#15 〖世の中の健康に役立つことをやってみたい。。〗
第15回目は、『新家多恵子』さんから紹介いただいた『N.Y(お仕事の都合で匿名)』さんにお話を伺いました!
実名・会社名や仕事内容を公的に出すことができないから、記事にはできないかもしれないけれど、インタビューには協力しますよ!とお声をいただいていました。けれど、いざインタビューが始まると、詳細な仕事内容はわからなかったとしても、どういう価値観や考え方を持って行動されているのかというのはすごくわかりやすくお話していただきました。
その中で、『できることはなんでもやりたい!』『やれるときにやる!』っていうブレない考え方があるからこそ、一般的にはネガティブにとらえられる何かが起きても、瞬時に自動ポジティブ変換が起きて、人やモノゴトとの出会いを最大限活かすことができているんじゃないかなと感じました。
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Q1.今、どのようなチャレンジをしていますか?
世の中の健康に役立つことをやってみたい、自分のやりたいこと(=want)・出来ること(=can)に時間を使っていきたい
仕事面でチャレンジしていきたいなと思っていることは、会社の方でだんだんシフトが若い子に移っていくので、私はけっこう微妙(な役割)になってくるんですよ。その中で、会社では副業がOKになろうとしている。副業ができるのであれば、こんなチャレンジングな機会はないと思っています。薬剤師の免許を持っているので、(今はまだダメなのですけれど)その仕事もやってみたいです。まずは、マツモトキヨシなどのドラッグストアで、OTC(一般用医薬品)の分野を勉強しながら、施設でのアドバイスとか人々の健康に役立つことをやっていきたいです。会社で基本的に暮らせる軸を作って、別の時間を自分のやりたいことに使ってみたいと思っています。副業が結果的に、会社の仕事にも活かせて相乗効果になるのが理想です。
(話題にもあがった最近のドラマ)
(オフトーク: 薬剤師はもともとやりたかったこと?)
これが違うんですよね(笑)大学に落ちまくって受かったところが、たまたま薬学部だったんです。だけど、結果的には違う学部に行くよりは、薬学部に行ったことはすごく良くて。結果オーライの薬学部です。
(オフトーク:プライベートでのチャレンジ)
冒険的な旅行が好きです。スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラまでの巡礼の路の一部歩いてみたり、イギリスだったらナロウボートを自分で運転操作しながら1週間ずっと河を下って行ったりだとか。ホテルもパラドールやマナーハウスなど歴史を感じることができるところを選びます。
旅行が好きといえば普通なんだけど、そういうチャレンジできる体験系の旅がメインです。以前はホノルルマラソンも走ったりもしました。さすがにもうマラソンは無理だけど、(自分が)できることはなんでも(体験)していきたいんです。
その年代のときに、やりたいことをやっておかないと、後悔する。学生時代は体力も時間もあるけどお金がなくて、働き出している時期はお金も体力もあるけど時間がなくて、歳を取ってきたらお金も時間もあるけど動ける体がないっていうふうに、全てが揃っているときはそんなに無いのかもしれない。だから、いまの自分に無いものを残念に思うのではなく、いま自分が持っているものを使って、どんどんやっていくことが大事だなと、ほんとに思います。
Q2.今チャレンジしていることがどのような未来をつくっていきますか?
自分の経験を活かすことで、人が喜んでくれたら嬉しい。周りの人を元気にしたいです。
すごく恵まれてきていると思うので、それを還元していきたい。自分が得意なことで、人が喜んでくれたらとても嬉しいなと思います。いままで会社で薬の勉強と情報提供を、後輩が悩んでいたらキャリアカウンセラーの資格取得と勉強をして何とか対応してきました。人としゃべるのは会ったばかりの人であっても苦ではないので、それらを活かせるのであれば、活かしていきたいなと思います。周りの人を元気にしたいです。
(オフトーク:恵まれていたとは?)
大学にも落ちまくったけど、結果良かったり。元々は自分が希望していたわけではない部署だったけど、仕事が変わったことによって色々なに出会えて、その人がきっかけでまた違う仕事につながったり。目の前がどんどん広がっていったっていうところが恵まれていると思います。
(仕事で)大変な事件に巻き込まれたこともあったんですけど、それによって会社経営幹部の人に会う機会があり、それがきっかけで人事系の仕事に異動になったりとか。今回も会社の中で微妙な位置づけになってきたっていうのはネガティブな話なんだけれど、それまで仕事一辺倒のライン職でやっていましたが、そのラインを外れることによって時間ができたので、大学院に行って新たな世界が広がったとか。
ネガティブなことも、結果オーライになることによって、「神様がこういう機会を与えてくれた」そういう意味で、恵まれているなと何があっても思える感じです。
他にも、経営の勉強がしたいなって思ってたときに、会社で経営人材育成のための研修公募があって、それを見たときに「絶対これ!」ってなって、それに合格したことが社内での異動につながりました。大学院に行くきっかけも、阪急電車の駅に貼ってあったポスターを見て、「あ、絶対私応募する!」みたいな。
みんなが “触覚がピンピン伸びてるよね” っていうんですけれど、パッと見たときに「これ!」と思ったら、第6感でそこに突き進んじゃう。たぶん、それがうまくつながっていっている。
Q3.二十歳に戻れたら、その未来に向かって何をしますか?
違う仕事もしてみたい!
MRになったのはとても楽しかった。大学時代よりもっと勉強も必要で良かったなと思っています。そのころは、まだ女性がMRになることは珍しかったですし。ただ今となっては、女性MRは大勢いるから、もっと競争率が激しい仕事がやってみたかったなっていうのもあります。
(子どもの頃の夢としてよくある職業ではありますが)キャビンアテンダントになって世界中を回りながら、医薬の知識を使うとか。薬学部だからCAに応募するなんて考えてもみなかったけれど、世界中を回ってから営業に戻るとか、もちろんその逆でもいいんですけれど、いまとは違う仕事もしてみたかったなと思います。
(オフトーク:大学で専門性を身につけたのは良かった)
高校まではあまりにもあちこちに興味があって、(大学の)志望学部がなかなか決まらなかった。(医・理・教育・農・薬の合計5学部を受けました)その結果、大学で薬学部に行ったことによって、勉強する範囲が狭まって専門性ができました。薬学は今6年制になったくらい、深い勉強が必要な分野なんです。
他の総合的な学部にもし行っていたとしたら、(勉強する)幅が広くなってしまうから、卒業したあとに何になろう、っていうのでまた悩まないといけない。(大学卒業してから)改めて6年間薬学部に行くとかは、なかなかできないって考えたら、薬学部に行けたことで、自分の中で1本確実な専門性があるところに、上にのるものができてくるというのはすごく良かったなと思うんです。
英語ができる人はいっぱいいるけど、英語ができて・薬もできるってなったら1本軸が増える、それがさらに増えると3つの専門があって、その3つの円が重なるど真ん中にいる人は、ますます(そういう人の数が)少なくなって存在価値が高くなる。だから、ある程度専門性を持った状態で、社会人をやるっていう方がいいのかなと思っています。本来、大学はそういう(専門性を身につける)目的の場所だと思うんですよ。
そういう意味で、(卒業した大学にしたかはわからないけれど)薬学部に行くことができて本当によかったなって思います。人々の役に立てる学問ですし。
(オフトーク:社会人大学院はとても刺激的だった)
製薬会社に大学卒業以来20数年勤めていて、MR・研修の仕事・人事・管理職としてマネージメントなどを経験した後、またいまMRをやっています。どちらかというと飽きっぽいんですけれど、仕事の内容がどんどん変わってきていて、全国転勤もあったりで、それが楽しくて、ずっと同じ会社でも変化に富んだ毎日を送っています。
新家さん・義平さん・佐野さんとは、大学院の同級生です。同期には様々な方がいました。当分、この(インタビュー)紹介の輪も大学院仲間だけでけっこうつながっていくかも・・・(笑)30歳くらいの人から定年した後の人まで、ものすごくみんなチャレンジングで刺激的で、本当に(大学院に)行ってよかったなと思っています。
元々は30歳くらいのときに(大学院に)行きたかったんですね。会社に入って、MRになってあまりにも楽しかったので、ずっとやるつもりだった。けれど、突然研修担当の仕事になったときに、自分がこれまでの経験したことしか下の子たちに話せないのがすごく残念で申し訳なくて、インプットをしないとアウトプットできないなと感じました。そうおもったときにすごく(大学院に)行きたかった。けれど、その頃は大学院って一般的ではなくて、会社を休職せずに働きながら行くっていうのは難しくって。そのときはグロービスの単科クラスに行く程度でした。
30-40代の忙しい中もどこかで、ずっと(大学院に)行きたいなって思っていて、この数年ようやくちょっと時間ができたときに、いまさらかなとは思いましたが、後から行きたかったと思うのも嫌だったので、先ほど話したポスターをきっかけに軽く医療関係のところに行ってみました。すると知識も人間関係も広がっていいなと思って、それで本コースに行こうと思ったんです。そしたら、すごく良かった。
Q4.(ご紹介してくださる)素敵な人を教えてください。
魅力的な人は大勢おられるのですが、ちょっと異なる分野だと、元々FMラジオ局で働いていて、働きながらも違う事業(絵のビジネス)もやったりしている大学院同期みんなのアニキ的な人。ちょっと連絡取ってみますね。
(オフトーク:失敗を恐れては起業できない)
最近入ってくる若い子たちはとても優秀。優秀なんだけど、“体力がなくなった中高年”や“ITが不得意な人”たちがいたとしても、バカにするわけじゃなく、良いところを認め合いながら、一緒に仕事をやっていく子たちが多いです。「なんでこんなに優秀で、いい子ばっかりなんだろう」って感心しています(笑)
起業家精神っていう観点だと、会社の中で守られているうちは本当の意味でのトライやチャレンジは難しい。世の中、長時間労働や過重労働に厳しくなってきている。けれど、起業しようと思ったら、時間とか自分の体力とかそんなの度外視でやるくらいの気持ちは必要かもしれない。会社内で安定した身分でチャレンジをしているうちは、真の起業家なんていうことは無理なんじゃないかって思うんですよね。
研究とかでも、大学の研究室で24時間やれとは言わないけれど、時間を忘れて没頭するから「はっ!」とひらめいたりとかするんじゃないかなと思います。失敗を恐れているうちは、起業家精神っていうのはなかなか育っていかないんじゃないかなと。ほんとうにやりたいことがあれば、大学の間でも起業しちゃうんじゃないのかな。
(オフトーク:弱みを知ることも大事)
ストレングスファインダーといって、質問に回答することで、全34種類に分類された強みの中から、上位5つを出してくれるものがあるんですよ。その強みを仕事や生き方に活かせるのがいちばん良いと。(自分にとって)上の5個と下の5個があって、上位の強み10個くらいは環境によって変わったりするんだけれど、下位の弱み5個っていうのはがんばっても、平均値くらいにはなっても強みにはならない。だから弱みをわかっておくと、それらが必要な仕事は選ばない方が良くて、それらを強みに持っている人を(自分の)まわりに置いて手伝ってもらった方がいいんです。
学生のときに、ストレングスファインダーはやってみてもいいんじゃないかなと思います。「こんなの強みじゃなくて、当たり前」と思っていても、他の人にとってはすごいと思われるようなことがあるので、オススメです。本を買って、(専用サイトに)パスワードを入力してやるんですけれど、ふつうにやると上位5個しか出てこない。けれど、海外のサイトに入って、追加で数十ドルかのお金を支払うと、全種類の強みの全順位が出てくるんですよ。
自らの5つの強みを知って活かすことも大切ですが、5つの弱みを知っておくことによって「最低限な努力は大切だが、無駄な時間を費やさずに済む」と、私は思います。
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N.Yさんインタビューありがとうございました!
インタビューを受けて、IG-FARMメンバーの感想です。
(ishihara)
マイナスなことをプラスに変えていく力、ネガティブなことをポジティブに捉えていく力がある方だなと思います。だからこそ恵まれたんだと思います。競争率が激しい仕事をしてみたかったって仰っていて、すごくアクティブなんだなぁと感じました。「やりたいことをやらないと、どんどん出来なくなっていく」っていうのは、本当にそうだなと共感しました。だから、後悔しないようにチャンスが訪れたらやる。一つ出来なくなったら、出来ることで挑戦してみる。そういう風にして、自分の世界を広げていけたらきっと楽しいだろうなと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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N.Y (2020/7/28)
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