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パソコン大暴走の影を追え!【ポケカ旧裏面のプロモカード】

 今回は知る人ぞ知るポケモンカード「パソコン大暴走!」についてのnoteです。時代は1998年、平成10年ごろのプロモカードに焦点をあて、その影を追いかけます。

題して「パソコン大暴走の影を追え!

・・・

懐かしいと思う方も、いやいや知らないよ。という方も、このポケモンカードに込められた情報はみんな共通して持っていて損はしないかもです!

さて扱うテーマは次の5つ(と幾つかの余談)

1)「パソコン大暴走!」が出た順番は?

2)出た背景を知っている?

3)なぜカメックスメガバトルで配ったの?

4)配った証拠はあるのか?

5)CD版とコロコロ版との違い

はたして5つ全てを知っている方は日本に何人いるのでしょう。私は知らなかったので1~5を資料に沿ってヒモ解きたいわけです。

では参りましょう!

■はじめに、と結論

 先に結論を言うと「いろいろ理由がわからなかった」でこのnoteは終わります。ただ、せっかく大量の資料を確認したものですから、その内容をまとめて公開しようと思います。

資料ベースにして「何が分かって逆に何が分からなかったのか」を残したいので、なるべく横道に逸れないよう端折りつつも情報量は多い目です。

コレクターだけが知っているカード背景のことを、誰しもが一緒の目線になって語れる情報になればいいなを目指します。

・・・

1)パソコン大暴走が出た順番

 そもそもの大事な話、当noteは日本の「パソコン大暴走!」プロモカードが3種類あるとして書いてまいります(※1)

3種類は同じに見えるので見逃しそうになるプロモカードたち。画像参照👇

画像1

画像左(←)がCDに入っていたパソコン大暴走!。右上(→↑)がカメックスメガバトルの参加者カード。右下(→↓)はコロコロコミックのおまけカードです。

 で私の認識では、この3種類の話はコレクターさんなら当たり前に知っていますし当たり前すぎるのか話題になることも少ない印象があって、一般の方にとっては違いを知るためのコストが高くてですね。個人的には「パソコン大暴走!」を知る人ぞ知るプロモカードに位置づけてます。

「3種類を知っているからなんだ」と言われたらそれまでなんですけど、「同じじゃないよ」と言える方ほど損はしないのかもです。それぞれ市場価値が異なりますし。

・・・

 さて「パソコン大暴走!は3種類ある」が共通認識になったところで本題。それぞれが「出た順番」ってわかんなかったりしませんか?

知っている人でも意外と順番がごちゃごちゃしがちかもと思ったので整理しますね。入手できた順番で並べ替えてみたのが次の1~3。

1.コロコロコミックのおまけカード
2.カメックスメガバトルの参加者カード
3.CDに入っていたカード

当時入手できた順番で並べました。

流通したのは次の日付からです。

1.1997年12月15日~
2.1998年7月19日

3.1999年1月1日

画像27

よく注目されるのは上から2番目のパソコン大暴走なんですね。でも歴史は線で見たほうが面白いので、今回は1も3も大事ということで。

・・・

っというわけで

【疑問1】の答え
Q パソコン大暴走3種が出た順番
A コロコロ ⇒ カメックス(白影) ⇒ CD

こんな流れでパソコン大暴走!は世に流れてました。

2)出た背景

次に登場した背景を追いかけます。

コロコロコミックおまけカード版を見ることで、当時の"その時"が詰まったプロモらしさが見えてきます。「最初」のパソコン大暴走!なので。

■コロコロコミックおまけカード版
(初登場)(画像右下)

画像9

 「月刊コロコロコミック98年1月号(1997年12月15日発売)」のおまけカードとして初登場したパソコン大暴走は、同じくおまけカード「ニャースLV.14」と一緒に2枚が連なって台紙にくっついてました。ペリペリ~っと台紙から剥がすタイプです。

画像25

2枚が揃って、ポケットモンスター公式認定スペシャルWカード「ロケット団」になります。

画像19

カード表面がツヤツヤしていて、拡張パックのカードとは異なる特徴をもってます。

画像28

引用「コロコロの付録カード」
違いは唯一、カード表面の光沢です。付録のカードは台紙に真空圧縮してから本に綴じこまれるため、特殊なコーディングが表面に加工されています。
引用元:ポケモン・ストーリー p241

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 それでなぜ 2枚がコロコロに挿入されたかというと、このコロコロが出た前の月に拡張パック「ロケット団」が発売していたからです。

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つまりですよ、コロコロの2枚は拡張パック第4弾「ロケット団」の販促として作られたプロモカードだったのですね。カード上の「R」マークが第4弾「ロケット団」と同じで繋がりがわかり易くなってます。

97年11月:拡張パック第4弾「ロケット団」発売
97年12月:「パソコン大暴走」付きコロコロ発売

 カード名の横に小さく「ロケット団秘密メカ」と書いてあるのもロケット団のアイテムという背景からでした。

画像15

 注目したいのは、カード台紙のウラに「秘密メカ」のひみつが挿し絵つきで書いてあって

画像29

「パソコン大暴走!ロケット団秘密メカ」のひみつ
このカードを使うと、自分の番が終わってしまうので、ポケモンのワザは使うことができなくなってしまうが、確実に5枚まで、手札を増やすことができます。しかし、相手も同じように、手札を増やせるので、「ロケット団秘密メカ」は、やっぱりちょっとまぬけな、トレーナーカードです。

画像29

挿し絵と説明から、まさにアニメ版の「ムサシ」「コジロウ」「ニャース」が「秘密メカ」を使っているかのような背景が見えてきませんか?

「やなかんじー」聞こえてきますよね。

ここ個人的にエモいポイントでして、というのもカードだけの断片的な情報では、なかなかアニメ版ロケット団までの繋がりは見えてこないからです。コロコロコミックだからこそ、白服のアニメ版ロケット団たちにポケカを繋げられたんです。

余談1「でんのうせんしポリゴン」との繋がり

 更にエモい話に繋げると、このカードは97年12月15日に登場しましたが、その翌日16日がアニポケ「でんのうせんしポリゴン」の回だったのです。

97年11月:拡張パック第4弾「ロケット団」が発売
97年12月15日:「パソコン大暴走」付きコロコロが発売
▶97年12月16日:アニメ「でんのうせんしポリゴン」回
97年12月19日:ロケット団 ギフトパック 発売

「ポケモン転送システム」が故障しパニック状態だったポケモンセンターを見たサトシ一行が、電脳世界に入り、ワクチンプログラムと一悶着しつつ・・・とういう話。

そして大暴走の原因を作ったのが「ロケット団」なんですねー。

▽くわしい内容は次のサイトがおすすめ

 内容が「ポリゴンショック」で置き去りにされてしまいがちなこの回は、「コンピューター」「大暴走」「ワクチン」「発売タイミング」「カード台紙でムサシ達を示唆」などがアニメとポケカとのメディアミックスに見えます、私には。

 「じゃあメディミックスだった証拠あるの?」と聞かれたら、答えてあげるが~と言いたいところですが、残念ながら繋がりに言及したような資料は見つかりませんでした。

でも当時の子供たちにとって「ポケカxコロコロxアニメ」など全部に繋がりがありますから、少なくともこれらの点が線になっていたように見たほうが妄想でもエモくてよくないですか?という余談。弱いかな。

 ついでにアニメ放送の少し前、1997年12月10日には「ロケット団よ永遠に」というロケット団メインのCDが発売しています。

97年11月21日:拡張パック第4弾「ロケット団」が発売
▶97年12月10日:「ロケット団よ永遠に」
97年12月15日:「パソコン大暴走」付きコロコロが発売
97年12月16日:アニメ「でんのうせんしポリゴン」回
97年12月19日:ロケット団 ギフトパック 発売

まさにロケット団推し強化月間じゃないですか

 ここまで繋げば、有名なセリフ「なんだかんだと聞かれたら」の生みの親である首藤剛志さんに言わせるところの「御前様が好みそうなメディアミックス」の現れであって欲しいなと私は思います。

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 別に作り手の誰かを神格化したいわけでなく、昔を何かと比べたいわけでなく、単純に「パソコン大暴走!」の背景にあったかもしれない物語がエモいし共有できたらなという情報でした。

▽当時の参考情報

・1997年コロコロコミック発行部数200万部
・1997年10月:「おはスタ」スタート
・アニメ視聴率:16.5%(関東地区)全国推定345万人
・ロケット団よ永遠:"22万枚"オリコン13位

■余談2「赤影の理由はわからなかった」

画像10

 コロコロ版の「パソコン大暴走!」はカード右下「R」マークの影が「赤色」なのが特徴です。なぜ「赤」なんだろう?と調べましたが私では理由わからずでした。普通は白なんですよね。

諸説ありそうなのに資料ベースでは理由が残っていない感じーです。

まとめます。

【疑問2】の答え
Q「パソコン大暴走!」が出た背景
A 拡張パック「ロケット団」の販促としてコロコロユーザー向けに登場した

・出た翌日がアニポケ「でんのうせんしポリゴン」回でエモい
・赤影の理由はわからない(誰か教えてください)

以上がコロコロ版のパソコン大暴走!についてでした。

・・・

続いて2枚目のパソコン大暴走!を追いかけます。

3)なぜ カメックスメガバトルで配ったか?

「パソコン大暴走!」
||
「コロコロプロモ」

という認知の中、2枚目のパソコン大暴走!が登場しました。

■カメックスメガバトルの参加者カード
(2枚目)(画像右上)

画像11

 1998年7月、第2回公式トーナメントシリーズ カメックスメガバトルの参加者に新たな「パソコン大暴走」が与えられたと言われています。

97年11月:拡張パック第4弾「ロケット団」が発売
97年12月15日:「パソコン大暴走」付きコロコロが発売
97年12月16日:アニメ「でんのうせんしポリゴン」回
▶98年7月19日:カメックスメガバトル開幕

通称「白影 パソコン大暴走」と呼ばれているプロモで、珍しいです。通称が示す通りカード右下Rマークが白影になっていて、作りは拡張パック第4弾ロケット団のカードと同じ仕様。

画像16

珍しいの理由を補足すると、抽選で選ばれた大会参加者のみが手にできたからで、参加者を集計した計算上で840人の小・中学生に与えられたと言われています。

この辺は検索したら多く出てくる情報なので、白影版が「珍しい」ことはご存じの方も多いのではないでしょうか。

・・・

でも「なぜ配られたか」を知っている方は少ないのでは?
(検索しても出てこなかったので)

というわけで、調べてみたのが次の結果

Qなぜカメックスメガバトルでパソコン大暴走!を配ったのか?

A「パソコン大暴走」を1枚加えるルールがいきなり発表されたから

残念ながら資料込みで私から示せる理由はここ止まり、歯切れ悪いですよね。公式本「オフィシャルファンブック2000」に以下のように書いてあります

画像12

選手のデッキに「パソコン大暴走!」を1枚加えるルールを会場でいきなり発表するなど「イベント」としての面白さが強化された。

引用:オフィシャルファンブック2000 p341

 私が知りたかったのは、もう少し具体的な背景だったのですけど資料を見つけられませんでした。「配られた」とも言われていません。

確認した資料
・98年の月刊コロコロコミック
・オフィシャルブック2000
・めざせ!ポケモンカードマスター
・トレーナーズ Vol.1~13
・ファンクラブ Vol.1~5
・当時の公式サイト


確認できていない資料
・98年月刊コロコロコミックの付録(小冊子)
・98年別冊コロコロコミック(コロコロスペシャル)
・98年小学館学年誌
・ほか知らない資料

 確認済みの資料から、私的には当時の一般的な情報は最低限チェックしている範囲だと思うのですが理由に関する一切の掲載がなかったです。

なので広く伝えられている情報で例えば「"配られたパソコン大暴走"をデッキに必ず1枚入れる必要があった」やそのほかの関連情報は、伝え聞きでしか残っていない話だと考えてます。大会参加者や旧裏フリークから口伝で漏れ出てくるのみ。

【疑問3】の答え
Q なぜカメックスメガバトルで配ったか?
A 正確なことは不明

・・・

 「なぜ配られたか」はわかりませんでした。しかしながら、残っている資料やルール変化から各々で物語は補完できるかもで、一例として、私の方で公式サイトから「カメックスメガバトルの設定」を追ってみて、配られた理由に迫ってみます。

当時の優秀なカード「パソコン通信」に対する対応について、1998年の公式サイトにはこんな感じの設定が残されていました。雑誌ポケモンカードファンクラブの増刊号として残された公式レポートです。

■カメックスメガバトル大会は、公式ルールと大きく変えた「専用ルール」だった

■「オーキド博士のパソコンが壊れたので、みんながデッキに入れてよく使っているパソコン通信が使えなくなってしまった」設定だった。

■無理に「パソコン通信」を使おうとすると、「パソコンが大暴走する」ので注意を促されていた。

■大会ルールで「おまけカード」は、1種類につき1枚までしかいれられなかった(その中にコロコロおまけカード「パソコン大暴走」も入っていた)

▽くわしい情報を次のページにまとめました

 「なぜ配ったかの理由」を公式情報から私が勝手に想像すると、大会直前にオーキド博士が原因で「パソコン通信」が使えなくなって、その周知も行き届いていない中「パソコン通信」をデッキに入れていた少年・少女たちは会場で「パソコンが大暴走した」のでてんやわんや大騒ぎ!

というサプライズ的な物語を想定されていたから、かも。

当時の公式によるバランス調整をオーキド博士にリンクさせた背景が見えます。エモいです。

 参加した人が今でもその手元に「白影のパソコン大暴走」を持っていて、当時の思い出も語れるならば、作り手側のサプライズは大成功で素敵だなと思います。

4)配った証拠はあるのか?

 前述の通り「配られた」と書いてある直接的な資料は見つかりませんでした。個人的に資料が一般流通しているのが大事ポイントなので、これからも「配られた文言」は探し続けたい。誰か教えてください。

補足:点の「配られた」情報はある

資料1:オフィシャルファンブック2000
資料2:トレーナーズ Vol.3

 オフィシャルファンブック2000に「カメックスメガバトル出場記念カード」と書いてある点やカメックスメガバトルの説明、あとはトレーナーズ Vol.3に記載されている「カメックスメガバトル予選大会出場記念カード」という文言から繋げる止まりです。実際の参加者が「貰った」と言っている記録もネット上では確認できます。

点を繋げば、配られた「と言われている」状態にできると思います。

・・・

 あとは私が資料を持ってなくてお見せできませんが、当時の参加者に与えられた配布物には「配る」と書いてある証拠や、その理由までもが残っているかもしれません。

▽エモい参考情報2点

疑問4)配った証拠があるのか?の答え
⇒資料としての証拠が見つけられなかった(参加者の証言はある)

カメックスメガバトルで配られたと言われている、白影パソコン大暴走!については以上です。

・・・

続いて最後、3枚目のパソコン大暴走!を追いかけます。

5)CD版とコロコロ版の違い

画像13

CD版とコロコロ版は「同じ」です。

でもパソコン大暴走!は3種類です。
ポケブーンいわく

矛盾してる理由を説明するため、次の5つを提示します。

1.CD版が世に出るまで
2.「みんなが選んだ」の内訳は?
3.収録カードは既定路線だった?
4.未はがし版と未開封版
5.実は4枚目の存在

■CD版が世に出るまで

画像25

 コロコロ・カメックスメガバトルと上記してきた流れがあっての99年1月1日、みんなで選んだポケモンソング&ポケモンカード「ポケモン♪ベストコレクション」が発売しました。

ピカチュウレコード一周年記念企画だったようです。

97年11月:拡張パック第4弾「ロケット団」が発売
97年12月15日:「パソコン大暴走」付きコロコロが発売
97年12月16日:アニメ「でんのうせんしポリゴン」回
98年7月19日:カメックスメガバトル開幕
▶99年1月1日:「ポケモン♪ベストコレクション」発売

「ポケモン♪ベストコレクション」はCDと一緒にポケモンカード10枚(+1枚)が入った商品で、その10枚の1つが「パソコン大暴走!(3枚目)」でした。

画像20

 それでこの商品は、「みんなで選ぼう ポケモンソング & ポケモンカード キャンペーン」という企画をベースに作られました。

画像6

商品名:みんなで選んだポケモンソング&ポケモンカード「ポケモン♪ベストコレクション」

商品名に「みんなで選んだポケモンカード」とある通り、みんなの人気投票によって「カードと曲」が決められた背景をもってます。

その募集事実は、コロコロコミックの98年11月号(98年10月15日発売)~12月号の2冊で確認できました。10月号には募集がありませんでした。

98年10月15日:コロコロコミックでの募集開始
98年11月30日:しめきり(消印有効)
募集は「雑誌など」で行われたと誌面に書いてありましたが、コロコロコミック以外の情報を私は持っていません。あとは小学館の学年誌?わからないです。

そして一応ご説明すると、この時代は「スマホ」ありません。インターネットは接続が従量制のダイヤルアップ(ISDN,ADSLの前)時代です。なのでネットを介した投票の可能性は考えていません。つまり「雑誌など」の「など」は、雑誌・新書・漫画本を通じたハガキ応募のみで仮説。え、電話応募?きこえない。

■「みんなで選んだ」の内訳は?

キャンペーンで注目すべき具体的ルールとして「みんなで選んでくれたカード&制作委員会で選んだカード=10枚」という説明がありました。

「みんなが選ぶ」と「制作員会が選ぶ」割合は不明で、合算の10枚

画像5

パソコン大暴走!はみんなと制作員会のどちらが選んだのでしょう?

▽募集告知の参考ページ

画像16

画像21

募集告知画像:月刊コロコロコミック98年11月号

こんな感じで募集が行われまして

その後、中間報告として候補カード33枚から決定した5枚をまず発表

画像4

画像引用:月刊コロコロコミック99年1月号(12月15日発売)
中間発表された5種類
・フシギバナ(とりかえっこプリーズ:2回目)
・くいしんぼカビゴン(N64:3回目)
・リザードン(とりかえっこプリーズ:2回目)
・超エネルギー回収(ファンブック:2回目)
・ミュウ(WHF特別限定拡張シート:3回目)

・・・

改めて、もともと企画段階で用意されていた画像

画像5

画像引用:月刊コロコロコミック98年12月号(11月14日発売)
・超エネルギー回収(ファンブック)
・ミュウツー(ファンブック)
・フシギバナ(とりかえっこプリーズ)
・カメックス(とりかえっこプリーズ)
・ピカチュウ(トヨタオート)
・ウインディ(トヨタオート)
・かっこいいポリゴン(N64)
・ルージュラ(コロコロ98年4月)
・わるいペルシアン(ファンクラブVol.3)
・エリカのミニリュウ(コロコロ98年8月)

▽最終結果

画像7

98年10月15日:コロコロコミックで「入れてほしいカード」募集開始
98年11月30日:「入れてほしいカード」のしめきり(消印有効)
98年12月15日:「候補カード5枚」の公開
99年1月1日:「ポケモン♪ベストコレクション」発売

こういった流れがあった中から「パソコン大暴走」が選ばれたのですね。

■余談:収録カードは既定路線だった!?

 「みんなで選んだ」の内訳は不明です。なので選ばれた「パソコン大暴走!」は、公式とポケモンファン、どちらが選んだのか?これについて最後までわかりませんでした。

・内訳が不明
・予定タイトルが「ヒットコレクション」だった
修正シール添付版の存在
・2回の募集告知が微妙なページ位置だった
・募集期間が一カ月半と短い
・逆に募集期間後の広告は、ページ位置がメインに入っていた

この辺りからだと思いますが、一部で「収録カードは既定路線だった説」を見たことがあります。しかし証拠のようなものは確認できませんでした。

・・・

横道に逸れてきました、戻します。

言いたかったことは、CD版のパソコン大暴走!は、公式がコロコロ版と同じ物として定義しています。募集告知していたページの通りです。

■本題:コロコロ版と、CD版の見分け方

【疑問5】の答え
Q CD版とコロコロ版の違い
A 同じです。

ということで「時期」と「入手方法」は異なりますが、コロコロ版とCD版は作り手が同じものとしているため基本的には同じカード扱いでいいと私は考えています。

画像22

しかし、復刻した別物という考えも一部コレクター間で浸透しているイメージに見えるし、あきらかに入手方法が異なる点から、「コロコロ版」と「CDプロモ」を私のプロモカードサイトでは住み分けして扱っていたりします。

 そんな感じなので、いろいろな理由を以てして違いが「有る」と言うコレクターもいると思いますし実際に出自が違いますから、もし近しい人が「違いがあるという人」であれば、あなたの周りでは見分け方が「有る」になってもいいと思います。

■コロコロ未はがし版と、CD未開封(未着脱)版

私的には、最低ライン次の違いがあって別物として扱います。

画像28

・CDが未開封、もしくは固定部分から未着脱の状態(未着脱判断は主観)
・コロコロコミックの台紙にくっついて保存してある状態(未はがし)

もしカードだけを見て大きさとか形とか印刷差・加工差を言う場合、未はがしの台紙と未開封CDを開封して相当数比べる必要がありますよね。統計的にはサンプルが100セットは必要でしょうか?詳しい人の解説待ち(母数仮定が200万部と、オリコン最高11位【22万枚以上-41.1万枚以下】)

と言いつつ、今となっては調べるのが現実的ではないと思うので、私は「同じ」がみんな幸せだと思う派です。

※1■ 実は4枚目がある

 ここまで3種類としてnote書いてきましたが、4種類目についても少し触れます。

違いの定義を上に書いた「未はがし」とか「未開封」軸の考え方とした場合、実は「パソコン大暴走!」は最低4種類あるにした方がスッキリする方もいます。これを書いているポケブーンの中の人的にも4種類ある派ですが、今のポケブーン的には「4種類目は同じ」扱いです。

よって

CD版とコロコロ版は「同じ」です。

でもパソコン大暴走!は3種類です
(赤影と白影の2種類にしちゃってもいい)
ポケブーンいわく

まとめ

1)パソコン大暴走が出た順番
■コロコロ ⇒ 白影 ⇒ CD
 1.コロコロコミックのおまけカード
 2.カメックスメガバトルの参加者カード
 3.CDに入ってたカード

2)それぞれの出た背景
・コロコロ:拡張パック「R団」の販促として登場
・白影:正確なことは不明
・CD:ポケモンファンか公式が選んだカードとして登場

3)なぜカメックスメガバトルで配ったか?
・正確なことは不明
(大会では「オーキド博士のパソコンが壊れてしまい、"パソコン通信"が使えなくなった。無理に使おうとすると、パソコンが大暴走する」設定があり、デッキにパソコン通信を入れていた少年・少女たちのパソコンも大暴走していたから、運営がパソコン大暴走カードを配った説)

4)配った証拠があるのか?
・資料としての証拠は見つけられなかった(もちろん参加者の証言はある)

5)CD版とコロコロ版の違い
・公式が同じと言ってる。同じっぽいカード(同じカードとは言ってない)

3種類のパソコン大暴走を関係ありそうなイベント込みでまとめると以下のような感じになりました。

97年11月:拡張パック第4弾「ロケット団」が発売
97年12月15日:「パソコン大暴走」付きコロコロが発売
97年12月16日:アニメ「でんのうせんしポリゴン」回
98年7月19日:カメックスメガバトル開幕「白影パソコン大暴走」配付
98年10月15日:コロコロコミックで「入れてほしいカード」募集開始
98年11月30日:「入れてほしいカード」のしめきり(消印有効)
99年1月1日:「ポケモン♪ベストコレクション」発売

背景情報が必要ない場合はこんな感じになりますね。

97年12月15日:1回目
98年7月19日:2回目
99年1月1日:3回目

・・・

 以上、それぞれのパソコン大暴走!に光をあてて、伸びてきた影をこまごまと追いかけてみたnoteでした。

 個人的に知りたかったことはわからずという答えになっちゃいましたけど、ごく一部で当たり前に知られている「パソコン大暴走!」に関する知識が、このまとめでこれからポケカに触れる方への参考情報になれば。

 実はこれらの情報を探してた時の副産物が前回の「親子ガルーラnote」で、私の本命は「パソコン大暴走!」について知りたかったのでした。

 削り切れてなくて説教臭かったらごめんなさい。情報の補足やご指摘をコメントやSNS上でツッコミ待ちです。

ここまで読んでくださってありがとうございました!


次回、ラリルレ「ロケット団」プロモカードたち!

画像28

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https://twitter.com/Pokeboon

画像17

参考資料
・98年月刊コロコロコミック
・99年月刊コロコロコミック
・オフィシャルファンブック2000
・トレーナーズ Vol.3
・ポケモン・ストーリー
・昔のポケモンカードサイト
・首藤剛志さんブログ

■ 後記

 パソコン大暴走!のイラストを担当されたのが、木月すみよしさんなのでそっちルートも調べましたが、特に情報はなかったです。イラストコレクションのインタビューで一部イラスト発注について語られていたので引用します。

CGで描きました。発注のタイミングによっては、アニメ放映前に設定だけを見て描くこともあります。そういう時はアニメの性格とずれてしまうのではと、結構ヒヤヒヤしながら描くのですが、リグレーはその点、少し寂しげな感じがうまく合ってほっとしました。
P081 【リグレー ポケモンカードゲームBW 拡張パック「ヘイルブリザード」2011/9】

あと白影・赤影の理由は、拡張パック「ロケット団」を軸に追いかけたほうが情報がありそうだなと今になって思ってるところ。【追記】ファンクラブ Vol.3にはエキスパンションマークについて情報はありませんでした。

最初4回に分ける予定だったり、どこまで触れるか迷って公開タイミングを逃したnoteだったのですが、そろそろ良さそうだと感じたのと、調べてでてこなかった情報が湧き出てこないかと期待してアップすることにしました。

では最高のトークを宣伝して終わり▽

劇場版タケシ見たい。

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では

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ポケブーン@プロモカードを読むnote
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