愛だとか、欲だとかの話。
大好き過ぎて、殺したい。
と、思う時代が私にもありました。
相手が死んでしまえば
もう他の人と話す事も、
他の人を見る事もないから。
死んでしまえば
私だけのものだよね?
なんて思った、頃がありました。
おとなになって気付くものです。
そうじゃないんですよね。
死んでしまった彼は
そこに肉体はあっても
存在はないんです。
私の名前を呼びません。
笑って話しかけてくれる事なんて
勿論ありません。
私を好きで居てくれる事も
勿論ないでしょう。
そこに彼は存在して居ないのだから。
肉体だけを欲しても
それは愛では無いのでしょう。
独占欲だとか、物欲だとか
そういう欲の部分だけが
満たされて行くのでしょう。
それを『愛』と呼びたい時代が
私にもありました。
そもそもねぇ、
彼は『もの』ではないのですよね。
私のもの、誰かのもの、
そういう考え方自体が
『欲』だよなぁ。
敢えて『誰のもの』かと
言うのなら、彼は
彼自身のものであって
他者のものではないのです。
私がそうである様に、
彼、にも彼の人生があって、
彼としての生き死にがあって、
彼の自由がある。
そしてその『彼の自由』を見て、
人として、好きになるのでしょうね。
なんてことを、
安いコーヒーを飲みながら
宇多田ヒカル聴きつつ
考えて居りました。今朝。
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