青い海で透明な水を掬った
言葉にならない思いは
塩辛かった
思い返せば
生きていることと
死んでいることが
同時に押し寄せるような
津波だった
痛みも悲しみもなく
最後に母を犯した
俺はそれを
許し受け入れた
奴らは罪から逃れるように
努力する
公衆便所の落書きはテロリスト
高らかな潮騒
伸びやかな産声
わーい、俺は海だー!
耳を澄ますと聞こえてくる

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