「ハマちゃんのヤドキング」けっこう話題が広がる説~
ポケモンカード「ハマちゃんのヤドキング」は、小ネタが多く話が広がりそうと思ったので書いてみるプロモカードを読むnote
謎プロモの「ハマちゃんのヤドキング」は、1999年8月に発売した月刊コロコロコミック9月号のポケモン公式カードふろくでした。ポケモン映画の公開記念プロモーションの一つとして登場しています
なんだかイラストが凄いでしょう。
なんと、お笑い芸人ダウンタウン 浜田雅功さん描きおろしなんですね。画伯としても名高い、浜ちゃん最初期のアートワークです。
ワザは「こまったなぁ」と「どつく」
1.なぜ浜田雅功さんがポケモンカードなのか?
・なぜハマちゃん?
・ハマちゃんとは?
この辺りの疑問に答えるソースとしては、カードが張り付けてあった元の台紙が参考になったので一緒に見てみましょう
■ ハマちゃんのヤドキングはここがすごいのや!!
注目は画像内の③と⑦です
3 描きおろしイラスト
コロコロのために特別に、描きおろされたイラスト。少し変!?なんて言わないように。
7「HAMADA」とは!?
カードのイラストを描いてくれたのは「ルギア爆誕」の中の新ポケモン、ヤドキングの声を演じた、ダウンタウンのハマちゃん(浜田雅功)だったのだ。
みんなの人気者ハマちゃんだ~!!
■ なぜハマちゃん?
答えは、ヤドキングの声優だったから
台紙の情報から、浜田雅功さんが劇場版ポケットモンスター「ルギア爆誕」に登場するヤドキングの声優を担当した繋がりで、おまけカード化された経緯があったのですね。
浜田雅功さんは、インタビューで声優の仕事を引き受けた理由をこう語っています
自分とこの子供も見てますし、
なんやカード集めて、なんやしてますからね。
ま、そういう意味で、せっかく頂いたお仕事なんで
えー、ま、喜んでくれたら、という所もありましたんでね。
ぜひ、やってみようと、
こういうことでございます。
カードを集めていたご子息への想いからお仕事を引き受けられたそうです。
インタビューは当時の64マリオスタジアム「ポケモン特集」にてその声を聞くことができます。
生の「こまったなぁ」、ありがたい映像。
この放送の前後映像を個人的に強く探してます。
■ これ何?
気になるのは次のマーク
調べると、どうやらご本人の自画像(?)のようでした。
▼ 浜田画伯が95年に描いた自画像との比較
1995年02月12日放送
#262 目指せルーブル美術館!!ゴッホ松本のお絵かき道場!!
・ダウンタウンデータベース/浜田画伯
・「ガキの使いやあらへんで!!」放送データ 1995
絵が下手である。テレビ番組で度々いじられており、「浜田画伯」と呼ばれることがある。
・浜田雅功 -Wikipedia
当時は浜田雅功さんの下手な絵がネタになっていて、カード上の顔マークは共有知識として多くの日本人に認知されていました。なのでコロコロ誌面で説明がなくとも、キーワード「ハマちゃん」と「顔マーク」を見るだけで、これは浜田雅功さん絡みのカードと多くが認識できる作りになっていたようです。
と言うことでプロモカード「ハマちゃんのヤドキング」は
・映画「ルギア爆誕」プロモーションの一環だった
・コロコロコミックのおまけカードだった
・浜田雅功さんが映画内ヤドキングの声優+カードイラストの担当をした
・カードには自画像(?)も描いてある
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■ 話題の宝庫「ルギア爆誕」
映画ルギア爆誕と言えば、作中に出てくるコレクター「ジラルダン」が拾う謎カード「???」があります。そのシーン後から唐突にはじまる安室奈美恵さんのラップ「トワ・エ・モア」、そしてトワエモアに対する脚本家、首藤剛志さんの辛辣コメント、あとはルギアの設定などなど公式に近いところから小出しされた情報が多いので掘れば掘るほど面白いのですが、書き始めると横道に逸れすぎたので消しました。広がりますね~。
関連するプロモが3種類あるので、ついでに紹介させてください。
■ 3種類の関連プロモ
1. ハマちゃんのヤドキング
2. ジラルダン
3. ???
+ポケモン谷
映画「ルギア爆誕」に絡んだプロモカード残り2つのうち、1つ目はジャンボカード「ジラルダン」の紹介
ジャンボカード「ジラルダン」
謎のコレクタージラルダンは、我々の世界ではジャンボカード化されていて、これは月刊コロコロコミック99年8月号のおまけ(8月号は他にもキョウの忍者ジムと、サカキのニドキングもついていた)
「"コレクター"をコレクションする」
我々もジラルダンと同じと言わんばかりのメタっぽいメッセージを勝手に感じて、私の好きなジャンボカードです。ジラルダンについてはリチャード・ドーキンスもびっくりするような濃い設定がありそうなんですが、作中では掘り下げ無しです。
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???「古代ミュウ」
2つ目は「???」と昔の公式サイトで呼ばれていた「古代ミュウ」のプロモカード。映画パンフレットのおまけとして背表紙をめくったところに挿入されていました。
設定では「現在のポケモンカードの起源という説がある」カードらしく、その設定に沿って券面の内容すべてが古代文字で書いてある読むのが大変なプロモです。
20年後の映画「ミュウツーの逆襲 EVOLUTION」では、再び映画パンフレットにおまけカードとして復刻挿入されましたので記憶に新しい方も多いと思います。カードそれぞれは時期によって細かい違いがあるので調べてみると面白いかも。
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と、ごめんなさいド忘れしていた、ルギア爆誕と同時上映「ピカチュウたんけんたい」のプロモーションとして「ポケモン谷(ジャンボカード)」も関連プロモと言えますね。
別冊コロコロコミック 1999年8月号ふろくです。
カードを時系列にすると以下の順番になると思います。
6月「ポケモン谷」
7月「ジラルダン」
7月「???」
8月「ハマちゃんのヤドキング」
これらを書きながら最初は映画1作目「ミュウツーの逆襲」に関するプロモカードもド忘れしてたし、更新しては違った、更新しては違ったと修正重ねています。話題が広がるね~
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2.令和に現れたハマちゃんのヤドキング
実はプロモカード「ハマちゃんのヤドキング」は、令和時代に入ってからもポケモンカード化されています。
「ブラッキー&ダークライGX」のスペシャルアートのことです。2019年10月4日発売 ハイクラスパック「タッグオールスターズ」に収録されました。
▼ハマちゃんのヤドキングが描かれているスペシャルアート
「ブラッキー&ダークライGX」
みえます?右側です。
▼ 拡大して、ハマちゃんのヤドキングと比較
いますね。
このイラストを担当されたのが、so-taroさん
so-taroさんは、セブンゼルさんやkawayooさん系の濃厚なイメージに、危うさを足したようなイラストで、私の推しだったりします
最近のポケカは主線の無いヒョーゴノスケさんっぽいイラストや、ポケモンが生きている模様を切り抜いた情景あるイラストがたくさん登場していて、層にどんどん厚みが増しているように見受けられる
バニラカードもバニラではない、作品群の塊なので本当にポケカは贅沢なコンテンツだなと書いていて今 思いました。
・・・
戻ります。
長くなりましたが「ハマちゃんのヤドキング」については以上です。
実はもっともっと、あっちこっちに話が飛びまくって、これでも修正した方なので「ハマちゃんのヤドキング」結構話が広がる説の検証結果としてはー
ありがとうございました