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BEYOND:Two Souls感想

Quantic Dreamの代表作の1つであるビヨンドをクリアしたので感想を書きます。
プラットフォームはSteam版、
ストーリー順は時系列モード、
難易度はコアゲーマーです。

ネタバレ注意


ゲーム性について

もっとガッツリアドベンチャーゲームかと思ってたんですが、思ったよりアクションが多かった。中盤急にアンチャーテッドみたいなことやらされたし。

あと、舞台が固定じゃなくて、世界各地なので旅してる気分になれてよかった。

実験施設に潜り込んだり
寒い中人の温かみを知ったり
砂漠を放浪したり
羊と触れ合ったり
砂嵐だ!すごい!カッコいい(そんなこと言ってる場合ではない)
海底基地を目指して進め!!
氷海も見ちゃうもんね

いろんなとこ行けて楽しかったです。

~~~~~

今作の主人公は、少女ジョディとジョディに取り憑いている謎の霊体エイデンの二人です。ストーリーはジョディの人生を描いたもの。
エイデンはジョディのサポートをするといった感じでしょうか。

エイデン、人に取り憑いたり首を絞めたりポルターガイストしたり治癒したりなどなんでも出来てすごい。
(でも誰でも殺したり憑依したりできないのは謎だった…乗っ取られる側にも適正とかあるのか)

後これはビヨンドの欠点だと思うんですが、人間の主人公がジョディのみである以上、QTEとかミスっても大元には影響しないのは、やっぱり今作はアドベンチャーゲームっぽくはないなと思いました
どうやら道中何があっても最後はブラックサンに行くみたいだし。

支援S選ぶやつ?

この取ってつけたような選択なんなんだ…ライアンに対して他二人の出番が薄すぎる。
ジョディがあらゆる人にキスしようとしてくるというか変に恋愛要素を入れる感じはしました(KONAMI)

あと、ボーナス要素をエイデンで集めないといけないのはイヤでした。
手間かかるし普通に見たかった。

操作性とかUIについて

なんでヘビーレインより悪化してるんだよ😡

・エイデンの操作がわかりづらい
ガイドはなく2つの丸をスティックぐりぐり(自分はキーマウ)して動かすので、操作が直感的でなく慣れるまでわかりづらいです。

・インタラクトがわかりづらい
本作1番のキレポイント、ジョディのインタラクトアイコンがただの白くて小さい丸という謎すぎる表示。

方向キーをどっちに動かせばいいのか分かりづらいし、輪舞がぼやけている白丸なので背景と同化してそもそもアイコンを発見できないこともあった。

・自分で入力方向を判断しないといけないQTEがある(コアゲーマーだけらしい?)
これひどくないですか?
どっちに動かせばいいかわからなくてかなりストレスでしたし場面に集中できなかった。
右かと思ったら斜め右上みたいなのもあったし。わからん!

時系列モードでやったせいか、そのチュートリアルがなぜか中盤にあるので(ジョディが戦闘訓練をする傍ら、QTEのチュートリアルをするのはインタラクティブで面白いけど)
バーに行ってビリヤードするシーンとか先にそっちが来てしまいチュートリアルなしにそのQTEにやらされるので「???」ってなってた。
一応コンデンサーのチャプターでは方向表示されてたけど、それなら全チャプター欲しい。

とにかく、ビヨンドは「操作アイコンをプレイヤーに意識させたくない」んだろうな、と思いました。
ただ、そのせいでかなりわかりづらくなってるのでゲーム的にはダメだと思いますが…
結局デトロイトでは改善されてますね。

ストーリーやキャラについて

超自然的な現象を科学の力で解明するってのが自分に刺さった。

ジョディ

まだおとなしかったころ

序盤は大人の都合であちこち転々とさせられるジョディが可哀想でした。
誕生日パーティの時は大人しそうな感じだったのに場面転換してグレてて受けちゃった。
男勝りというか、思ったより軽口とか叩く子で可愛かった。
あと白石涼子さんの演技が上手すぎる

エイデン

;;

エイデンはジョディの従者かと思いきや、ライアンが家に来たときとかはメチャクチャに家を荒らし回る(ライアンがいいやつかわかんないのでとりあえず荒らしまくったら泣かれた)
などかなり自由奔放な性格で、ジョディもエイデンがずっといることに対して嫌な気持ちになってんのかなとか思いましたが、
チューズデイ(妊婦)やナバホ族をエイデンのおかげで救うことができて、
あの瞬間とかは自分の能力が人の役に立ってすごい嬉しかったんじゃないのかなと思います。
CIAにいた時は自分の意思じゃなかったし、人の役に、というよりCIAのために働かされてたし。

ナバホ族の前世は儀式によってエイーツォと呼ばれる悪魔を呼び出した(それをジョディが閉めた)わけですが、
じゃあエイデンはどっからきたの?と思ったら死産した双子の兄の霊体がジョディに取り憑いていた。
だから時に子供っぽかったのか…

車の運転とかできるの謎だけど元になった体のスペックもあるんでしょうね。
コンデンサーのチャプターで研究員が霊体に憑依された時、普通の言葉喋ってたし。

時にうざく感じるけどいなくなったらいなくなったで寂しい、ってのはリアルなきょうだいっぽくて良いですね。
ただ、成仏したかと思いきやエンディング(自分はライアンエンド)で急に出てきたのは謎ですが…

ネイサン

この時期のネイサンが一番好き

めっちゃ好きだったのにラストで狂っちゃって悲しかった…
(コンデンサーを止めに行く時に無理して行かなくていいと言ってくれたり)ジョディのことを大切に想ってはいたんだろうけど、二人の声を聞いて解釈違いだと急に激情したのは、やっぱりずっと心が歪んでたのかな…って思います。自分主軸な考え方の持ち主かもしれない。
ってかコールはネイサンの研究知らなかったのかな?

あと、自殺してからの心変わりが急展開すぎるだろと思ったのと、なぜネイサンの妻と娘は成仏できなかったのか、なぜあのタイミング(研究が完成した段階)でジョディにまた声を聴かせてくれと頼んだのかがわかりませんでした。
(成仏してインフラワールドに行ったけどネイサンがなんとか見つけ出して現世に留めてた説があるらしい?)

最後らへん割と雑で悲しかった;;

コール

ペルソナ3のシャドウみたいでいいね

ずっと良い人でした。
エイデンに憑依された時死んだ目でついてくるのがめっちゃ面白かった。
できることならこいつとネイサンとかと一緒に住みたかった(ネイサンはもう…)
最後、見捨てなくてよかった。

ライアン

ライアンのスクショを全然撮ってなかった。許せ

中盤はそんなに興味なかった(なんでジョディが惚れてるのかわからなかった、ジョディを騙したことについてはライアンもそんな立場高くないだろうし逆らえなかったのかなと思ってた)
でも最後らへんのチャプターで株が爆上がりした。カッコよかった!

1週目エンディングとか選択について

多分救える人は全て救って、誰も死なせなかったんじゃないかなと思います。
自殺したネイサンと、最後死の世界にいたのはノラとシマサニだけでした。

ライアンを選んだ

最後の選択は「生」を選びました。どうせいつかは死ぬし、今まで苦労した分普通の人生を送って欲しいので。

ライアンエンドですが、ゾーイ選ぶとどうやらホームレスたちのその後が視れるそうで、そっちもよかったかなあって思う。
でもジョディが誰かと人生を共にするってなるとライアンかな…いいやつだったし。

なんか最後は幽霊バスターになった…(全ルート共通らしい?)
これ謎だったんですが調べた限り「俺たちの未来はこれからだ!」的なやつらしい。えぇ…

ほか

トッドいました

・後から軍事利用の見立てが出てインフラワールドの研究が発展していったのはわかるけど妻と娘が死ぬ前のネイサンはどういうモチベで研究してたのか。
・ジョディの両親が持ってた力ってなに?
・DPAとCIAがいつから協力しあってたのかわかんなかった
・ナバホの壁の壁画なんだったの
・スタンが好き(ブレイク警部補と同じ声優でびっくり)
・ブラックサンて何?

Quantic Dream3部作やった感想(全部ネタバレ注意)

ビヨンドに折り紙殺人鬼の記事が!!

せっかくなんで感想書いてこーかなと思います。
プレイ順は2018年にデトロイト→ヘビーレインをプレイし、2024年の今改めてヘビーレイン再プレイ→熱出てきたしビヨンドも触ってみるかと言った感じです。

実はデトロイトもヘビーレインもゲーム実況見て買ったので初見で楽しめるのがビヨンドしかなかったんですけどね…

余談ですがビヨンドは結構デトロイトの役者さん(アラン隊長、クロエ、パーキンス等)出てたんで、次QDの新作出るならヘビーレインのキャスト出して欲しいっすね…ジェイデンとか

Detroit:Become Human

スクショがこれしかなかった

私はデトロイトを最初にプレイしたんですが、やっぱり人に勧めるならデトロイトがいいかなと思います。

デトロイトで進化したのは、スキャン機能と一時停止システムで何やればいいかわかんない状況がないことなので、主人公がアンドロイドであることとマッチしていてメタ的にすごいいいなと思った。

あと他2作に比べて分岐がかなり多いのがいいね。フローチャートで自分の選択を確認できるのも、「あれ選ばなかったらどうなってたんだろう」とワクワクできて好きだし収集要素としても良い。ヘビーレインにも欲しかった。

主人公もアンドロイドの運命を変えるマーカス、巧みに捜査を行うコナー、主人の元から逃げ出し子供を守るようになったカーラと、三者三様で視点が違うのでそこも面白いかなと思います。

ただ、マーカスの主張が結構暴論というか、人間がアンドロイドを奴隷として使用しているというのはよくわかんないなと思います。「アンドロイドに暴力振るうな」ならわかるけど…
あくまでも人の形をしているってだけで、結局「与えられた仕事をこなす」のはアンドロイドも食洗機も変わらないし、それが機械だと思うので。
あとマーカスはカールの家でかなり大切に扱われていたしね。

そういえば変異するってなんでしょうね?変異すると「嬉しい、悲しい」とか感じる“感情(あくまでも計算上の)”が芽生えるのか、変異すると「自分はこうしたい」という“意思”が生まれるのか。

変異したことにより主人の命令に従わなかったり、非合理的な行動を取るようになったりしますが、そもそも感情がない?と変異しようと思わないので、変異と別に擬似感情的なのはあるんじゃないんだろうか。

ダニエルは別に暴力を受けたわけじゃないけど、自分が買い替えられると知ったショックで変異したし、コナーは変異する以前から非合理的な、人間的な行動を取るようになっていたし。

HEAVY RAIN -心の軋むとき-

ノーマン・ジェイデンが好きすぎて困る

ヘビーレインのポイントはやはりサスペンスじゃないかと思います。とにかくこちらの不安を煽る演出が多く、常にハラハラさせてくるのが上手いなと思う。

一方でミステリやヒューマンドラマとして見ると割とガバガバだなと思います。犯人の年齢や時計屋の殺人、ヤバすぎる警察など。

キャラの人間味が薄い。
主人公に関しては、息子を救うために奮闘するイーサンと正義感の強さから身体をボロボロにしてまで事件解決を目指すジェイデンに対して、スコット(犯人人格)とマディソンの人物描写が薄いと思った。
(スコットはDLCで解明される予定だったのと、本編の描写からしてサイコパスだったのかなとは思う)

スコットは一応表面上事件を解決するという名目で動いてますが、マディソンが個人的にはなかなか謎なキャラだと思います。
ジャーナリストとして情報収集するうちにイーサンを好きになっていってというのは面白いけど…子供がいる以上イーサンには奥さんがいるかもしれないし、
作中の言動からしてイーサンのことは好きだけどイーサンの「ショーンを助けたい」という気持ちはないがしろにしている感じがある。
(ショーンが死ぬエンディングの一つで「新しい子供を作ろう」とイーサンに言うやつ、ノンデリすぎて面白い)

ってか喘息と不眠症は結局なんだったんだろう…

あと、でっかい分岐がなく結局はショーンのいる倉庫に到達できるかどうかになるのが難点ですが、そこはショーンを救うというシナリオ上仕方ないかなと思う。
ゲーム的な目標もわかりやすいですね。

でも倉庫に到達するまでの過程はもうちょっと色々あってほしかった…ジェイデンのトリプトケインの使用回数とかエンディングに一切関与しないし、スコット編は彼が犯人という以上、特に何もしなくてもストーリー進んでいきますしね…

個人的にはマディソンとジェイデンとの絡みが全然なかったのでそこが見てみたかったです。
ってかジェイデンのDLCを早く(略)

6年ぶりにやってエンディングとかジェイデンの差分回収してたりしたんですが、毒を飲んだイーサンがショーンに愛を伝えるシーンと、イーサンとショーンが新居に引っ越すエンディングは何回見てもじーんときました。

BEYOND:Two Souls

松岡修造すぎるジェイ

エイデンパートや時系列バラバラ、ストーリーがヒューマンドラマ寄りなど他2作に比べて異質だなと思った。
3Dマリオで言うならマリオサンシャイン。

人物描写は、最後のネイサン先生以外は良かったなと思います。
エンディングは若干投げやりな印象を受けた。

あとUI部分のストレスが半端ないので、人にお勧めするとしたらやっぱデトロイトかヘビーレインかなと思います。ヘビーレインはどっちかというとカメラワークな気もするけど…

まとめ

ヘビーレイン
・(主にイーサンパートの)ストーリーが重くてつらい。その分、ショーンが助かった時の感動さもひとしお
・人物描写やストーリーの整合性がよくない。サスペンスとしてはすごく良いゲーム
・1チャプターの長さが短いのでキリが良くていい
・操作性やカメラワークが悪かったり選択肢が見づらかったりとストレスになる要素がある
・QTEは難易度下げればおk
・フローチャートがなくて悲しい
・ジェイデンがかっこいい

ビヨンド
・ヒューマンドラマっぽい。ジョディの内面をよく描いている
・後半になるにつれてどんどんシリアスになっていく。ラストの展開とかエンディングはよくわかんない
・砂漠や海中などいろんなとこに行けて楽しい
・カメラワークは改善されたがQTEやUI表示がトップクラスにわかりにくすぎてめっちゃ最悪
・エイデンのシステムが独特
・自分の選択が見れるようになって良いが大きい分岐が少なすぎる
・時系列モードがおすすめ

デトロイト
・操作性、QTE、UIなどが洗練されている。過去作から進化。快適
・分岐が多く、何回でも楽しめる。フローチャートで自分の選択や選ばなかった選択を確認できる。
・ストーリーは近代SFチック。多様なキャラがおり、話のスケールが大きいので時代背景などが作り込まれていて面白い。

〜〜〜〜〜

以上です。
ビヨンドはストーリーの良さよりシステムの不親切さが上回っているので人にお勧めしづらいと思いました。でも難易度カジュアルゲーマーにすればそこらへんはよくなると思いますが。

しばらくはプレイ動画見たり、機会があれば他のエンディングやボーナス回収をしたいと思います。

見てくれてありがとうございます。

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