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F!U!K!U!O!K!A!Hey!

次福岡に行く機会があれば行ってみたいと思っていた場所があった。それは小呂島。行けるのは週に4日、火・木・土・日。今回のハピマジツアーでは2日目が木曜にあたる。一番時間を持て余しやすい日なので好都合だった。

日帰りで小呂島に行くには姪浜港を9時に出る船に乗る必要がある。姪浜港も街から少し離れているので朝が早くなったが船で寝ればいいかと思いながら向かった。しかし、券売機で乗船券を買おうとすると選択できない。仕方がないので窓口で聞いたところ欠航になったとのことだった。珍しいことではないと聞いていたが当たってしまうなんてツイてない。それでも行って帰れなくなるよりはマシだった。ライブは観れなくなるし小呂島には宿泊施設がない。

いつかまた来ます

寝坊した時のためのプランBに切り替える。代わりの目的地は玄界島。こちらの船はマリンメッセの向かい側にある博多港から出る。一度宿に戻り仮眠と荷物の整理をして11時20分の出航にあわせて港へ向かう。帰りはそのままマリンメッセに向かえばいいので楽だった。財布を忘れてなければ。

キャッシュカードはあったので3000円だけおろした


博多港から35分、玄界島に到着。港のある南側に住宅地が広がっており、北側は特に何もないそう。この島は2005年の福岡県西方沖地震で約7割の家屋が倒壊したらしい。海沿いに敷き詰められた集合住宅、山の斜面に並ぶ戸建ての家、公園に隣接した保育園、港に程近い老人ホーム。やけに綺麗な街並みは何も知らなければ郊外にある新興住宅地のように見える。初めて広島を訪れた時のことを思い出した。

離島らしい雰囲気はない


島の一周は1時間ほど。帰りの船まで2時間半なので散策にちょうどいい。
街の西側にある急な石段を登って小鷹神社の境内に入ると中から人の話し声が聞こえてきた。よそ者としては何となく気まずいので足早に神社を出る。そのまま時計回りに進んでいくと海の向こうに柱島が見えてくる。海面に大きな穴の空いた島の姿はなかなか迫力がある。
大浜では階段に座って海を眺める女性とすれ違う。この女性とは帰りの港でまた会って軽く話すことになる。日向坂のファンだったのだろうか?聞けばよかった気もする。かつて密漁の監視に使われていたという小屋は階段の手すりが外され、窓ガラスも割れていて廃墟そのものだった。

島の東側まで来ると海の向こうに福岡の市街地が見える。あの高層ビルも福岡市、海に囲まれたこの島も福岡市。そう考えると不思議な感じがする。往路の船で定期券のようなものを見せてる人がいたが、1日7往復も出ているのでそういう使い方もできるのだろう。このあたりもこれまで訪れてきた島とは大きく違う。
住宅地に戻って街の中を歩いていく。階段を登った街の一番上に小中学校がある。港にあった地図には福岡一ロケーションのいい学校と書いてあったがその通りだろう。
小中学校の脇にある細い道を進むと若宮神社、さらに奥には中学校の旧校舎ある。誰も通っていなさそうな道を草木を避けながら歩いていくと学校らしい門が見えてくる。体育祭の時には旧校舎のグラウンドを使っていると港の地図に書いてあったが、草が伸びていてとても使っているようには見えなかった。そもそも地図がいつの情報なのかも見てなかった。旧校舎の裏側の道の方が整備されていたが、敷地を通り抜けないと出られない上に鍵がかかっていたので大人しく来た道を戻る。

海の向こうには福岡らしいビル群が見える

港の前のカフェでコーヒーを買って出航までの時間を待つ。お店の人からこの日が小鷹神社の大祭だと聞いて中に人がいた理由がわかった。ちゃっかりお裾分けもいただいた。ありがとうございました。
店の前では大浜ですれ違った女性が猫のエサを買っていて猫が集まってくる。猫の島という割には港周辺にしかいないし数も特別多い訳ではない。それでも人に慣れた猫たちは丸々としていてかわいい。


福岡でライブがる時は島を訪れる人も増えるらしい。福岡にいくつかある島の中でも特にアクセスが良い上に猫の島としての知名度も上がっているみたいなので理解できる反面、遠方からイベントのために来て島に渡るなんて物好きな気もする。遠征慣れしてる人なのだろうか。残念ながらこの日はグッズを持った人は見かけなかった。

玄界灘に浮かぶ吹き曝しの島で小呂島航路が欠航になるような天候だけあって風が強くて寒かった。暖かい時期に行くといいかもしれない。



校庭からは一面海
小学校へ続く階段、おそらく転落防止
島にいることを忘れる
団地らしい団地