何かを失って思うこと。

「何かを得ると、何かを失う」よく言われる事だ。

今、失ったのは仕事と安定した収入だ。でも、仕事から離れて得ることもある。

人間関係に悩まされた職場だったが、退職したことでストレスから解放された。土日も仕事のことを考え、「会社に行きたくない…」「このまま我慢しても、解決するんだろうか」などとモヤモヤ考える事も無くなった。

前の職場には、休職している人も居た。何となく、このまま我慢してコップの水が溢れたら精神的に病むんだろうな…とうっすら思っていたので。
もし、休職する事になっても元の職場に戻りたいのか？→否、環境が変わらない限り（もしくは自分が考え方を変えない限り）同じ事の繰り返しだな。
そう思って辞めた。

精神的に病む前に気がついて良かった。どんなに合わない環境で頑張ったって、無理なものは無理だ。時には諦める事も大切だ。私はここで「逃げるが勝ち」という事の意味が少し分かった様な気がした。お金よりも、まずは健康だ。

そして、時間が増えた。自己啓発とか、在職中に出来なかった事ができる時間はあったのだが、ダラダラして過ごしている。無理にやる気を出そうとしても続かない。「仕事してないから、何かやらなきゃ」…無理矢理頑張ろうとしてもいい事ない。まずは自己肯定感を取り戻すことから始めた。
…コロナ禍でなきゃカラオケや旅行に行っていたけど、今は我慢我慢。

在職中にダメ出しをされ続けてきたおかげで、私の自己肯定感は人生最底値だった。周りの人に話していくうちに、「私だけが全部ダメと言う訳ではなかったんだ」という事に気づけた。在職中は楽しい事はあんまり無かったけど、あまりしない仕事も経験させてもらったのでそこは良しとしよう。
正直、前の職場に全然いい感情を持っていないしむかつくけど、あんまり思い出さない様にしよう。時間の無駄だ。

私は会社選びに失敗し、軌道修正も上手く出来なかった。このまま失敗として受け止めるか、「自分に合わない会社が分かったから次に活かそう」と視点を変えるかで捉え方が違ってくると思う。
この1年で考えれば失敗かも知れないが、人生トータルで見たときに「あの時早く決断しておいて良かった」と思える日が来るように行動したいと思う。3社目の経験で、得るものが全く無かった訳ではないし。
「この1年が全く無駄なものだった」とは言いたくないし、人生に無駄な事なんて無いと思う。

私は結構思い込みが激しい所や、白黒はっきりつけたい思考があったりする。何もなくなってから、そういう自分に気がついた。そういった認知の歪みを直しつつ、周りの人にも相談しながら、自分に起こる出来事を受け止めていきたい。

今は充電期間だと思って疲れない程度に行動しようと思っている。

今は、撮り溜めていたアニメの録画を見たり、本を読んだりボーッとしたりしている。仕事に追われていない分、時間にも精神的にも余裕がある。
家が一番落ち着くし。

通勤もないし、不要不急の外出もしなくていいし。

これから、新しい場所で頑張ることになったとしても、不安が完全に消える訳ではないが考え込み過ぎずにやっていきたい。