【恋愛】夏の思い出
どうやら10月に書いていたらしい、
今年の夏は長かったんだなぁと振り返る。
いや待てよ、
気付けば年末になりかけていることに焦った。忘れてしまわないうちに残さないと。
※以下の文章は下書きを引用
「僕も好きです」
「好きだから付き合って欲しいです」
私も好きだよ。
でも私には、付き合うが何かわからなかった。
1. 公園の帰り道
終電の時間を確認し、日付が変わる前に公園を後にした。
初めて二人っきりで話した帰り道。私は彼に''推し''と伝えた。(=私はあなたのファンです)
彼は食い気味にこういった。
「ちょっと意味がわからないです。」
あのね、多分好きってこと。
でも言えなかった。
相手の気持ちなんか考えずに、私は自分の気持ちを守った。
2. こっちが意味がわからないです。
「ちょっと意味がわからないです。」
嘘でしょ。正直、私の中ではモテてきた代表みたいな人だと思っていた。
性格はどうであれ。(中身については後日書こう。)
身長は180cm以上、痩せ型、黒髪センターパート、落ち着いた声、肌が綺麗、言い出したらキリがない。
あなた、''推し''と言われた経験がないの????
こっちが意味がわからないです。
この話はまぁいい、
駅に着いた私は、酔っ払ってホームで倒れている人(しかも3人。側から見たら死んでるようにしか見えなかった)を見て冷静になった。
私はただ、あなたを知りたい。
それだけだ。
ここで一つ心理学を挟もう。
心理学における「自己開示」とは、心理学者で精神医学者のシドニー・M・ジュラード氏が提唱した概念で、ありのままの自分を他者にさらけ出すことを指します。自分の強みだけでなく、悩みや弱点なども含めて開示することをいいます。
その日から、自分をさらけ出す努力をした。
とは言っても私の性格上、時間がかかることは自分が一番理解していた。
だから「努力」と言わせてください。
迷惑だと思われていい。ラインをブロックされてもいいとさえ思っていた。
何も怖くない。
だって、もう今年一番辛かったであろうことはあなたに曝け出したのだから。そして、もうすぐ私は会社からいなくなるのだから。
ほぼ毎日送ったLINEは、主に仕事の話だった。
私ってつまらないな。
でも引きこもりで無趣味な私には、それ以外話題がなかった。笑
今だから正直に言おう、
辛かった時間。
彼の矢印が私に向いていないことは誰が見てもわかるほどだった。
3. 仕事を優先した結果
6/21。前のメンバーで飲む予定が2人で飲むことになった日。
何話したんだっけ。
あ、会社のあれこれを聞いてもらった日か。
6/24。彼に初めて電話をかけた日。
6/27。休憩時間に業務的な連絡をした流れで、夜飲みに行った日。
7/1。電話を切った後にこんなラインが届いていた。
「今日も話せて嬉しかった。」
私は冷静だった。
嬉しいけど、あなたはほぼ返事しかしてないよ。
それでも話せたと言ってくれるのだとしたら、これでいいのかもしれない。
"そのままでいてね"
そう伝えて眠りについた。
返事がそっけなくても良い、あなたから話してくれなくても平気です。
私はそんなあなたを好きになったのだから。
それから数日、自分に余裕がない日が続いた。
しばらく仕事モードだった私は、彼に連絡をする頻度が減り、自己開示などしている場合ではなくなった。
でも。
それが良かったのか、この日が近づくにつれて彼から連絡がくるようになっていた。
自分の話をしなかった人間が、ここに行きたい、とかめっちゃ良い曲を見つけた、とか言い出した。
はにゃ?喋れるの?あなた。
いやいや、落ち着け。彼が私に努力をしてくれている。
彼の中で、何が起きたんだろう。
4. 無形の契約
7/13。仕事の合間で時間を作った。
会話ができるようになった私たち。
気付けば3時間、
あなたを女の子と錯覚するほど時間が経っていた。
人と会うといい意味で疲れる。
店を出て、この日は解散した。
今でも覚えています。
返事が質問で返ってきたこと。
お互いちょっとずつ努力をして、今日があるんだよね。
それにきっと、私もあなたも気づいたんだよね。
ふと思った。今なら言えそう。
「好きです」
送信。
付き合うことに意味なんていらないのかもしれない。この人といると人生楽しくなりそう、そんなニュアンス。
懐かしいな。もう4ヶ月も前なんだ、
LINEを読み返していると、その日の夜彼から送られてきた言葉が残っていた。
「これからよろしくお願いします。」
(あなたは真面目だ)
始まった。無形の契約を結んだ。
miku