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久しぶりに父の話をしたなぁ

今日は実家の母から立派な椎茸が送られてきた
父の田舎で叔父が作った椎茸をおすそわけしてくれているのだ

少し落ち着いた午後、母に電話をする
子というものは、親はいつまでも元気だと思いがちだが自分の年齢を考えればそんなわけもなく

石だポリープだと、母も入院して体のケアをすることもちらほら

明後日も、ポリープの手術のため入院するという

同居してくれている兄嫁が仕事の休暇を申請していたけれど、休みが取れなくてタクシーで行くわとケロッと話す

母はいわゆる「孤高の人」だ
私の目指すところでもある
体が動いている今は、何でも一人でこなす

兄弟、親、祖母の生活まで今までフォローしてきた

そう話をしていると母がポロッと言う

「お父さんは病院は必ず誰かと一緒に行っていたけどなぁ」

13年ほど前、ガンを告知されてから半年あまりで亡くなった父
病院はいつも母か兄嫁に同行してもらっていた

大病を患って、それは不安だったろうから当然だろう



いや、、、違うのだ


父は、昔から病院に一人で行けなかった
私が小学生の頃、まだ働き盛りの父は、めったに病院へ行くこともなかったけど
たまに風邪をひいて近所のかかりつけ医へ行くこともためらっていた

理由はわからなかったけど
幼い私は「一緒に行ってあげる」と、ついていったものだ
父親と娘が町医者へ来て

父親の方かーーーい!!
ってなる

そう
私は父親っ娘だった

魚市場の仲卸で働いていた父の、たまにある休日の配達
軽トラの助手席に乗り込みドライブを楽しんだ

緑の深い山間の道を、クルクルとハンドルを回して窓を開け風を受けて走るのはとても気持ちよかった

そんな自然豊かな中、BGMは
パチンコが好きだった父の、突然大声で歌い出す「軍艦マーチ」だった


今、リラックスする時間に座っている私の定位置

目の前には
幼かった長男にカメラを向けられ笑顔で裏ピースをする父の写真を飾っている

父は、毎夜軽くビールを飲みながらYou Tubeを見ている娘をどんな気持ちで見ているのだろう(笑)

ソバくんは韓国の蚤の市で300円で買った