【ポケスリ】タップ頻度とスキル発生の関係
エンテイウィークも終わり、気が早いポケモンスリープユーザは早くもスイクンイベントに意識が向いていることと思います。
また、「サマーフェスティバル」の開催も発表され、水タイプのポケモンへの注目がかなり高まっています。
そんな水タイプのポケモンの中でもダークホース的な強さだと言われているのがゴルダック。
12.5%という破格のスキル確率で「エナジーチャージS」を連発し、理論値的な強さでは、エーフィやデンリュウを差し置いてエナチャ族の中でも最強とされています。
さらに、スイクンイベントでは水タイプのポケモンのバフも予想され、エンテイウィーク同様の仕様であれば、スキル発生頻度が更に1.5倍、スキルレベルが+1(1週目)もしくは+3(2週目)され、ゴルダック無双の可能性も高いということで、スイクンイベントに向けてコダック族の厳選・育成を考えている人も結構多いのではないでしょうか。
一方で、スキル発生頻度が高い分そのポテンシャルを活かすには高頻度のタップが必要で、「使う人を選ぶポケモン」とも言われています。
「自分の生活スタイル(タップ頻度)でゴルダックをきちんと活躍させられるのか?」という疑問を持っている方も多いかと思うので、今回は「タップ頻度とスキル発生の関係」について分析・検討をしてみます。
分析のアプローチ
今回の分析はやや複雑な計算になるので、どのようなアプローチで計算しているかも含めて丁寧に示せればと思います。
アプローチに興味がない方はこのセクションは飛ばしていただいてOKです。
根本的な考え方はとしては、
「そのポケモンの全お手伝い回数のうち、スキル抽選が発生しているお手伝い回数は何回あるか」
を求めるというアプローチを取っています。
この、スキル抽選が発生しているお手伝い回数の割合を、理論値のスキル発生回数(毎分タップしたときのスキル発生回数)に掛け合わせることで、タップ頻度に応じた実際のスキル発生回数を求められる、ということです。
例えば、以下の画像のような条件で具体的に考えてみます。
ポケモンの平均お手伝いスピードが30分(げんきによる補正も加味した実際のお手伝いスピード)、ユーザのタップ頻度が120分に1回の場合。
この場合、タップとタップの間にポケモンはお手伝いを4回行います。
仮に、このポケモンのスキル確率が4%だとすると、
1回目のお手伝いでスキル発生する確率: 4%
その時、120分の間でスキル抽選が行われるのは最初のお手伝いだけで(1/4)なので25%
2点目について補足。
仮に1回目にお手伝いが発生すると、次にタップするまでの残りの3回のお手伝いではスキル抽選が発生しません。
従って、残りの3回はスキル発生という意味では無駄になってしまうお手伝いになります。
従って、この場合(最初のお手伝いでスキル発生した場合)の、タップ間の2時間のスキル抽選回数は1回だけ。
上記のような計算を、以下の全5パターンについて行い、全4回のお手伝いのうち、スキル抽選が行われるお手伝い回数の期待値を求めます。
1回目のお手伝いでスキル発生する場合
2回目のお手伝いでスキル発生する場合
3回目のお手伝いでスキル発生する場合
4回目のお手伝いでスキル発生する場合
4回のお手伝いいずれでもスキル発生しない場合
これを計算すると、全4回のお手伝いのうち94%(3.76回)のお手伝いにおいてスキル抽選が行われる「有効なお手伝い」となります。
このポケモンが24時間同様のお手伝いスピードだったとした場合、理論値(=毎分タップの場合)のスキル発生回数/日は1.92回なので、
1.92 x 94% = 1.81
となり、理論値の1.92回に対して期待値としては1.81回のスキル発生が見込めます。
スキル発生期待値の一覧
上記の具体例で見て分かる通り、実際のスキル発生回数を左右する変数は以下の3つがあります。
そのポケモンのお手伝い時間(アプリに表記されている時間ではなく、げんきによる補正も加えた実際のお手伝い時間)
ユーザのタップ頻度
そのポケモンのスキル発生確率
具体例で見た通り、「1」と「2」の値によって、「タップとタップの間のお手伝い回数」が決まり、この回数が長いほど「すでにスキルが発生しているのにタップがされずにスキル抽選がされない」という、スキル発生の観点からは「無効なお手伝い」が生じてしまう可能性が高くなります。
また、「3」のスキル発生確率が高いポケモンほど、タップとタップの間の前半のお手伝いでスキルが発生する確率が高くなるので、こちらも無効なお手伝いが生じてしまう可能性が高くなります。
これを踏まえた上で、以下の計算結果の一覧を見ていただくと分かりやすいかと思います。
「スキル発生確率」が高い右側のポケモンほど、また「タップとタップの間のお手伝い回数」が多いほど、スキル発生回数の期待値は下がっていきます。
具体的なポケモンで考察
表だと情報量が多く少しイメージしにくいかもしれないので、以下のサーナイトを例に解説します。
スキル確率: サーナイトの基準スキル発生確率は4.2%ですが、上記のサーナイトは性格による上昇補正(1.2倍)が乗っているので約5.0%。
お手伝いスピード: 表記上は32分30秒とありますが、これは元気が0%のときの数値で、常に80%以上のげんきで稼働するとすると、2.22倍のスピードとなり14分33秒。わかりやすくするため約15分に1回お手伝いするとします。
タップ頻度: 仮に2時間に1回タップするとします。
タップとタップの間のお手伝い回数: 2時間 ÷ 15分 = 8ということで、タップとタップの間に8回お手伝いを行っています。
上記を踏まえて、期待値の一覧を見ていただくと、スキル確率5%の欄でタップ間のお手伝い回数が7のところを見ると、86%とあります。
従って、2時間に1回程度タップする場合、このサーナイトの理論値スキル発生回数の86%の期待値が見込める、ということになります。
このサーナイトが常時げんき80%以上だった場合の理論値のスキル発生回数は4.05回なので、これに86%をかけて実際のスキル発生回数の期待値としては約3.5回ということになります。
逆に、このサーナイトのポテンシャルを90%以上引き出すためには、5回のお手伝いで1回以上、つまりだいたい1時間半に1度はタップする必要がある、ということになります。
次に、冒頭で触れたゴルダックで考えてみます。
ゴルダックのスキル発生確率は12.5%。
お手伝いスピードは、レベル30・無補正の際のアプリ表記お手伝い時間が53分22秒。
仮に常時80%以上の元気でかどうするとすると、実際のお手伝い時間は24分ちょっと。便宜上、30分とします。
すると、このゴルダックのポテンシャルを90%以上活かそうとすると、2,3回のお手伝いで1回以上タップする必要があるので、ざっくり1時間に1回程度のタップが必要なイメージでしょうか。
おそらく、実際にゴルダックを運用する場合はスキル確率補正がかかっている個体を使うと思いますし、スイクンイベントで使う場合はさらにスキル確率1.5倍のバフがかかるので、さらに求められるタップ頻度は高くなります。
逆に、表の左の方にいる伝説ポケモン、ライコウ・エンテイは比較的放置ユーザに優しいポケモンだと言えます。
だいたい10回のお手伝いに1度触ってあげれば90%のポテンシャルを出せるので、20分に1度お手伝いがあるとすると200分、つまり3~4時間に一度のタップでOKです。
80%のポテンシャルでよければ、20回のお手伝いに1度さわればOKなので7時間に一度程度。朝・昼・晩アプリを触れば十分です。
まとめ
今回は、タップ頻度とスキル発生の期待値について分析・考察してみました。
当然個体値にもよりますが、ゴルダックは1時間に1回以上タップして初めてそのポテンシャルを90%以上引き出せるポケモンということが分かりました。
ゴルダックの厳選・育成を考えている方は自分が使いこなせるかどうかの参考になれば幸いです。