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日本遺産検定3級 勉強の記録-ストーリー2.かかあ天下
これまで日本遺産検定3級について勉強してきたことを各ストーリーごとにメモ書きとしてまとめていきます。
学習は基本的に日本遺産ポータルサイトをもとにおこなっていますので、自分なりの解釈を目次ごとに要約して箇条書きにまとめていくイメージです。難読漢字などは最後に一気に羅列していきます。
あくまで要約ですし、個人の解釈も含まれている可能性もじゅうぶんありますので、誤認識などの責任は取りかねます…。
詳しい内容はあくまでポータルサイトをご参照ください。
本記事での対象はストーリー2「かかあ天下-ぐんまの絹物語-」です。
ポータルサイトはコチラになります→日本遺産ポータルサイトストーリー2
対象地域
群馬県桐生市
群馬県甘楽町
群馬県中之条町
群馬県片品村
![](https://assets.st-note.com/img/1715002361418-kzj6wrmsrX.png?width=1200)
「1. 機(はた)の音、製糸の煙、桑の海」の要約
以下、要約となります。
絹は蚕の繭から作られる。
蚕は繊細な虫で、「お蚕こさま」と呼ばれ、家の中で大切に育てられる。
蚕の世話は女性たちの重要な仕事であり、成長期には寝る間を惜しんで桑の葉を与える必要がある。
女性たちは蚕の世話や他の農作業、食事作りなどで忙しく働き、農家の中心的存在となる。
幕末から明治への時代の変化に伴い、群馬県は絹の生産で外貨を得る重要な地域となる。
養蚕、製糸、織物の産業が盛んになり、文豪の徳冨蘆花もその様子を詠んでいる。
徳冨蘆花が詠んだ詩「機の音、製糸の煙、桑の海」。
この時代の流れにより、上州の女性たちの活躍の場が広がった。
蚕のお話は小学校か中学校の社会で習った記憶があります。白くて細長い虫ですよね。
余談ですが、蚕は人が世話をしないと生きていけない生態だとか…。
徳富蘆花さんは名前だけ見たら女性をイメージしてしまいましたが、男性の小説家の方のようです。
「2. 農家の財布の紐はかかあが握るべし」の要約
以下、要約となります。
明治5年に「富岡製糸場」が創業し、製糸工女や地域の養蚕農家が富岡に集まった。
片品村の養蚕農家に嫁いだ「永井いと」は、夫とともに繭増産のために養蚕技術を改良し、夫の死後もその意志を継いで「永井流養蚕法の伝習所」を設立した。
いとは自ら教壇に立ち、性が養蚕で現金収入を得て活躍している現実から「農家の財布の紐はかかあが握るべし」という言葉を説いた。
富岡製糸場も小学校か中学校の社会で習いましたね。2014年に世界遺産に登録されて盛り上がった記憶があります。
永井いとさんの存在からも、いかに女性が強い地域だったかを感じることができます。
「3. 邑ニ養蚕セザルノ家ナク製絲セザルノ婦ナシ」の要約
以下、要約となります。
女性たちは座繰り繰糸という繭から糸を繰り出す技術にも熟練し、組合製糸として生糸を共同販売するようになった。
組合製糸は日本の経済を支え、甘楽社の碑には「邑ニ養蚕セザルノ家ナク製絲セザルノ婦ナシ」と刻まれ、上州の女性の活躍が印された。
邑ニ養蚕セザルノ家ナク製絲セザルノ婦ナシ=村で養蚕をしていない家はなく、製糸をしていない女はいない
女性たちは生糸の売買で現金収入を得る一方、自家用の糸を確保し、機織りを行い、家族の衣服を作ることも大切にし、その技術や着物を代々受け継いだ
ここでも女性たちの強さを感じることができますね。
(今の時代だったら男は何をしているんだ!と炎上しそう…)
昔の時代背景(男性が働き、女性が家を守る)があったからこそここまで光る物語になるのでしょうか。
検定の勉強が落ち着いたら、その時代の背景も覗いてみたいものです。
「4. 西の西陣、東の桐生」の要約
以下、要約となります。
桐生は高級な絹の織物産地として知られ、周辺の村から集まった機織り女が産業を支えた。
明治に入り、桐生には特徴的な織物工場が建てられ、多くの女性が織手として活躍し、撚糸や染色、機拵えにも従事した。
撚糸=織物の種類に合わせて糸によりをかける作業。
機拵え=紋織りのための準備作業。
桐生の町では女性たちが仕事の合間に外食や銭湯に行ったり、着物や洋服を着て歩いたりする光景が見られ、彼女たちの足跡が残っている。
現代の群馬でも日本の絹織物の技術や文化が受け継がれ、彼女たちの作った着物は大切に保存されている。
熟練の女性職人が活躍している工場は現在もあり、本伝統の美しい着物、懐かしい農家や織物の町並みを訪ねることで、日本を支えてきた「かかあ」たちの心に触れることが出来る。
「かかあ天下―ぐんまの絹物語―」は、女性たちの姿を体感できる物語。
難読漢字一覧
最後に、ストーリー2で読むのが難しいと感じた漢字を羅列します。
上州(じょうしゅう)
桐生(きりゅう)
片品村(かたしなむら)
甘楽町(かんらまち)
中之条町(なかのじょうまち)
伝習所(でんしゅうじょ)
座繰り糸(ざぐりいと)
甘楽社(かんらしゃ)
撚糸(ねんし)
機拵え(はたごしらえ)
解釈の違いや、読み方の間違い、もしくはこんな字も難しかったなどあればコメントでお待ちしています。