空き家、どうなる?②

近所迷惑な空き家はどうなるの?①

空き家の管理責任は当然所有者にあります。しかし、様々な理由から、長年放置され、ご近所の迷惑になっている空き家が一定数あります。そんな空き家の所有者に対して行政が指導する場合があります。

平成26年に施行された空き家調査や対策に強い権限を認めた法律「空き家対策特別措置法」は、適正管理しない所有者に対して、「助言」「指導」「勧告」「命令」の4段階の手続きを可能とします。再三の指導に応じず「命令」にも従わない場合、違法行為として罰せられます。それでも改善がみられない場合、「行政代執行」により、行政が所有者に代わり対処し、その費用を所有者に請求することになります。

迷惑な空き家に対して、このように法的な整備がなされているものの、数が数だけに行政のリソースだけでは、まったく追いついてないのが現状です。空き家の管理責任は、所有者の義務です。高齢などを理由に管理できなくなる前に、将来的に自分が持つ不動産の在り方をしっかり考えなくてはいけないですね。

空き家バンクって何?②

空き家バンクとは、住宅の売買、賃貸などの不動産の情報を提供するサービスのことで、自治体が主体で運営しています。空き家バンクでは、一般的に不動産会社で扱ってもらえない、低価格の物件が多く、人によっては掘り出し物もあるかもしれません。私の住む自治体も空き家バンクを提供しており、数十件の成約実績があるようです。不動産の処分に困っているが、不動産会社が相手にしてくれない!とお困りの方には、選択肢のひとつに加えてみてもいいかもしれません。

【参考図書】あなたの空き家問題


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?