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【ポケカ】「ふしぎなアメ」というふしぎなカード
ふしぎなアメはゲーム内では「ポケモンのレベルを1増やす」という効果のアイテムでおなじみですね。
昔の世代では入手できる数が少なかったので使うのをためらって結局最後まで使わなかった人も多かったのではないでしょうか。
今はレイドバトルの報酬で手に入るので気にせず使えるようになりました。
ポケモンカードでの効果
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自分の手札から2進化ポケモンを1枚選び、そのポケモンへと進化する自分の場のたねポケモンにのせ、1進化をとばして進化させる。(最初の自分の番や、出したばかりのポケモンには使えない。)
いわずもがな2進化デッキ必須のカードです。
"ヒトカゲ"から"リザード"をスキップして"リザードン"に進化させられます。
使いたいときになかなか手札に来ません。
最近はカイやペパーのおかげでマシになりました。
余談:昔の効果
ちなみに昔の効果はこんな感じでした。
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自分のたねポケモン1匹から進化する1進化ポケモン、またはその上の2進化ポケモンを、手札から1枚選び、そのポケモンにのせて進化させる。[2進化ポケモンを選んだ場合、1進化ポケモンをとばして進化させる。]
1進化にも進化できます。
【(最初の自分の番や、出したばかりのポケモンには使えない。)】という言葉がないので最初の番や出したばかりでも使えたらしいです。
さすがに昔すぎて実態は知りませんが、めちゃくちゃ強かったはずです。
2進化が弱かった時代にはこの効果で使いたいと何度思ったことでしょう。
カード自体は今も使えますが、最新版のカードの効果として扱います。
ゲームプレイヤー視点の"ふしぎ"
なんといってもその効果が原作と違いすぎることです。
ポケモンを強くするアイテムということには変わりないのですが、
【レベルを1だけ上げる】→【進化】
というように元の効果より強化されています。
どんなポケモンにも使えるアイテムなはずなのに、進化するポケモンにしか効果がありません。
一方で通信進化のポリゴン一族にも使えてしまいます。
まあ、システムの違うゲームで原作再現は難しいので仕方ないですね。
ボール系なんてさらに別仕様になってたりとキリがない話です。
カード自体の"ふしぎ"
本題はこれです。
1進化のポケモンをとばして進化できる点です。
ポケカプレイヤーの大半は、私含め、違和感なく受け入れていますが、よくよく考えてみるとおかしいです。
"2進化○○"が"たね△△"から進化する保証がされていないのに使えてしまうことがこのカードのふしぎなところです。
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先ほど例に挙げたポリゴン一族で考えてみます。
"ポリゴン"にふしぎなアメを使うと"ポリゴン2"を飛ばして"ポリゴンZ"に進化できます。
"ポリゴンZ"のカードでは"ポリゴン2"から進化することを保証しています。
しかし、"ポリゴン"から"ポリゴン2"への進化を保証するのは"ポリゴン2"のカードです。
ふしぎなアメを使うと、"ポリゴン"の進化系の保証をする"ポリゴン2"を飛ばしてしまうのです。
私たちはポケカというカードゲームに関係なく"ポリゴン"から"ポリゴンZ"まで進化することを知っていますが、ゲーム中にその確認や証明をすることはありません。
デッキの中に"ポリゴン2"を入れる必要すらありません。
ふしぎなアメというカードはポケモンの設定を参照しているといえるんじゃないでしょうか。
カードプールを参照しているという見方もできますが、かつてはこんな裁定がありました。
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2023年までユンゲラーはとある事情からカード化されておらず、ケーシィとフーディンだけの時代があったそうです。
これはカードプールだけではわからない「ケーシィはユンゲラーを経由してフーディンに進化する」という設定を前提としています。
前項では原作とは違う効果に文句を言っていましたが、ポケカでの効果を担保しているのは原作設定であるというのは何ともふしぎです。
ポケモントレーナーとしては「そりゃそうじゃ」と違和感なくふしぎなアメを使っていますが、カードゲームとしてはなかなか訳のわからないことをしているんじゃないでしょうか。
ポケモンを全く知らずにポケカを始める人というのはまれとは思いますが、そのような人たち(特にカードゲーマー畑の人)はどう感じているのか気になるところです。
おわりに
リボンコンプに関することばっかり書いてたので、たまには別のことでも書くかとなりポケカについて書いてみました。
厳密にはなにかあるかもしれませんが、ポケカエンジョイ勢のたわごとと思って流してください。
進化関係のカードでいうと、「エヴォリューション」はどうなんでしょう。
進化しないポケモンは指定できるのか、それとも……。
やる意味はなさそうに見えますが、山札をシャッフルするための選択肢にはなります。
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今回はこれにておひらきです。
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