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止まり木から宿り木のような優しさが欲しいのかも。
僕は傾聴くらいしかできない。
何か助言とか、強い言葉を人へ贈るのがあまり好きではないし、得意ではないから。
きっとそれは、人によってはこう思われるかもしれない。
『物足りない』
『覇気がない』
『存在感がない』
いつか自分の事を、止まり木みたいだ、と記事を書いた事があって、ずっとそう在れたらいいなって思ってた。
人は雨が凌げて、晴れ間がさせば一人でも歩いていけたりするから。
いっときの雨と嵐を乗り越える事ができたり、弱った身体や心を休める事ができたらいいたら、ちゃんと進んでいける力強さを持っているから。
それでいいと思っていたし、それ以上は何か烏滸(おこ)がましいなって、思ってた。(おこがましい、て漢字で書くと少しこわいですね。)
*
思っていたけど、それでいいのかなって、思い始めた自分がいて。
これだけ、予測不可能な事が起こる世の中なのに、自分は何も渡せず、見送るだけなのかなって。
ポケモンで例えたら、ポケモンセンターには行くけど、キズグスリを持っていないみたいな。
それじゃ冒険ができないですよね。
だから、
傘を渡せるようになれたらいいのかもしれない
と、最近思い始めました。
お別れの際に、雨に濡れても少しだけ守れる傘を。
自分が止まり木てあるならば、姿を守れるであろうとっておきの葉っぱを贈る。
葉っぱだから有効期限付きだろうけど、少しの間だけ懐かしい香りがしたり、少しだけトトロの葉っぱみたいに雨を防げるような。
タイトルに「宿り木」という言葉を使ったのは、単純に宿り木という樹が好きだからです。
宿り木というと「ヤドリギノタネ」というポケモンの技が思い浮かびますが(今日はポケモンネタが多い…)、決して相手から栄養を奪い取っていくわけではなく、自分でもちゃんと光合成ができるんです。
しかも花言葉は『困難に打ち勝つ』なんて格好いい意味合いも。
そうやって、雨風を一緒に凌いだけじゃなくて、晴れ間も共有できる木であれたらいいなって願っています。
そんな風に、幹を育てつつ、枝葉を増やしながら、老木と呼ばれるまで生きていきたいな、なんて思ってます。
*
おまけ
ジュディマリの頃から、YUKIというアーティストは好きでたまに聞くのですが、雨が降り終わった後に聴きたくなるのはいつもこの曲。
よかったら。
さんざん雨に打たれても 強くなりたいわ
だいたいいつも決まって びしょ濡れのままだけど
だんだんわたしは眠くなって 空を飛んでる 夢の中
毎回変な怪獣に追われても 上手く逃げられない
そう お似合いよ 地図を片手に右往左往して
誠実な果物だけじゃあ 大人になれないの?
I wish ここに集まって歌う小鳥より 自由に飛びまわれ
I wish 海原滑るあの魚のように 大きく踊る
鏡の中で笑いころげる あの日のわたしが見える
花のように咲き 花のように待つ
それが願いです
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