【ナンスーの原罪】こくばバドレックスVMAX【2022CL愛知オープン74位】【無料】
はじめまして、のぶです。
今回は私が2022CL愛知エクストラで5-2 74位になり、当日使用したこくばバドレックスの解説記事です。
※本文は全て無料で読む事が出来ます
1.自己紹介
あまり自分の事を知らない人や構築を語る上で必要な自己紹介コーナーです。
普段はバトロコ高田馬場、自宅でポケモンカードをしてる社会人一年目です。
公式大会の戦績は
最高は
2020CL愛知エクストラ best16
最近の成績だと
2022CL愛知エクストラ 5-2完走
S5シティリーグ準優勝
とかです。
他の細かい戦績等はTwitterによく上げてるので少しプロフィール覗いて見ていただけたら嬉しいです。
簡単に自分をまとめると
毎回CL完走や平均シティtop4を取るぐらいの中級プレーヤーです。
そのレベルのプレーヤーなので、一部の上級プレーヤーの方々には既知の知識を紹介する事もあると思いますが、ご容赦ください。
(教えて欲しい程なので良かったらこっそり教えてください!)
2.環境考察
さて、今回のCLエクストラですが環境の話上でまず情報をどうやって得たのか?を話そうと思います。
今回の大会では、情報が限りなく少なかった印象がありました。
これは、単純な話で国内ではエクストラバトルの日しか大会が無く、また海外でも去年度にあったようなエクストラの大型大会が何一つなかった為だと思われます。
スタンダードでCLに参加された方に例えるとCLに出る際に自分の地元のジムバトルで環境予測する!みたいな話です。なので、環境予想自体は人それぞれ大きくズレがある思いました。
私は環境予想を行う際に2つ方法を使いました。
1.まとめてくれてるYouTuberを見る
これは、自分が行くエクストラバトルの日から断片的なデータしか取れず、偏りが起きると判断し行いました。今回参考にしたのはこちらのチャンネルです。
こちらのTDSチャンネルさんを参考にエクストラバトルの日のデータを取りました。
比較的、精度の高いデータが取れていた為、参考になります。また、デッキも面白い物が多いのでよかったらチャンネル登録してみて下さい。
2.対戦相手を信用して考える
これはほぼ荒技ですが、今回の大会はCLの中で1番対戦回数少なく、世界大会の切符が近道で得られる大会です。
つまり、それだけ周りが真剣に考えてくると信用して自分が考えてる事ぐらいは周りも考えてると思って環境を考察しました。
その結果私は当日の環境をこのように考えました。
Tier1 こくば、カイリュー
Tier2 悪パ、フュージョン、アルセウス系
Tier3 アマージョ、ゾロアーク、LOとか
練習すればする程、環境での【こくばバドレックス】が頭一つ抜けていた為、【こくばバドレックス】に勝ちこせる悪が増える可能性があるのは目に見えていたように思いました。
しかし、悪系統のデッキの殆どが【フュージョン】(メロエッタゲノセクト)にそこまで有利が取れない事から会場の全体的に見た際には【こくばバドレックス】が平均して当たる確率が高いように考えました。
3.デッキの選択理由
今回の環境は後攻1ターン目からポケモンVがベンチから呼び出されて平気で倒される超高速環境でした。なので、同じ高速デッキ同士が戦った際にじゃんけんに勝って後攻を取ったらゲームに勝つが横行するのが目に見えてました。
その為、今回は先手を取らされたとしても逆転する、妨害する事が出来るor元々先攻を取るデッキが最も重要な部分だと判断しました。
例に挙げると、【ドンカラスGX】が先攻を取るデッキです。《ぐんぐんシェイク》と《闇の石》の8枚体制で先攻からの《サイレントラボ》+《ドンカラスGX》によるロックの安定感が増しました。
これが簡単に出来るデッキが環境の中ではこくばバドレックスが最も構築上、無駄が無く、柔軟に立ち回る事が出来た為、【こくばバドレックス】を選択しました。
しかし、このデッキは環境トップな為、ミラーが必死である事や悪タイプにどう勝つかがここで課題になります。
そこで知り合いから案で思いついたのがこのカードでした。
スタンダードではお馴染みの《頂きへの雪道》です。
このカードを採用する事で、
①デッキの守備範囲の増加
②ミラーでの解答
を用意する事が出来ます。
① デッキの守備範囲の増加
この部分を解説するにあたり、似たような効果を持つカードである《サイレントラボ》と比較したいと思います。
《サイレントラボ》と《頂きへの雪道》を比較すると
頂きへの雪道には大きな1つの違いがある事が分かります。それは
進化ポケモンの特性を止める事ができる点です。
今回の環境のメタ対象には、【こくばバドレックス】,【悪パーフェクション】、【アルセウスVSTAR】がありました。
これらは進化したルールを持つポケモンである《こくばバドレックスVmax》,《マニューラGX》,《アルセウスVstar》の特性がデッキのエンジンや潤滑油になっているデッキです。
これらの特性を止めてしまうことでデッキの守備範囲を広げる事が出来ると考えました。
②ミラーでの解答
これは先程の話と少し被ってしまうのですが、もし既存の同じ【こくばバドレックス】でミラーを行った際、自分よりも先にポケモンを準備して《ゲンガー&ミミッキュGX》の《ホラーハウスGX》を使ってしまうと場のポケモンに付いているエネルギーの枚数の差が2ターン分起きてしまい、逆転する事が難しくなってしまいます。
しかし、このルートを相手に取られた際、頂きへの雪道を採用すると
“頂きへの雪道”+”N”+”ペイルムーンGX”
で逆転する事が可能となります。
これらを踏まえて今回作成したリストがこちらになります。
4.デッキリストと採用、不採用理由
デッキコード: LHggLN-G0X9Mu-PnnLLn
一般的な【こくばバドレックス】から少し違う部分のみ解説します。
4.1 採用理由
•パソコン通信
一般的な<こくばバドレックス>のリストではACEスペックの枠を《ポケモン回収サイクロン》で採用していますが私は《パソコン通信》を採用しました。
理由は簡単でボールの枚数を合計12枚にしつつ、頂きへの雪道を触りやすくする為です。
また、ミラーにおいて《ポケモン回収サイクロン》を採用しているものと《パソコン通信》を採用しているものとではデッキとしてのパワーに差が出ると感じたので、ある種ミラーを見たカードとも言えます。
・かるいし 4枚目
これはどこかの四天王のデッキ紹介リストで参考にしたのですが、【こくばバドレックス】に風船を4枚入れているリストがあり、それを参考して4枚にしました。【こくばバドレックス】に付けたい道具、堂々の第一位だと思います。
従来のダメージを負った《こくばバドレックス》をベンチに下げて新しい《こくばバドレックス》で攻撃する事は勿論の事、4枚採用すると《ソーナンス》をバトル場へ出す事もスムーズにできるので4枚採用するべきカードだと思ってます。
・ザオボー
主に【フュージョン】と【三神カイリュー】を重くみて採用しました。
【メロエッタゲノセクト】は《ザオボー》を2回フュージョンエネルギーに打てばほぼ機能停止しますし、【カイリュー】も《ダブルドラゴンエネルギー》に《ザオボー》を打ちながら、《サイレントラボ》+《シャドーミスト》で機能停止まで持って行く事ができます。
小技ではありますが、自分で終盤に貼った《頂きの雪道》に対して、《ザオボー》を打ち特性ロックを解除して自分の《めいかいのとびら》を使うなんて事も多くあります。
・頂きへの雪道
先程解説した通りの理由です。
4.2不採用カード
①ソーナンス(がまんのかべ) 3枚目
このカードを増やす事でスタートの確率が上がります。今回は枠の関係上で採用する事は出来ませんでしたが、もし今後、後攻1ターン目にゲームが決まるレベルで強い行動の出来るデッキが出てきたら採用しましょう。
明日、未来から来たポケカ星人とポケカして負けたら地球が滅亡するみたいな対戦があるなら3枚目の採用をするみたいなイメージです。
②ポケモン回収サイクロン
負け筋になりがちな《カプテテフGX》,《ゲンガー&ミミッキュGX》の回収、傷ついた《こくばバドレックスVmax》を回復させて、再度、《めいかいのとびら》でのリカバリー、擬似的なポケモンの入れ替えなど様々な事が出来ますが、今回は《パソコン通信》を採用した方がデッキとしての安定度が向上し、結果的に勝率が上がると考え、不採用になりました。
③アローラベトベトン ライン
非常に強力な特性である、《かがくのちから》を持ちますが、基本的には《サイレントラボ》と《頂きへの雪道》で事が足りているので不採用になりました。またデッキの枠を2枠も使うのであまり評価が高くないのも起因しています。
④エーフィVMAX ライン
ミラーでは強力な《ダイサイコ》を持っていますが、あくまでミラーマッチとアルセウスに強いのであり、このカードを入れるよりも《頂きへの雪道》を採用した方が悪タイプも見ることが出来る為、汎用性が高いと考え不採用になりました。
またミラーでこのカードが出てきたとしても《頂きへの雪道》+《ペイルムーン》で特性の《太陽の掲示》を貫通してエネを剥がせるので問題がないと判断しました。
余談にはなりますが、《エーフィVmax》+《ウィークガードエネルギー》まで採用できる枠があると悪タイプにはそこそこ戦えるようになります。
⑤エルフーンVstar
特殊エネルギーとポケモンの道具をロックできる、《トリックウィンド》が強力なポケモンです。また、このデッキでは使わないVstarパワーを有効活用できるのも評価が高いです。
事前の環境考察では《ゾロアークGX》系統のデッキをそこまで多くないと見積もっていた為、採用しませんでしたが、今後エクストラの大会へ出る際には採用した方がいいと個人的には思っています。
交換する枠としては《アセロラ》+《クイックボール》になるのかなぁって思ってます。(要検討かも)
⑥ダストダス(ダストオキシン)
非常に強力な特性、《ダストオキシン》を持っています。決まれば相当強いロックをかける事ができる反面、自分でこの特性を解除する方法が《ファッションモール》との併用が必要で相手にスタジアムを張り替えられたりと、受動的な部分が目立ち、心もたないので不採用となりました。また、環境に《フィールドブロアー》の複数枚採用が良く見られ、ここに枠を割いてロック解除されるよりはスタジアムに変換した方がデッキの枠の使い方として有意義だと感じた為、不採用です。
ただ、《ゾロアークGX》系統には強いカードなので今後は採用する価値が上がるかも知れません。
⑦バトルVIPパス
先攻で展開するにあたり非常に強力なカードですが、引けなかった際に不要なカードが山札に残ってしまい、終盤の相手の《N》から逆転される恐れがあった事とこのカードを採用する場合は先攻でこのカードを引くために《デデンネGX》まで採用しなければならなくなり、【LO】に対して縛られてしまうポケモンを採用する事になる為不採用となりました。
5.知ってて得する基本プレー集
5.1 めいかいのとびらの基礎的なプレー
このような手札と盤面があったとします。この時、《霧の水晶》を先に撃つのかそれとも《めいかいのとびら》を先に使うのかどちらが正解でしょうか
これは《めいかいのとびら》を使うのが正しいプレーだと思っています。基本的には《めいかいのとびら》で先にドローを見てから《霧の水晶》で超エネルギーを持ってくるようにしましょう。
理由は簡単でこの2枚のドローで超エネルギーを引いた際にはこの《霧の水晶》を超エネルギーを持ってくるカードとして使わずに手札に残す事ができます。
もし、使ってしまい2枚ドローでエネルギーを引いてしまった場合は、その《霧の水晶》で持ってきてしまった超エネルギーは無駄になるケースが多いです。
また、終盤に《N》を打たれたとしても超エネルギーに変わるカードが山札に残る為、相手の《N》に対してより強い山札を作ることができます。
5.2 ソーナンスで攻撃する
まず《ソーナンス(がまんのかべ)》のテキストを再確認しましょう。
このポケモンの技、《サイコダメージ》は言い換えると
相手のポケモンに乗っているダメカンを2倍にして10点ダメージ与えるです。
これだけ聞くと何か強そうな技に聞こえませんか?
プランとしてはこうです。
自分のnターン目
黒馬の《ダイガイスト》160ダメージ
相手のnターン目
正面を160ダメージの乗ったポケモンで倒す。
自分のn+1ターン目
《ソーナンス》に《めいかいのとびら》でエネルギーをつけて《N》(orグズマ)で技を使い、相手のポケモンVmaxを倒す
このように
《こくばバドレックス》の5エネでの《ダイガイスト》160ダメージの後に打つと合計330ダメージを与える事が出来ます。
また特性により、相手の特性ロックもしつつ、自分のサポート権が余る為、《N》まで打つ事ができ、バトル場にサイドが1枚しか取られないポケモンがいるというめちゃくちゃな盤面を作る事ができます。
他にも今流行りの《グラエナ(がうがうバーグ)》にも有効で160ダメージで攻撃された返しに50ダメージを自傷する為、その後の 《こくばバドレックス》以外で倒すためのアタッカーとしても使えます。
しかし、状況によっては《ナイトウォッチャー》がいい場合等もあるのであくまで一つのプランの引き出しとしてストックしておく事をおすすめします。
《こくばバドレックスVmax》が相手に3-3でサイドを取られゲームを終わってしまう事に悩まれている方は是非使ってみてください。
6.今後の黒馬の展望
今後の環境は恐らく【ディアルガVstar】の入ったコンボデッキが新たに増えると感じています。
その為、より環境内でのゲームスピードが速くなると考えました。
その結果、もしまだ【こくばバドレックス】を使う為には《ソーナンス》をもう少し厚く積むか、向こうのゲームテンポに合わせてエネの着くスピードを早めるかが鍵になると思います。
個人的には《ソーナンス》を推したいです。
また、流行の兆しが見えてきた【LO】に対してもこくば側はそもそも縛られるポケモンをほぼ採用しない事や《アストラルビット》、《シャドーミスト》、《ナイトウォッチャー》と対LOで強い技が多い事より今後の立ち位置は変わらず維持できると考えています。
もし、右も左もわからないデッキしか居ないとなればとりあえず持ち前のデッキパワーで壊しましょう〜
7.おわりに
CLの結果は5-2 74位と振るわなかったものの、自分なりの考えを上手く落とし込めたデッキを使えて良かったように思っています。
しかし、本番のプレーで詰めが甘かった部分も多く力不足を実感しました。今後の大会に向けての糧に出来たらなと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
次は出れたらCL横浜、優先枠を無事取れたら2022PJCSの時に書こうと思っているのでまた読んでいただければ幸いです。
何かご質問等があれば
Twitter(@Cramorant_pcg)か今回一緒に練習したホロルゴに連絡いただければ直ぐに返したいと思います。両方とも比較的、暇な方なので安心して送ってください。
おまけ
今回の大会に出るにあたり色々作ったものの中で個人的に好きだったデッキ達を紹介します。
①オーロット+ミュウVmax
《ぐんぐんシェイク》を先攻1ターン目に使い、《オーロット(もりのろい)》を立てて、先攻1ターン目からグッズロックを狙うデッキです。
決まる事ができ、通ればゲーム終了レベルで強いですが、《グズマ》1枚で返されてしまう事と《ソーナンス》スタートが余りにも重いので解散に
エクバではぼちぼち勝てそうなデッキです。
②ピカピカunion
《クワガノンV》の技、《パラライズボルト》でグッズロックをし、最終的には《ピカチュウvunion》の《でんじしょうがい》を《N》と合わせて逆転しにいくデッキです。
後攻を取る事が出来ればかなり強いですが、先攻があまりに弱い為、没に。
《バトルコンプレッサー》からVunionが出ると気持ち良くなれます。
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