Wonder Land - 高井息吹(2015)
text : akira
今回は、わたしの素晴らしい友達であり尊敬するミュージシャンを紹介させてください。
突然であるが、わたしはさまざまな国でわたしの思う音楽ヒロインを見つけるのが好きだ。
Giselleだったり、Juana Molinaだったり、Alice Phoebe Louだったり…まだ沢山いると思うけど。わたしの中のヒロインたちは、美しく、脆く、その中に全ての暴力性を含ませて目に見えなくも感じ取っている今、世の中へのリアクションを奏でて歌っている。
高井息吹というミュージシャンもわたしの中のそれに含まれていている。
ピアノがまるでバンドのようにリズムやベース、ギター(?なんといえば良いかわからないが)が全部入っているような曲が多い。
Wonder Landという曲はYoru Wo Koeruというアルバムの最初にある。アルバム一つ目の曲ですごく物語を感じる。プロローグみたいな。これが小説だったら完全に掴まれてしまっている。
高井息吹は同い年の仲の良い友達でもある。
今までお会いしたことのある人、友達の中でも、深い話をしてわかってくれる数少ない大切な人物だ。初めて会った時は冬で、ファーまみれの格好をしていたのを覚えている。わたしから声かけてみたけど、あの時はものすごく緊張したな。あの格好またみたいと個人的に思う。(ちょっと狩人にも見えるほどで衝撃が走った)
Wonder Landという曲は、人となりがものすごく見えるような、映像的な曲だけど純な感じもする。誰もが感想として同じ捉え方をしないだろう。子供になれる、それぞれになれる。
追記
毎度、曲のコラムとしては偏りが大きく、コラムが正しく書けているかと言われるとものすごく不安だが、poesie disqueというのはそういう自分が思わず何か声が出てしまうような音楽を紹介している。パーソナルなことが多い。(特にわたしなんてまるで日記)ただ私たちはそれを大切にしようという性分だ。