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あの頃の様な必死さは無い。

1社目から2社目に転職した頃は、とにかく必死だった。

1社目の自爆営業と電話応対が嫌過ぎて、どうにかこの地獄を抜け出したい(辞めたい)と思った所からが始まりだった。

何のスキルもなかったから、日商簿記検定3級をコソコソ勉強し取得した。
当時の私の業務に関係がなかったから、「アイツ転職でもするのか?」と余計な勘繰りをされたくなかったのでコソコソとやった。

簿記って事は経理?今いる会社で異動出来ないの?と思われるだろうが、どの部署に行っても、自爆営業&(お客様からの)電話応対は逃れられないから選択肢としとナシだ。
自爆営業と合わない仕事をこれ以上やるのは苦痛だったし逃れたいという気持ちが強かった。

なんとか転職活動をし、内定(2社目)をもらった。
前よりは年間休日が減るが、未経験で管理部門に採用してもらったので、そこは目を瞑った。
休日の少なさよりも、この会社でどれだけ実務経験を積めるかに注力した。

うっすらと「この会社で経験積んだ後でもっと待遇いい会社に行ける様になっておこう」と思っていた。

経理・総務の様々な仕事を1つでも多く出来る様にと必死だった。嫌いな先輩が仕事を押し付けて来た事もあったけど「出来る事を増やせる機会」とグッと堪えた。

知識をつけたいと思い、社会保険労務士の資格の勉強もしていた。
1回目は書店で購入したテキストで不合格だったから、2回目は高いお金を出して通信講座で勉強した。電車通勤時に講義CDを聴きながらテキストを見たりと忙しいながらも必死でやっていた。
休みが少ないのによくやっていたよな…今ならば無理だ。

社会保険労務士資格は2回目も不合格だった。
これ以上は試験に挑戦しなかったけど、現在の業務には活きているし勉強は無駄ではなかった。

業務量が多い割に効率が悪いと思う所は上司に相談してやり方を変えたり、各支店でバラバラだった小口現金出納帳のフォーマットを統一したり、放置されてた売掛金の回収状況チェックを毎月やる様にしたり…etc.がむしゃらにやった。

その根底にあるのは「不安」だ。
市場価値を少しでも高めたくて、他の企業に就職できる可能性を広げたくて、待遇がよくて休みが多い会社に行きたくて必死だった。

今より若かったし、多少の無理が効いていた面もあったけど、今同じ事は出来ないなぁと思う。
心身共に結構しんどいからだ。
2社目を辞める前には体調が微妙だった時期もあったし精神的ストレスも半端なかった。

ゆっくり進む道を猛スピードでかけてきた様な感じだ。
辞める時には、軽く燃え尽き症候群っぽかった。とにかく疲れてしまった。

今も将来的な不安が消える事はない。
だけどあの頃の必死さはない。無理せず自分が出来る事・やる事を積み重ねて行く。
頑張って結果出したり評価されるよりも、無理なく長くお金が稼げる様にする。
今はそれが一番大事だ。


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