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レシピ付きエッセイ🍳 詩を食べる「ポエジオ食堂」

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詩を文字通り「味わう」には、詩を食べてみるのがいちばん。ポエジオはエスペラント語で「詩情」のこと。詩からインスパイアされたレシピを紹介します。
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#詩人

【詩を食べる】愛の悩みと「故郷」(ヘルダーリン)/栗とクランベリーのラム酒ケーキ

ここは、詩情を味わう架空の食堂「ポエジオ食堂」―詩のソムリエによる、詩を味わうレシピつき…

【詩を食べる】此處で人間は大きくなるのだ(山村暮鳥)/豊作を祈るシードケーキ

ここは、詩情(ポエジオ)を味わう架空の食堂「ポエジオ食堂」―詩のソムリエによる、詩を味わ…

【詩を食べる】ふらんすへ行きたしと思へども(萩原朔太郎)/パリジャン弁当

風薫り、旅心ふくらむ5月。そんなとき、こんな詩はいかが? 声に出してみると、さわやかで心…

【詩を食べる】思い出すために(寺山修司)/いちごのクラフティ

恋というものは、ほんとうに小さな出来事も輝かせる力を持っている。甘酸っぱい思い出も、胸の…

【詩を食べる】赤毛のアンと春の朝(ブラウニング)/スナップえんどうのポタージュ

詩を文字通り「味わう」ためのエッセイとレシピです。レシピもあるので、よかったら詩を読んで…

#27 夕星は、かがやく朝が…(サッポー)/ユワレラキア(肉団子のレモンクリームスー…

夜眠るまえ、古びた大きな『世界名詩選』をぱらぱらめくる。神を讃える勇壮な紀元前ギリシャ詩…

#26 秋になると果物はなにもかも忘れてしまって(八木重吉)/いちじくの赤ワインコンポート

秋の果物がたくさん並ぶようになった。 いちじく、梨、巨峰にピオーネ…。 たっぷりと果汁をたたえ、ぽってりと、たわわに熟れた果物たち。 秋になると果物はなにもかも忘れてしまって うっとりと実のってゆくらしい ―八木重吉 秋の果物を見ると、明治期の詩人・八木重吉(やぎ・じゅうきち)の詩を思い出す。 「うっとりと実ってゆく」…これは秋の果物ならではの表現。 たとえば春のいちごやスモモ、夏のキウイやグレープフルーツにはこの表現はそぐわない。やはり、芳醇でたっぷりと実る秋の果物にこ

#13 手(ホセ・ワタナベ)/ペルー風餃子エンパナーダ

このあいだ、ペルーのオリーブオイルを買った。  それをきっかけに「そういえば、ペルーの詩…

#11 みちでバッタリ/いちごの淡雪

旬の食べものには「走り」(一番さき)と「名残」(終わりごろ)がある。 いちごももうそろそ…

#10 驚異の野原(ラングストン・ヒューズ)/よもぎのジェノベーゼ

春になって庭にいろいろ植えたので、起きたらまず庭に出ている。 いわゆる「雑草」はこまめに…

#4 きょうのわたしは きげんのよい風(工藤直子)/人参のひらひらスープ

今日もごきげん工藤直子さんの詩がすきだ。 太陽も、風も、草も、生き生きしている。 アリは…