつもりだったのですが、約6,000字文字もの文章となりました。
※まだまだ語りたいことはありますが、、、
LOという戦術は環境が煮詰まった/出来上がった時に必ず現れます。どの時代であろうと、環境であろうと、カードプールであろうと、必ず現れます。
みんなで使おう(楽しもう)LOデッキ^^
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