特別回くろいまなざし杯の調整記【ポケカめいそう記】
こんにちは。
福岡でポケモンカードをしている「ひど」です。
今回は2024年7月13日に開催された「特別回くろいまなざし杯」に向けた調整記録を書いていきます。
環境は「ナイトワンダラー環境」で、1週間後の「ステラミラクル環境」ではありませんが、調整推移を記録として残していきます。
[6/9] 第31回くろいまなざし杯
前回の第31回くろいまなざし杯は【古代バレット】で出場しました。
予選5-1で抜けて、トナメ2没という結果でした。
調整記はすでに書いているので、興味があれば見てみて下さい。
トナメ2回戦目の対戦が録画されていたので、これも合わせてどうぞ。
勝ちきれませんでしたが感触が良く、カードプールは変わらないのでこのまま特別回に持っていく事にしました。
[6/10~6/11] 対【レジドラゴVSTAR】を考察
優勝と準優勝になったデッキということで、さっそく組んで動かしてみました。
【ドラパルトex】はやや不利でしたが、さらに高速で動く【レジドラゴex】は驚異的でした。
しかしHPが280であることや、ベンチに《オーガポンex》が並ぶことから勝ち筋はあるなぁという印象でした。
《オンバーンex》のワザ「おんみつひこう」を《レジドラゴVSTAR》単騎で使われると積んでしまう所だけ懸念点として上がりました。
また《ドラパルトex》のワザ「ファントムダイブ」に弱い《ハバタクカミ》は、《キュレム》の登場によってロスト系のデッキが減ると予想して《コライドン》に変えました。
[6/12~14] 対【ルギアVSTAR】を考察
不利対面である【ルギアVSTAR】の克服を考えました。
エーススペックである《アンフェアスタンプ》が効きにくく、《キチキギスex》も出せないのが辛いという結果に至りました。
なので《シークレットボックス》へ変更し、《キチキギスex》も入れずに戦うプランを取ることにしました。
[6/15] ロータスカップ予選
朝から調整しているとおとさんから連絡があり、そこの会話の中で《トドロクツキex》が【レジドラゴVSTAR】の「おんみつひこう」ロックを解除出来ることを教えてもらいました。
試してはいませんが、脳内的には確かに強そうだったので1枚だけ刺して大会に出場しました。
3-2で予選落ち、【レジドラゴVSTAR】には当たりませんでした。
運が少し悪い日であり、あと少し上振れたら勝ちきれると思いました。
[6/16~6/21] 対【ボムリザ】を考察
流行っている「カースドボム」の《ヨノワール》入りのデッキを試しました。
前よりも《キチキギスex》や《ネオラントV》が入っている事が多く、サイドレースは全然追いつけるという印象でした。
しかし《アンフェアスタンプ》が入っていると厳しくなるので、アンフェア型は増えるとキツイなぁと思いました。
[6/22] ロータスカップの結果を知る
ロータスカップの優勝と準優勝はルギアである事を知ります。
不利対面が環境に蔓延る可能性に不安を覚えました。
[6/23] むしのしらせ杯
しかし練度とデッキを信じて【古代バレット】で「むしのしらせ杯」へ出場しました。
ポケカ四天王のササキヒロムが《カウンターキャッチャー》を3枚入れたリストで大会に出ていたので、参考にして調整してみました。
結果は3-3と最後巻き返しましたが奮いませんでした。
負けた試合は全て後1枚エネルギーが足りないという感じでした。
[6/24~6/28] 【古代バレット】を信じて練習
勝ちきれないものの、やはり【古代バレット】のポテンシャルは高いと判断し、信じて練習を続けます。
主に
・【ボムリザ】
・【レジドラゴVSTAR】
・【ルギアVSTAR】
を仮想敵として一人回しをしました。
[6/29] デッキ選択を悩む
【古代バレット】への理解度が高まってきましたが、デッキ選択に迷いがあったので
個人的にまだ環境のデッキ構築が甘いと思っているデッキをブラッシュアップしてみるという事をしました。
初動に全力を掛け、速さで押し切る構築にしてみました。
またエーススペックを《サバイブギプス》にして、苦手な【ライコポン】や【ルギアVSTAR】に対して耐性をつけてみました。
VSTARパワーで《ナンジャモ》と合わせて《サバイブギプス》を回収出来ると無茶苦茶に出来るコンボもあり、結構気に入っています。
《アヤシシV》が【レジドラゴVSTAR】や【ドラパルトex】に強いと思ったので採用しました。
《Vガードエネルギー》を2枚、《セレナ》を2枚にしてVポケモンへ強くなるように調整、さらに《スーパーボール》も3枚にして安定感を高めました。
どちらも好感触でしたが、環境で大きく有利になるようなデッキ調整では無いなと思ったので、お蔵入りとしました。
[6/30~7/5] さらに【古代バレット】を信じて練習
一瞬デッキ選択に悩みましたが、覚悟を決めて【古代バレット】を練習しました。
主に
・【サーナイトex】
・【レジドラゴVSTAR】
・【ルギアVSTAR】
を仮想敵として一人回しをしました。
【ルギアVSTAR】には本当に勝てなかったので、割り切って《キチキギスex》を再び採用し、他のデッキに強く出れるようにしました。
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[7/6] 【古代バレット】について解説
言語化をすることで理解度を高めたいと思ったので、解説記事を書きました。「ナイトワンダラー環境」はもうすぐ終わってしまいますが、今後の【古代バレット】の構築の助けになればと思います。
採用カード解説
最強アタッカー、古代のカードがデッキに29枚採用されているので、最大火力350ダメージ。《リザードンex》をワンパンするのにサイドに2枚まで落ちてても大丈夫。
強すぎる為これだけで殴っていきたくなるが、リソースが足りなくなって負けうるので後述の《スナノケガワ》と《コライドン》も絡める必要がある。なのでバトル場スタートは極力しない。25%の確率でバトル場スタートした時は、どこかで《トドロクツキ》以外で殴るターンを作れると嬉しい。
いぶし銀なアタッカー、1エネで90ダメージ出せるので《ヒトカゲ》や《チラーミィ》を倒せたり、《リザード》や《ドロンチ》まで倒せる。2エネあれば弱点込みで《チラチーノ》まで倒せる。
序盤を《スナノケガワ》の「じばさくれつ」で動けると《探検家の先導》を打つチャンスが出来たり、盤面作りが容易になったりする。
HP330の《リザードンex》の場合は古代17枚で《トドロクツキ》と合わせて2パンで倒せるようになる。
バトル場スタート出来ると嬉しい(約40%の確率)、序盤の古代のカードが溜まりきっていない場合にはデカブツを1回小突く為に動かす。
《テツノカイナex》と《ドラパルトex》に弱いので《ブーストエナジー古代》を付けがち。
たまに相手が【ライコポン】と勘違いして余計なポケモンを置いてくれたりするラッキーが起こる。
あまり場には出したくはない、アタッカー不足に陥った時に仕方なく出す感じ。バトル場スタート確率は約12%。
ワザの火力の為に沢山古代のポケモンを並べると後悔することが多い。(古代がトラッシュに貯まらない & 縛られる)
【サーナイトex】や【レジドラゴVSTAR】に対して掘りすぎた山を削ってLO勝ちを狙う。
約2.5%の確率でバトル場スタートしてしまうが、HPが高いので【ドラパルトex】に強いのが特徴的。
《オンバーンex》の「おんみつひこう」対策。
「おんみつひこう」を躱す時は、《トドロクツキ》で十分な火力が出るようになってから動き出す。《ダークパッチ》は採用していないが、十分に間に合うはず。
他のデッキには種切れ負けの可能性が非常に濃い場合を除いて出さない。
最強ドロー特性である「さかてにとる」で山札を掘り進める役割。
サイドを2取られてしまうものの【ルギアチラチーノ】以外は「トラッシュの古代を貯める」「手札干渉に耐性を持つ」事が出来るので概ねベンチに置いておく。
最悪トラッシュに置けてれば《夜のタンカ》で釣ってこれるので安心。
「手札のエネルギーをトラッシュに置く」「ドローをする」役割。ただエネルギーを捨てすぎると、リソース切れになってしまうので注意。
《テツノカイナex》でサイドを2取られてしまう可能性、《サマヨール》の特性で倒れる可能性があるので、相手のデッキに応じて警戒を高める必要がある。
手札の古代をトラッシュに送るメリットが大きすぎるので4枚採用。強い山札作りをするために必須。《夜のタンカ》があるので《キチキギスex》や《イダイナキバ》などのカードも気軽にコストに出来る。
多ければ多いほど安定性に繋がるが、大体は《ハイパーボール》で事足りるので最低限の1枚。2枚以上にすると終盤余りがちになることが多い。
終盤本当にいらない為、引けたらすぐに使うと良い。
多分皆このカードを過小評価しすぎている。あまりにも強すぎたので4枚採用。
トラッシュのエネとポケモンが手札になるカードが弱い理由はなく、《トドロクツキ》を切らさず戦ったり、終盤にエネルギー貼れなくて殴れない事故を防ぎ、《キチキギスex》を戻してドロー、エネルギー戻して《かがやくゲッコウガ》でドローなど器用すぎる1枚。
4枚あるので《ハイパーボール》や《シークレットボックス》等で2枚までは落としても大丈夫。
手札の古代のポケモンをトラッシュに置く役割、手札に不必要な古代のカードがあったらすぐ使う。
ただし相手の《ナンジャモ》《ツツジ》《アンフェアスタンプ》で手札干渉でこちらがエネルギーなくてバグる【サーナイトex】などの対面は《ポケストップ》で当たりになるので無駄に切らない。
序盤から中盤にかけては火力が出ずサイドが取れないので、サイドレースに喰らいつくために3枚採用。特に【リザードンex】【ルギアチラチーノ】などは裏のポケモンを潰さないと無茶苦茶にされる可能性が高いので大事に使う。
《ネストボール》と同じで多ければ多いほど安定性に繋がるが、枠の都合上2枚。4枚入れれるならとても入れたい。
ただし「サポートが無い→じゃあポケギア」の考えしか無いと余らせがち。
トラッシュの古代を貯める為に「手札に器とポケギア余ってる→ポケギアから探検家持ってきて器で捨てるか」のような考え方も大事。
《ともだちてちょう》と《ポケギア3.0》で《ボスの指令》《オーリム博士の気迫》を確定させる動きは覚えておきたい。
1枚しか採用しないけど、結構大事。《探検家の先導》で引いてしまった時は凄く悩む。
山札を掘りきった後に山札をサポートだけにする動きが大体。《オーリム博士の気迫》が3枚トラッシュに行って、まだまだアタッカーを作らなければ行けない時は泣く泣く《オーリム博士の気迫》を戻して立て直す。
無限の可能性を秘める1枚、まさにシークレット(?)
簡単には語れないが、沢山古代をトラッシュに置けるから好き(??)
ちなみに「スタジアム」は《ポケストップ》、「ポケモンのどうぐ」は《ブーストエナジー 古代》しか無いので、「グッズ」と「サポート」だけ悩めば良い。大体《オーリム博士の気迫》と《大地の器》
【ドラパルトex】や【レジドラゴex】に強く出るためのカード。
序盤は必要ないが、終盤必要になることが多いので捨てすぎないように気をつける必要がある。
《ロストスイーパー》でロストに送られるととても悲しい…。
あまりにも強い。序盤は殴れない事の方が嫌なので1枚エネ加速だとしても使っていく。
後何回攻撃する必要があるのか、次のターンに殴れるのかを計算して使っていく。
弱いけど強い。大体1ゲームに1回打てれば良くて、打ちすぎると山札が無くなったりリソースが切れたりして負けがち。暇な場面を狙って打つ。
ゲームを決める為に使う。
トラッシュに落ちても《ともだちてちょう》で戻して《ポケギア3.0》で使えるので1枚のみの採用。
3枚で構築スタートしたが、【ボムリザ】がやや減ると想定し、古代のポケモンを1枚減らして《ポケストップ》を4枚に。
置けた試合と置けなかった試合の山札の減るスピードがぜんぜん違うので、なるべく早めに置きたい。
多すぎず少なすぎずの枚数。
初手に来る確率は《大地の器》を合わせると約78%。
使って1回とかなので最低限。サイド落ちしても大丈夫。
不採用カード解説
逃げるエネルギーは軽いが、《ハバタクカミ》は【ドラパルトex】に弱く、《ウネルミナモ》はベンチの置物になる可能性が非常に高く《テツノカイナex》に弱いので不採用。
バトル場で突っ張るなら《スナノケガワ》や《コライドン》《イダイナキバ》ように圧力が無いと倒してくれないのでトラッシュの古代枚数にも貢献しづらい。
1枚くらいは《ウネルミナモ》を入れても良さそうな気もするが、逃げる要因で場に出す展開はほぼ負けてるので止めた。
《夜のタンカ》が強すぎたため不採用。《スーパーエネルギー回収》は手札の古代を捨てるという役割があったりするが、すでに事足りているしエネルギーを沢山回収したい場面が無かった。たまに山札を掘りすぎて《すごいつりざお》が欲しくなるが、それはプレイングでどうにかする問題。
《オーリム博士の気迫》無しで場にエネルギーを準備出来たり、《トドロクツキex》を動かしやすくなったりするが《夜のタンカ》の方が器用で強かったため不採用。枠が無限にあるなら1枚採用したい。
サイドのポケモンを救えるが、結局はサイドの質を前借りするだけ。
古代は数枚サイド落ちしてても問題ないので不採用。枠が無限にあるなら1枚採用はアリ。
打点補助と入れ替えを兼ねてて強そうに見えたが、実際に入れて見ると必要な場面に手札にあることの方が全く無かったので不採用。
打点は古代が29枚あるので問題は無く、【カビゴンLO】は《ハバタクカミ》を採用していないので完全に切った。
各対面の有利不利感と想定プラン
勝率65% 有利
《ロトムV》→《ピジョットex》→《リザードンex》の2-2-2ルートがうまく行けば狙える。
また《ヒトカゲ》→《サマヨール》→《ピジョットex》→《リザードンex》の1-1-2-2ルートでも勝てる。
《ヨノワール》の特性で《かがやくゲッコウガ》が狙われるので、余裕がある場合は《ヨノワール》ラインを潰す。
《ポッポ》は相手がバグりそうな時は潰したいが、《ピジョットex》にさせてサイド2枚を狙う方が勝ちやすい。
エーススペックは《アンフェアスタンプ》が一番キツく、次点で《ポケモン回収サイクロン》がキツイ。打点を継続する、早めに古代を貯めきるを意識したい。
勝率20% 無理
相手が理想的に動いた場合は、最短でも1-1-1-1-2ルートを取らされる。
しかも《レガシーエネルギー》があるので実際は1-1-0-1-1-2とかになる、無茶苦茶か。
《ルギアVSTAR》を2回の攻撃で倒す展開はほぼ負けなので、《カウンターキャッチャー》を毎ターン打ち続けてサイドレースに喰らいつく。
《テツノカイナex》が《かがやくゲッコウガ》を取ってきたらゲームエンドなので出せず、似た理由で《キチキギスex》も出せないので《ナンジャモ》でバグる可能性も高い。
勝ち筋としては相手要因になるが、相手の余計に出した《ルギアV》や《ネオラントV》を狙ったり、アタッカー切れを祈るくらいしか無い。
《カウンターキャッチャー》で《アーケオス》を狙うと《テツノカイナex》の即起動が難しくなるが、《かがやくゲッコウガ》を出していない場合は《チラチーノ》ラインを狩ってアタッカー切れを狙う。
勝率65% 有利
《アンフェアスタンプ》さえケアしておけば勝てる。
そのために安易に序盤にバトル場を倒さず、打点を継続出来るように場作りを優先する。
《ラルトス》などが闘抵抗を持っているので《スナノケガワ》はあまり出さないようにしたい。
勝率60% やや有利
相手がどれだけぶん回ってくるか次第。《ボスの指令》を沢山使われると厳しいが、HPが280なので倒しやすくはある。
「ファントムダイブ」連打→「トライフロスト」だけは気をつけて《ブーストエナジー 古代》を貼って戦う。
勝率90% 勝てる
ベンチ狙撃の無い【レジドラゴVSTAR】という感じ。
相手が《勇気のおまもり》でHPを上げてくるので、しっかり古代を貯めて2-2-2ルートで勝つ。
勝率50% 五分
相手がどれだけ早く《ドラパルトex》を立てれるかと、ダメカンの置き方が上手いか次第。
《ロトムV》を出してくれるともっと楽に勝てる。
《ブーストエナジー 古代》を貼って複数枚取りされないように立ち回る。
勝率90% 勝てる
相手の耐久も低く2-2-2で勝ちやすい。
縛られて《かがやくゲッコウガ》を2回通されないように気をつける。
勝率80% 有利
《ポケストップ》を安易に貼ると《スナノケガワ》が簡単にやられてしまうので注意。
「くるいえぐる」の返しを簡単に返せるように準備しながら戦う。
勝率80% 有利
しっかり打点を継続していれば勝てる。
《ナンジャモ》でバグらないように、トラッシュに《キチキギスex》を早めに落として《夜のタンカ》で触れるようにしておくと安心。
勝率10% 無理
《ハバタクカミ》を採用していないので、相手が奇跡的な事故を起こさないと勝てない。
当たらないように祈る。
▲
[7/7~7/12] 大会に向けて体調を整える
ここまで来たら後は本番で全力を出すだけなので
・沢山の食事
・多少の運動
・十分な睡眠
を意識して、体調を整えました。
練習はあまりせず、「初手→サイド推測」の確認をしました。
後は天命を待つのみです。
[7/13] 特別回くろいまなざし杯
当日は朝7:00に起きて数回1人回しをしてから会場へ向かいました。
今回の大会は64人のうちトナメに上がれるのは7人、最低で5-1が必要です。
過去のくろいまなざし杯でトナメに上がった実績のある強者ばかりなので、あまり気負いすぎずに楽しむことを目標にしました。
4-2でした。
初戦でカビゴンLOを引くという運のなさ、2戦目もポケストップで破滅するという運に泣かされた一日でした。
ただなんとか持ち直して勝ち越せたので良かったです。
振り返り
デッキ選択・練度共に最高の状態で出れたと自負しています。
後悔は特になく、運の部分だけ悔しい思いをしました。
ただ運の部分はカードゲームやってる上で仕方が無い部分なので、割り切るしかありませんね…。
1週間後は「ステラミラクル」環境になりますが、また良い状態で大会出れるように頑張っていこうと思います。
ここまで長いのに読んでくださってありがとうございます。
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それでは次回までサヨナラ……!