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みなし残業ってバカだよね。

就活する中で思うことをこの動画で喋ったけど、動画じゃなくて文字なら読んでくれる人も居るだろうから、noteにも書くよ、の回。

(サムネのサメは内容全く関係ない。単純に可愛いからこれにしてみた。)

僕が就活してて思うのは、僕が企業に求めるたった三つの基本的条件をクリアする企業って、本当に少ないんだなってこと。それは、

1. 実力主義
2. 福利厚生の充実
3. 満足のいく給与

この三つ。上から順番に説明すると、
1.実力主義とは、年功序列ではなく、採用1,2年目から実力に合わせてバリバリとリードしていくことが可能である、ということ。実力があれば評価されて大きな仕事ができるし、実力がなければ何年働いてもあまり評価されないし、ということ。

2.福利厚生の充実とは、いろいろな福利厚生が世の中にあるけど、僕が一番重視していることとしては、休みがちゃんと取れるということ。つまり、休日出勤などなく、残業ももちろんしないということ。

3.満足のいく給与とは、すごい高い給料である必要はないけど、ちゃんと余裕を持って生活できるだけの給料がもらえるということ。具体的にいうと、新卒1年目で300万円以上は少なくとも欲しいよね、っていう。これでもちょっと少ないと思うけど。

で、就活をする中で、いろいろな企業の人とお話をする機会があるんだけど、その中で思うことは、これらの内の一つや二つを満たす企業は結構あるけど、全てを満たす企業って本当にないんだなぁ、って。

1を満たす企業ってだけで結構少なくなっちゃうんだけど、1を満たしている企業は、2を疎かにしているところがほとんど。月の残業は少なくても20hだし、40hなんてところはザラ。多いところだと60hなんていうところも。そんなん仕事大好き人間か単なるバカとしか言いようがないぜ。

逆に2がしっかりしている(残業が無い)ところは、3が疎かになりがち。例えば、月の基本給が18万円(年収216万円)など。流石にこれだと東京では生活できないよね。

法律で定められている時間内でしっかり効率よく働いて、休むべき時は休み、実力を出した人が正当に評価され、それに見合った給料が支払われる。


これ、とっても普通のことを言っているのだと思うのだけど、それをちゃんと満たす企業が、日本にはなんでこんなに少ないのだろうか。
もちろん、僕は全ての企業を知っているわけでは無いが、今までざっくりとみてきた企業は大体何かしらが欠落しているように見える。

特に2が疎かな企業が多い。給料30万円と書いてあっても、その内訳は、基本給22万円+みなし残業(40h分)8万円=30万円なーんてところばっかりである。

そもそも「みなし残業代」ってなんだ。意味としては、「これぐらい残業すするだろうから、その分は先に給料に入れちゃうね。もし残業がなかったとしてもこれは貰っといていいよ。でも、残業があったとしても、みなし残業代分は給料変わらないからね。」ってやつである。上の40hのみなし残業を例にとると、40hまでは残業しても給料が何も変わらないのである。


僕はこれの何が問題だと思っているかというと、企業が残業が発生することを当たり前だと認識し、それに対して対策をしようとする意思が何も感じられないところである。働き方改革が日本でも叫ばれて久しいが、みなし残業を課している企業が働き方改革をしているとは到底思えない。残業が出るってわかってるならそれを解決すればいいのに、いつまでも放置しているように見えるからだ。

残業が発生するということは、リソースが足りていないということであり、仕事量を減らすか、リソースを増やすか、オペレーションの効率化を図るかの3つぐらいしか解決法は無いはずである。仕事量を減らすと会社の収益が減るので、リソースを増やす(人員を増やす、外注化するなど)か、オペレーションの効率化を図る(自動化する、無駄をなくすなど)をすれば良いのだ。だが、それをしていないからいつまでも「みなし残業」などというものに頼っているのだろう。なんと愚かなことであろう。

残業代は通常よりも給料が高くなる。しかし長時間労働すればそれだけ仕事のパフォーマンスは落ちる。つまり、企業は、「みなし残業」というシステムを使うことで、必然的に、効率の悪い仕事にいつもより高い金を支払っているということになる。これをバカと呼ばずしてなんと呼べばいいのだ。

残業したくない、と僕がいうと、「そんなのは甘えだ」とお叱りになる方もいるだろう。確かに僕はまだまだ社会経験がなく、人間としては未熟である。それは認める。ただ、そんな人には、僕はこう言いたい。「残業などという古き悪しきシステムに頼っている企業の方が甘えではないのか」と。

人のふりをみて是非我がふりを直していただきたいと思う。
もっといい企業が増えますように。

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