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ある日曜日
漱石山房記念館で、新宿区ゆかりの作家みたいな本を眺めます、
パンの会など。高校時代の太宰が45歳みたいな表情で笑ってる。
ある人は、漱石山房の、つるりとした佇まいが許せない、もっと伝統的な日本家屋みたいにすればよかったのにってぶうぶう云ってたけど、
あたしはあのピカピカの、郊外の新しい図書館みたいな、窓の大きい明るい開放的な空間がすき。
萩原恭次郎の顔と髪型が、2008年のモードを行っていることの凄さ、
今、ほんとうのお洒落を志向する若者は、115年くらい前の文豪の髪型に寄せれば良いとおもう。
あなたが、しっとりと盆にのった空也最中を、口を付ける前に床に落とす、
ベチという鈍い音が12月の冴えた空気を震わせ、
次の瞬間に、最中、掬われ、食べられる。
現代に革命なんかないの、
見た目だけが全てなの、
日常の幸せを守っていくの、
そんなあたしたちのこと、
ポスト早稲田系ネオ日常主義とかに位置づけてくれれば良い、
よくわかりません。