刺繍のススメ〜自分と向き合えるほのぼの時間
私はかって、刺繍なんてものに、まったく興味がなかった。
チクチクしても、きれいには仕上がらず、何よりもチクチクしても、完成までがはるか遠い。
ところが!
一目惚れしてしまったのです。
1色しか使わない、そんな新しい刺繍に。
一目惚れした1色刺繍
え?
1色?
1色刺繍?って、何のこと?
ある本屋でのこと。
私は本屋によく行き、その時関心のあるジャンルの本を見る。最後は必ずハンドメイドコーナーにも行く。
当時、私は刺繍にはまったく興味がなかった。
図案はメルヘンで、色とりどりで、少しもやりたいと思わなかった。
しかし!
1色とは!
1色の刺繍なんて、ワンポイント刺繍くらいしか見たことがありません。
本を開いてみると、1色で、北欧風の図案。子どもっぽくなく、今までの刺繍とは一線をひいていた。
作家は、樋口愉美子さん。
その1色だからこその可愛さ、センスに私は1色刺繍に一目惚れをしたのであった。
20年ぶりに刺繍してみたら
早速本を購入し、作品を作ってみる。
刺繍は昔少しやったことがあったので、すぐできると思っていましたが、
全然できないやん!
下絵とは違う。時間かけてやったのに!
樋口さんの作品の特徴の1つに、チェーンステッチという鎖をつないでいくステッチを多様するのですが、まずは、その鎖の大きさや向きが揃っておらず、下絵からはみ出ています。
なんとかポーチは作りましたが、挫折感がありました。
なぜかというと、一緒にやった娘の方が断然うまかったからです。
ハンドメイドなどほとんどしない娘が、しかも難しそうな図案を選び、きれいに完成させたからです。
チェーンステッチは、小さく、美しく形が揃っています。
なんでこんなんできるん!
思わず叫んだ私に、
出来ないママがおかしい!
との返事。
2色刺繍に、またまたラブ
挫折後、しばらく刺繍から遠のいていた私に、次は、2色刺繍という本が発刊され、樋口愉美子さんにまたまたやられてしまいました。
そして、再び針を持つ勇気を得たのでした。
樋口さんはその後、刺繍の本を発刊される度に進化され、独自の世界観を広げて行っておられます。
刺繍ばかりしていたら、肩と首が辛いので、私はちょこちょこしかやりませんが、以前よりは、キレイな形に刺すことができるようになってきました。
刺繍タイムは、自分と向き合う時間
チクチクと刺繍をしていると、特に色を少なくしていると、手は動いているのですが、1人の世界に入り、いろんなことを考えます。
老後はどこに住もうかとか、
クリエイティブをつきつめたい、とか、
私の役割は何だろう、とか、
仕事のこととか…
あまり日頃は、自分とゆっくり対話することなんてないので、この時間が気に入っています。
シルバーウイークに始めた薔薇の刺繍
最近は、もう夏は終わりなんですが、日傘を作っていて、
薔薇の刺繍にチャレンジしています。
このシルバーウイークから始めました。
日傘は、好きな生地で作れるのです。
そういうキットがあるのです。
三角を8枚縫い合わせます。
日傘の一部だけの刺繍なので、なんとか10月中には仕上げたいな〜。
これだけ時間がかかるので、自分と対話ができて、うれしいです。
あなたも、刺繍、やってみませんか?
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。