『インプット・アウトプット』 てくてく通信+🎈 #37
こんにちは、英会話Oneのただともこです。読む瞑想マガジンへようこそ。
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あなたの毎日の底に静かで気持ちのいい音楽が流れますように。
インプット・アウトプット
春雨が降っています。しとしとと静かに降る雨は、冬の雪よりもずっと優しいです。そして、一雨ごとに、だんだん春が近づいてきます。
今日は英語の勉強の話。
言語には、読む、書く、聞く、話すの4つの分野があります。どれも平均してできるようになるといいですが、日本では、書くこととしゃべることは学校ではあまり教えてもらえません。ではどうやって学んだらいいの?という皆さんの疑問にお答えします。
言語の習得については、赤ちゃんを想像するといいです。赤ちゃんはどうやって言語を学んでますか?まずは、たくさん聞いて、一言ずつ話して、相手の反応を見て、また話して、また聞いて、ちょっとずつうまくなっていませんか?
【聞く】そうなのです。まず必要なのは、インプット。たくさん聞くことが言語の始まりです。学校でやったように全部わからなくてもいいので、とにかくたくさんの量の英語を聞くことがまずはスタートになります。
ここでポイントが二つあります。ひとつは、自分に向けられた情報(英語)は、ラジオやテレビやドラマなどで発せられる情報の100倍判りやすいです。それは、「あなた」に発せられた言葉だから、文脈がすでにとても用意されていて、あなたにベクトルが向いているので、とても判りやすいです。これは英会話に来て自分に向けて話してもらうか、旅行に行って、質問して答えをもらったり、買い物をして話しかけてもらったりして手に入れる経験です。日本で、外国人の友達を作ってもいいです。
もうひとつは、聞くことには量の問題があるので、一日の生活か、一週間の生活の中で、英語を聞き流す時間を作ります。洗濯しながらラジオを聴くとか、運転しながら英語の歌を聴くとか、私は一日の終わりにテレビの代わりにビデオドラマを見るのですが、それを英語字幕か英語のものにしています。ぼんやり聞いていますが、元気のある時は、わからない単語を書き留めて、あとから調べたりしています。そういう風に、生活の中に英語を大量に聞く環境を作ります。
赤ちゃんは大量の言葉を聞いて育ちます。そして、同時に、その赤ちゃんに向けられた言葉をまずはわかっていきます。その大量の聞き流しと集中して聞くという両方の環境に自分をまずおいてみるのです。
【話す】次は、話す機会。これは、赤ちゃんでもそうですが、間違ったからといって×を付けられるようなところで話しても、全然成長しません。聞き取って使えそうだなと思った言葉は、実際に間違っても褒められるような安全な環境で使ってみるといいです。まずは、教室。それから旅行で出かけた先や、外国人の友達。実際に声を使って話してみます。これは意外とチャンスが少ないと思いますが、アウトプットをするとインプットが100倍生きてきます。脳がこの言葉は実際に生きていくのに役立つのだ!と思うので、アウトプットを定期的にしていると格段にインプットの質が上がります。
これができたら、次はだんだんと書くこと読むことを覚えます。大体これは5歳くらいから小学生くらいの経験。日本の学校では、すぐこれから始めるから、言語の自由度が減って、「お勉強」になってしまうのでなかなか思いついた時に使えない英語になってしまうのですが、まずは、「聞く+話す」のベースがあって、初めてできることです。
【読む】これもインプットです。これは、頭の中で音読しながら読むといいです。メルマガについている写真付きの記事を読んだり、フェイスブックのフィードにアメリカの動物園を入れて置いたり、編み物のサークルを入れておいたりして、日常的に英語を「見る」経験を増やしていきます。これも、量がまずは大事です。わからなくてもいいから流し読むことをたくさんすることも大事です。ニュースを追うなら、その日判る必要がある分だけ、わかればいいです。
そして、SNSや、メールなどで、実際にあなたに宛てられた英語に触れるのも大事です。これも、聞くときと一緒で、自分に向けられたものは100倍の判りやすさです。特に使える情報を得ることは本当に楽しいことです。楽しさが伴うときや危険を回避するとき、人間は情報を必要とするので、摂取力が高くなります。
読むことは、「構造」を獲得していくことでもあります。話すことや聞くことが自由度を得ることなら、読む・書くことは構造や判りやすさ、明確な情報を得たり発信したりする方法になります。言語もだんだん大人になっていくわけです。こちらになじみが深い人は、こちらから始めてもいいですし、英会話を進めて、ある程度力がついてきた人には、読むことをお勧めしています。これは、「構造」を獲得して、体系的な英語を身体の中にしみこませるためです。
【書く】そして、書くこと。これは、日本の学校では本当に全然教えてくれません。私が書く英語を学んだのは、ここ10年です。バイトしていたオンラインの翻訳会社の上司が給料の代わりに通信添削をしてくれるようになったのです。英語の書き方には、ものすごくたくさんのルールがあります。私もまだ全部は習得していません。私の書く日本語がわかりやすいのは、英語の書き方を徹底的に勉強しているからでもあります。まずトピックをあげて、それについて説明して、結論でもう一度トピックを支える論を展開する等、修士号を取ったり、英語で論文を出したことがある人は少しやってみたことがあると思うのですが、とにかくルールがいっぱいです。でもそれも、読む人がわかりやすいように書くというルールの設定なのです。
それは高度な作文技術。必要な人には、先生を紹介します。でもまず、読むことを始めたら、アウトプットである書くことをするといいです。具体的には1行日記をつけ始めるといいです。なんでもいいので、一行文章を書いていくことが大事です。今日、買い物をした。でもいいですし、今日、買い物をしてもやしを買った。でもいいです。とにかく英語を使ってみて、構造を実際に使う経験を増やしていきます。これは、やっている人は教室で見せてもらえば、英会話の時間内に添削します。量が多くてそれより時間がかかる場合は、パーソナルタイムを取ってもらえば、指導できます。
これも、アウトプットの法則で、インプットだけをする100倍の効果があります。フェイスブックなどに記事を投稿したり、ツイッターで少し記録を取ったりしてみてもいいです。私は、英語でメールを書く相手が何人かいるので、たまにまとめて、自分の伝えたいことを英語にします。これも、興味が一緒の人に送ることがとても大事です。インタラクティブになると、英語力は格段に上達します。そして、何より英語が上達するのは、それを仕事にすることです。そうしたら真剣度は全く変わります。そんなこともヒントにしてみて暮らしてください。
いかがでしたか?これが言語を習得するときにできる工夫のいくつかです。言語を習得するとは、その言語の味方で世界を見ることができるということです。英語なら英語の世界の見方が、ノルウェー語なら、ノルウェー語の世界の見方が、考え方が手に入るということです。日本語でとても複雑な話題も、英語にするととってもシンプルに3分の会議で終わってしまうこともあります。自分の物の見方が増えることは、見えない財産です。そういうものが皆さんの中にたくさん増えていくことを私は願っています。
質問や感想は、ぜひ教室にお持ちください。
ちょっとしたおすすめ
おとなになるってどんなこと? よしもとばなな
私は両親に何かを相談するとか、
今日あったことを話すとか、
ほとんどしなかったのですが、
それでも、ノルウェーに行ったとき、
はじめて、起きた出来事を(母に話さないで)
全部自分で引き受けなくてはならないんだ!
という体験をして、大人になる階段を上り始めました。
本当に大人になれたのは
ここ10年のことだと思いますが、
それでもこの本は、
おとなになるってどんなことかが
丁寧に書かれて、今教室に来ている方の多くに、
役に立つのではないかなと思います。
編集後記
お休みをありがとうございました。おかげさまで、オンラインのビジネス講座に申し込むことができました。今、課題を一生懸命やっています。企業理念を設立するのが目的です。そのほかにも、30年ぶりの海外の友達に連絡を取ったりして、とても力のいる作業を進めることができました。相変わらず半分は寝てばかりだったのですが、このお休みをいただくことで、より円滑に普段のOneの営業をすることができるようになっています。ご理解いただき、ご協力いただきありがとうございます。
(初出:2019.3.23)
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