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『余白』 てくてく通信+🎈 #83

こんにちは、英会話Oneのただともこです。読む瞑想マガジンへようこそ。
今月のテーマはこちら。
あなたの毎日の底に静かで気持ちのいい音楽が流れますように。


余白

だんだん、日ざしが春らしくなってきました。そこかしこに、固いつぼみがだんだんと色を帯びてくるのが見えます。春の訪れはさわさわする気配がして、ちょっと苦手なのですが、新しい命や若い命が勢いよく芽吹く感じは、他に何にも代えがたい四季の移り変わりで、さわさわしつつも目が離せないです。皆さんは今、毎日何を見ていますか?

今日は時間の話。

私の仕事は人に会う仕事なので、オフの日は基本的に人には会いません。大体は一人で映画かドラマを見、音楽を聴きながら本を読み、手紙を書いたりしています。それとは別に、お互いが仕事ではない人に会うことは人生を健康にするために大事なので、友達とは時間を作って会います。でも、トータルで80%以上、私は家にいる時間があります。

この時間を他の人に説明すると、「余白だよ」という説明になります。何かを生み出すためには、その分余白の時間が必要なのです。何もしない時間。自分だけの時間。考えるとも考えない時間が必要です。絵を描く人に聴くとこれは顕著にわかると思うのですが、大体描く時間の9割は何もしない時間です。そこでいろんな考えを形にしています。OSの後ろでバックグラウンドタスクがフル活動で回っている時間です。

仕事の時間にも、大体週に2、3時間突然何か飛び込みで仕事が入ってもいいように、余白を取っています。急な助成金の締め切りや、誰かのためのヘルプだったり、パソコンが壊れたりしたときに、サービスの質を落とさず、自分も相手も困らないで解決させるための時間です。でも実際にこの時間が空くと、教室を掃除したり、新しく企画を考えたり、Wi-Fiの繋がり具合が悪いことを解決したりする時間に使います。結果的に、仕事の質が上がるのです。

人との約束の時も、前後15分くらいはバッファを取ります。約束の時間に間に合うより少し早く出るし、帰ってからも、ぼーっとする時間を考慮して予定を立てたりします。私は切り替えがうまくできないし、余韻を楽しむのが好きなので、こういう時間は結構大事だし、面白い時間です。

こういう余白を自分の生活の中に入れていると、新しい情報や、出来事や、機会が必然的に入りやすくなります。「あぁ、これやりたいと思っていたけど、時間がなくてできなかったんだ」というものに、時間を作ることを可能にしたり、「あ、これをちょっとやってから、仕事に行こう」という家事をできる時間ができたり、「ちょっとこの気持ち、伝えておこう」ということを伝えられたりしやすくなります。必然的に、人生はよりスムースに進みやすくなります。

皆さんには、ご家族がいると思うので、ひとりの時間という点で、私の場合とは違うとは思うのですが、少なくとも、仕事については、皆さんに適応できる知恵じゃないかなと思います。いっぱいいっぱい予定を詰め込むよりも、週に2、3時間余白を持たせてスケジューリングした方が、ひとつひとつの仕事を丁寧にできるし、余裕を持って対応できます。それだけで、出来上がりの質は格段に上がります。自分に余裕があるからです。

こうやって、自分を自分でよりいい環境においてあげることでパフォーマンスは格段に向上します。それと同じことで、自分のために働いてもらっている人にも、余白を持ったスケジューリングをしてあげることで、その人のパフォーマンスは格段に向上します。実際にかかる時間よりも2割くらい多く時間を見積もってあげていると、その人は余裕をもって、そのことにあたれるし、余白時間に珈琲を飲んだり、散歩したりすることもでき、より楽しんで仕事ができるようになるので、結果が出やすいです。

何もしない時間は、最初は怖いと思います。でも、人間はすごいので、本当に疲れがとれたり、いらいらが減ったら、やがて準備が出きて、「あ、何かしよう」「あ、仕事しよう」というモードに自然に切り替わります。自分を無理やり仕事モードにしなくても、いつの間にか自然に楽しんで仕事をしている状態になります。そして、これは考えればすぐわかるのですが、相手が楽しんで仕事をしている状態の人からサービスや物や医療を提供される方が、いやいや仕事をしている人から提供されるより、ずっと心地いいわけです。だから、怖くても自分に余白を持つのを許してあげると面白いことがそのうち起きますよ。

変化は、一晩でやってくることはほとんどないです。少しずつ少しずつ、一進一退しながら進んでいって、気が付いたら、去年の同じ時期とは全然違うところに立っていたというのが、多くの場合の現実です。多くの場合、変化の結果が本人には見えないことが、こういう地味な挑戦の一番難しいところです。そういう時は、教室に来て挑戦していることを、ぜひ、私に話してください。折に触れて、私が「挑戦は今どんな感じですか?」と聞きます。結果が出るのは1年後でもいいです。もっとかかったっていいのです。そうやって、観察する人がいるとき、挑戦はしやすくなります。あなたの暮らしがもっと豊かになっていきますように、願っています。そして、もしあなたが誰かを育てているのなら、ぜひ、その観察する人になって、その人の挑戦をサポートしてあげてみて下さい。あなたにとってもそれは楽しいことになると思います。

あなたの余白は生活のどんなところにありますか?その時間はどんな感じがしますか?楽しいですか?怖いですか?ぜひ、教室でお話しください。


ちょっとしたおすすめ

わかるわかるじかんのえほん
先日、Oneのパンフレットを
作ってくださっている
下平晃道さんの絵本を初めて見ました。
デザイナーとして、
作家として、
イラストレーターとして
様々な活動をされている
下平さんは、絵本も作っていました。
その色遣いが素晴らしいのです。
わくわくするような色です。
色って、こんなに表情が豊かなんだなぁ
と、改めて思います。
誰かへの贈り物に。
自分への贈り物に。
手にとってみたらいかがでしょう。
ちょっと嬉しい色の魔法が
ここにあります。


編集後記

私にしては、いつもにないくらいの忙しさの中にいます。チームもたくさんあって、それぞれが育ってきています。嬉しい悲鳴です。お金には今すぐつながらないけれども、いろんな人との信頼が増えていきます。この仕事をしていて本当にありがたく学んでいるひとつの大事な側面です。この教室が皆様にとって、信頼と安心と楽しさをもたらす場でありますように。

(初出:2021.2.13)



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#仕事哲学 #自分コミュニケーション #余白 #時間

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