【ポケスリ】きのみ得意のエナジー獲得量の分析(前編: ポケモン種族別)
ポケモンスリープにおいて「きのみ得意」のポケモンは最も直接的にエナジーを稼げるポケモンとして、多くの人が優先的に厳選・育成をしているかと思います。
そんなきのみ得意ポケモンについて、様々な角度から分析してみたいと思います。
各ポケモンのきのみエナジーは大きく以下の4つの要素によって決まります。
ポケモンの種族(例:トドゼルガかラッタか)
ポケモンの個体値(例:同じトドゼルガでも性格やサブスキルによる補正の違い)
ポケモンのレベル(例:同じ個体値のトドゼルガでもLv.30かLv.50か)
フィールドやチーム構成(例:同じ個体値・レベルのトドゼルガでも、好みのきのみ一致か、フィールドボーナスはいくつか、ヒーラーやお手伝いボーナス持ちがいるか、など)
このうち、各ポケモンの厳選や育成をどの程度するかに強く関わってくる1から3について、今回から3回に分けてそれぞれ検討してみます。
これらの検討を通じて、以下のような疑問に対する一つの参考となる情報が提供できればと思います。
「トドゼルガが強いって言うけど、同じくウノハナ適性があるラッタと比べてどれぐらい強いのか?」
「”厳選ライン”はよく言われているけど、自分の妥協個体はどのぐらい”妥協”しているのか、自分の神個体はどれぐらい”神”なのか?」
「レベルを30から40まで上げるとどれぐらい強くなるのか」
きのみエナジーを左右する3要素
早速本題ですが、きのみエナジーに関する各ポケモンの「種族値」は以下の3つのパラメーターによって決まっています。
お手伝いスピード(=一定時間内のお手伝い回数)
きのみの基礎エナジー(ラムのみやシーヤのみは弱く、ヤチェのみは強い)
きのみ取得率(=お手伝いごとに食材ではなくきのみを拾ってくる確率)
例えばライチュウを例に取ると、以下のようなパラメーターが「種族値」が決まっています。
基準お手伝い時間はトップクラスの2,200秒
一方で、でんきタイプのきのみ(ウブのみ)の基礎エナジーはかなり低い方の25
お手伝いできのみを拾ってくる確率はきのみ得意としては標準的な77.6%
きのみ得意ポケモンの性能一覧
これら3要素をすべての最終進化・きのみ得意ポケモンについて整理すると以下のチャートのようになります。
(各ポケモンのパラメータ数値を用いて筆者自身が算出しチャート化。)
※イワークは進化後のハガネールとタイプが異なることと、進化後ポケモンに匹敵する強さであるため最終進化ポケモンではありませんが記載しています。
※チルットも進化後のチルタリスとタイプが異なりますが、能力の低さから記載していません。
※また、ヤルキモノについては進化後のケッキングがきのみタイプとしてはかなり特殊な能力を持っているため、ケッキングに加えてヤルキモノも記載しています。
横軸はお手伝いスピードの速さ(厳密にはその逆数である一定時間内のお手伝い回数)を示しており、右に行くほどお手伝いスピードが早いポケモン。
ライチュウはきのみ得意としては最速、ケッキングが最遅。
縦軸は各ポケモンが拾ってくるきのみの基礎エナジーの大きさを示しており、上に行くほど拾ってくるきのみのエナジーが高いポケモン。
チルタリスが拾ってくるヤチェのみが最も基礎エナジーが高く、バタフリーのラムのみやドードリオのシーヤのみが最も低い。
各丸の色はお手伝いできのみを拾ってくる確率を示しており、色が濃いほど食材ではなくきのみを拾ってくる確率が高いポケモン。
イワークが最もきのみ率が高く86.8%、ケッキングが最も低く66.1%。
要は、チャートの中で右上に位置するほど、また丸の色が濃いほど、きのみエナジーの獲得能力が高いポケモンということになります。
このチャートから、いくつかわかることがあります。
全体としてはやはり緩やかに左上から右下にかけて分布しており、きのみの基礎エナジーが高いポケモンはお手伝いスピードが遅い傾向があり、その逆もまた然り。
ライチュウ、ジョウト御三家(オーダイル、バクフーン、メガニウム)、ハガネール、トドゼルガは、左上から右下の全体の”バンド”よりもやや右上側に位置しており、その「強さ」が視覚的にわかる。
真ん中下寄りに位置しているポケモンたち(オコリザル、ピクシー、キュウコン、ジュペッタ)はお手スピときのみエナジーのバランスとしては平凡ではあるが、きのみ率が高く総合的には手堅いパフォーマンスが見込めそう。
きのみ得意ポケモンのエナジー順位
さらに、これらをまとめてきのみの獲得エナジーの順位で並べると以下のようになります。
算出条件は画像内に記載のとおりですが、算出条件やエナジーの絶対数値自体はここではあまり重要ではなく、同一条件で比べたときに各ポケモンが他のポケモンと比べてどれぐらいきのみエナジーが高いかというのがここでのポイントです。
もう1点、きのみによるエナジーだけで比べているという点についてもご注意ください。この手の分析で「バクフーンが最もきのみタイプとして強い」という結果もよく目にしますが、それはきのみエナジーだけではなく食材やスキルによるエナジー貢献も加味した場合であるケースだと思います。
各ポケモンのアイコンの下に、そのポケモンの適性フィールドがある場合はそのフィールドのアイコンも示しています。
種族値分析から見えてくること
このチャートを見ると、改めていくつかのことがわかります。
ケッキングを例外とすると、きのみタイプの間での「種族としてのスペックの差」はトップのハガネールに対してアーボックの約70%程度(13,632/19,927)までの範囲に収まっている。
特に、上位10のポケモンたち(ドードリオまで)のスペックはハガネールに対して約90%程度(17,480/19,927)までの中に収まっており、上位ポケモンの間の「種族差」は限定的。(個人的には、ライチュウやバクフーンがもてはやされている印象ですが、少なくとも彼らが突き抜けているという感じではない)
きのみタイプでの攻略が難しく料理に頼らざるを得ないとよく言われてきたトープ洞窟は、先日のキュウコン追加のおかげもあり、バクフーン・キュウコン・イワークとかなりハイスペックなきのみ得意ポケモンが種類としては揃っている。
(出現しにくいヒノアラシ、フレンドポイントが高いイワークなど、厳選が大変なこと自体はあまり変わっていないかもしれない)
シアンの砂浜に適性のあるポケモンは、オーダイル・ドードリオ・ピクシーと中堅どころが揃っており、種族としてのスペック差はあまりないため、「何がなんでもワニノコ厳選しないといけない」という感じではない。
残りの2フィールド、ウノハナ雪原とラピスラズリ湖畔は、エースポケモン(それぞれトドゼルガとメガニウム)とそれ以外(それぞれヘルガー・ヤルキモノ・ラッタとオコリザル)のスペック差がある程度存在し、できればエースポケモンにある程度こだわって厳選をしたいフィールド。
適性フィールドが未実装のポケモンの中では、定番のライチュウに加えてハガネールとジュペッタはかなり強く、現在のフィールドに対応したポケモンの厳選が終わっている人は先を見越して余裕があれば厳選を進めたい。(これらはトープ洞窟で出現するポケモンのため、キュウコンやエンテイの登場に加えてトープ洞窟に行く理由になる要素)
※ただし、追加フィールドが仮に「でんき・はがね・ゴースト」という組み合わせだった場合は「イワークやカゲボウズを無理して厳選・育成しなくてもライチュウを複数体揃えればOK」となる可能性もあるため、あくまで余裕があればという位置づけ。新フィールドと合わせて追加になるであろう新ポケモンによっても優先順位の変動が見込まれる。
まとめと次回予告
今回はきのみ得意のポケモンの「種族」の間での比較をしてみました。
上位半分のポケモンたちの間の種族差は非常に限定的である点と、フィールドごとに「エース」ポケモンの厳選にこだわる必要性の違いが見えたのが個人的には面白かったです。
次回は、同じくきのみ得意のポケモンの「個体値」による能力差を検討してみたいと思います。
「きのみの数Sがあるかどうか」といういわゆる単純な厳選「ライン」から一歩踏み込んで、個体値による違いの幅を視覚的に示せればと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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