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双極性障害とつきあう 全10話

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発症から現時点までの経過をまとめたものです。一気に読みたい方向け。備忘録。
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#主治医との相性

双極性障害とつきあう⑥

「軽躁状態だったんだと思います。」 女性医師は、私の目を見てそう告げた。 そうか。 Ⅱ型だったから、ネットでみてもしっくりこなかったのか。 Ⅰ型の主症状の表現はどれも極端で、 そこまでではないよな…と思うものが多い。 それもそのはずで、 躁状態を大波とするなら、軽躁状態は小波だ。 激しい症状が出ない分、本人も周囲もそれほど困らず、見逃しやすいのだ。 それでも、 主治医は、私を見つけてくれた。 私は、私を見つけられた。 病名が発覚し、治療を開始した私は、 今度は完全