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このジャケットがスゴイ!~90年代V系CDのお話~

「ジャケ買い」…CDよりもサブスクの昨今、この言葉も遠い昔の言葉になりました。
CDの顔とも言えるジャケット。「世界観」がものを言うV系のCDにとっては殊更に重要な要素だったと思います。

さて、今回はタイトルの通り、このジャケットがスゴイ!CDをご紹介したいと思います。

今回の選考基準は「あまりコストがかかっていない」のに、素晴らしいジャケットといたしました。
(90年代後半から凝りまくりのトリッキーなジャケットも登場する為。)



絶望の丘/Plastic Tree

1998年7月25日発売

プラ・竜太郎氏といえばこのイメージだなぁと、意識を固定させてるジャケットです。
完全に主観ですが、意外に共感してもらえる気がしてます。
とりわけこのシングルは、絶望の丘より、C/Wの「ぬけがら」を聴いてベッドから転げ落ちた記憶があります。



破誡/D+ress

1997年3月24日発売

ロックファッション好きには深く突き刺さる赤×黒配色。
「あまりコストがかかっていない」条件を見事にこなしつつ、インパクト大のジャケットです。文字の無い潔さも、純粋に格好が良いですね。
収録された「Verfolgungswahn」というナンバーで、さらに大きなインパクトを受ける事になるのですが、それはまた別の機会に。



Cruel/黒夢

1994年8月31日

94年の時点でこの感覚、素晴らしいの一言です。
色使いも文字の配置も美しいですね。ただ、この写真の撮り方、一時流行った「魚眼レンズで犬撮ったヤツ」思い出しませんか?
そして何より言いたいのは、このデザインは、3人構成だからできたバランスって事ですね。
直後におなじみの2人構成になってしまうので、まさに聖なる一回性を収めたジャケットです。



パンドラの匣/Pierrot

1996年7月21日発売

こちらもシンプルイズベスト。タイトルの匣(はこ)からのイメージと、アルバムのスタートを飾る「自殺の理由」の世界観にバッチリとハマるデザインだと思います。
また、裏表紙も同様のデザインですが、「希望」を感じさせる動きが少し出ているので気になる人はチェックを…と言いますか、何より名盤ですので、必聴です。「SEPIA」に合わせて全体のカラーもセピアで統一されてます。



私が消える/Laputa

1994年5月22日発売(2ndプレス)

今回のこの記事、このジャケットの為に書いているようなものです。
私の中での、ベストオブV系ジャケット。1stプレスのジャケットはよくある感じのジャケットですが、2ndでは一気に完成度を高めてきた気がします。
コストをかけずに、まさに身一つで世界観を作り上げている、美しい構図のジャケットです。小学校の組体操でも取り入れてもいいぐらい。
そしてこちらも以降は4人編成となるので、5人で生んだこのバランスは、このジャケット限りとなるのです。そんな刹那的な背景を含むのも、バンドという体制だからこそなんですよね。
ちなみに、このCD裏面もモノクロでオシャレ。

裏面

ということで、今回はCDジャケットのお話でした。

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