面白がれる力|ZINEフェス岐阜体験記
2024年12月1日に行われたZINEフェス岐阜に出店した。作品集と、その場で撮影してプリントを購入できるサービスを販売した。
参加して分かった人生における気付きのようなものがある。
それは、面白がれる力(おもしろがれるちから)。
会場でゲームボーイとポケットカメラを机上に出したブースを見た来場客は決まって「懐かしい〜!」と声を上げる。
「自分も持っていた」とか「友達が持っていて欲しかったのを覚えている」とかが話題の中心で、30歳〜40歳台の人が多く訪れてくれた。
その中で意外だったのが、何人か大学生くらいの子たちが「なにこれ、面白い!」と興味を持ってくれたこと。
おそらく幼少期はゲームボーイアドバンスやDS以降のハードに触れてきた世代だろう。
自身の経験に関係なく、つまりポケットカメラを懐古的な目で見ることなく面白がってくれた。
訪れたすべての大学生くらいの子たちがそういった反応を示したわけではないけど、興味を持った子たちは、目の前に存在する物や事に対して面白がれる力(おもしろがれるちから)に長けているのだろうなと思った。
自分が10代、20代の頃、そんなふうに純粋に面白がることはできただろうか。
振り返ると自信はないし、昔も今もそういう人種が眩しく見えるままだ。
30代になって、面白がれる力(おもしろがれるちから)に気づいた今、面白い物や事が世の中に溢れている。
取り残されまいと必死に喰らいつくように、今日も何かを考えている。