ゆで卵をむくのへたくそ委員会
ゆで卵が好きだ。
目玉焼きも卵焼きも好きだけど、ゆで卵は特別好きかもしれない。
モーニングといえばトーストとゆで卵。
殻をむいたゆで卵に、塩をまぶして食べる瞬間はもう最高。優勝。あんたが大将。
ゆで卵を一つ食べると、もう一つ食べたくなる。
ゆで卵を二つ食べると、もう一つ食べたくなる。
ゆで卵をゆでた日は、だいたい三つぺろりとたいらげる。
栄養豊富だし、シンプルにおいしい。
ゆで卵というものは、実に素晴らしい食べ物だと思う。
しかし私は、ゆで卵を茹でるのが苦手である。
さらに、ゆで卵をむくのも致命的に下手で、気付くとボロボロになっている。
これではあまりにも卵が不憫だ。
ゆで卵の作り方は簡単だ。
小学生が初めての調理実習で作るものといえば多分、ゆで卵だと思うし。
それなのに私は、自炊歴20年にはなるというのにいまだにゆで卵に苦手意識がある。
肉じゃがもカレーもシチューも作れる。ミネストローネもクラムチャウダーも作れる。横文字料理でちょっとごまかしたけど、ようは具材を切ってドボンと煮る料理は問題ない。
放置してても大丈夫だし、なんなら放置したくらいでちょうど味が落ち着く料理が私には向いている。
しかし、ゆで卵はそうはいかない。
「いやいや、ゆで卵こそ放置しておけば作れるでしょう?」と思うかもしれない。
そう思える人は多分、ゆで卵を作る才能がある。
私には、ゆで卵を作る才能がない。
私のゆで卵の作り方を説明する。
私にはゆで卵を茹でる才能がないため、もちろん参考にはしないでほしい。
卵を冷蔵庫から出して、室温に戻す。でもだいたい一時間はかかるので、時間省略のため鍋に入れてぬるま湯に15分ほどつける。
この作業は茹でる際の急激な温度差を避けるためで、茹でてる間に卵が割れないようにするためらしい。卵が途中で割れると内容物が出てきてしまうので、それを防いでいるとのこと。
ちなみに茹でるお湯の中に塩を入れるのも、似たような理由のようだ。ほうほう。(塩は入れない派)
そして問題は次の工程。
ゆで卵、水から茹でるか、お湯から茹でるか。
なんだか岩井俊二監督作品のタイトルのようだが、この正解はどちらなのかわからない。調べたらいいと思うのだけど、なんだか気が進まない。多分、もうこの時点で、文章を書くのが面倒くさくなっている。
もう結論から入ろう。私のゆで卵の作り方をだらだら語ることに需要とかないし。
最近見た、「酢を大さじ2入れて茹でると卵がきれいにむける」というライフハックを試したら本当にきれいにつるっとむけた。
良かった。
水から茹でるとか、お湯から茹でるとか、茹でた後は冷水で冷やすとか、大なり小なり要因にはなっているんだろうけど、
偉大なる酢大さじ2様の前では些細なことに過ぎなかった。
結論、「ゆで卵は酢を入れて茹でろ」
以上。
ちなみに酢はちょろっとだと効果がなかった。大さじ2くらいがベスト。
酢なので、当たり前だけど茹でる時も茹でた後も室内が酢くさくなる。
あと、茹で始めの最初の3分くらいはコロコロ転がしたほうが白身と黄身のバランスが良くなるのでむきやすくなる…気がする。
いやあ、ゆで卵って、本当にいいものですね。
ぼくはゆで卵が、好きなんだな。(ダ・カーポの曲を流す)
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