"day Birth" - もらうがひっくり返る -
こんにちは、IG-FARMです。6月19日に『廣瀬 大輔』さんにインタビューを実施させていただきました。インタビュー自体は、"未来へのチャレンジ"がテーマだったりしたのですが、その時点ではまだリリースされていなかった新サービスの話もしていただきました。そこで、今回はインタビュー特別版ということで、その新サービス "day Birth" への想いをご紹介します。
ー 新サービス名は何というんですか?
"day Birth" です。Birthday をひっくり返しています。自分の誕生日に、あえて親にプレゼントを『わたす』から。本来、誕生日は『もらう』ものなのに、"逆だよ" ということを表すために、ひっくり返しました。
廣瀬さんは、終始生き生きとしながら、インタビューを受けているのが印象的でした。インタビュー翌々日の日曜日に、新サービスのHPやPVのための撮影をされるということでした。廣瀬さんご自身の知人が、7月にお誕生日で、その誕生日に撮影データを写したパネルを、知人の親御さんにお渡しに行くという、予定でした。いわゆる、サービスのパイロット版を実施する直前でした。
ー 日曜日の撮影・パネルをお渡しにいくのは楽しみですか?
日曜の撮影は、ただ写真を撮るとしか(知人の親御さんは)思っていないので、「このパネルを渡すためだったんですよ、(あなたの)お子さんが誕生日のときに」っていうのを言ったら、親御さんがどんな顔をされるのかが、楽しみなんですよ。
サービスをリリースする前に、しっかりと "人" の表情や感情を追いかける姿勢が素敵な方です。何よりも、廣瀬さん自身がワクワクした様子でお話している姿を、あらゆる人に届けられたらいいのにと、この記事を動画でお届けできないことが悔やまれます。。。
ー 具体的にどのようなサービスになるのですか?
自分の誕生日に、家族全員が元気に写っている写真を、親御さんにサプライズプレゼントするサービスです。
大人になると気恥ずかしいですが、そこに誕生日や記念日が重なると写真を少し撮りやすくなる気がします。ただそういうときにこそ、いいカメラで撮っておけばよかったなって、思い返すときがあります。
"day Birth"で は、ただ単に普通に写真を撮って終わりだけではなく、自分自身の誕生日に『親に感謝を伝えよう』っていうコンセプトになっています。
「産んでくれてありがとう」っていうのも気恥ずかしいですが、そこに渡したい写真データやそのデータを使った商品を贈ることができるというのも、『親に感謝を伝える』ための後押しをしてくれるものになっています。
ー なぜこのサービスを思い立ったのですか?
結婚式をプロデュースしていく中で、結婚式ももちろん素晴らしくて最高なんだけれど、『人生の節目をプロデュースする』っていうこともできるんじゃないかなと、ぼんやり考えていました。
廣瀬さんは、株式会社BHF でウェディングプロデュースを実施されています。その中で、ウェディングプランナーという仕事、新郎新婦さんが「どんなことをやりたいのかを聞いて・引き出して、それを形にする」ということは、他のことにでも応用できると思っていたそうです。
ー サービス化にいたったきっかけは?
おばあちゃんのお葬式です。(親族が集まって)ワイワイガヤガヤやっていて、『このシーンを(死んだ)おばあちゃんは、見れてるのかな。』って。
廣瀬さんは、人が何を見ているのか・どう感じているのかをとても大切にされる方でした。実は、ぼく自身の結婚式2次会をプロデュースしてくださったのが廣瀬さんでした。そのときのパーティでも、みんながとても笑顔で楽しかったのをよく覚えています。そんな楽しい雰囲気をプロデュースできる人って、こういう考え方を持っている人なんだな、というのに気づけたインタビューでもありました。
ー 新型コロナウイルスの影響はありましたか?
(その影響もあって、"day Birth" とは直接関係ないんだけれど)クラウドファンディングをしてみた。最初はしたくないなと思っていた、「助けてくれ」っていうの恥ずかしくて。
とても廣瀬さんらしいなと感じるとともに、どこまでも正直に・誠実に、答えてくださる方だなとも。そして、続けてこうおっしゃってくださいました。
結婚式にはリピートがない(リピートがあったら困る)仕事なので、常に新しいお客さんを見つけに行かないと成立しないビジネスで、毎打席ホームランを打たなあかんことを9年もやり続けていたのかと。
でも、「ホームランではないけど、小技を繰り広げられる人がこんなにいてるのに、俺は何をここほったらかしとってん」と。クラウドファンディングは、バッターボックスに立つ自分の姿勢に気づかせてくれた。
もしかすると、例えに違和感を感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、個人的にはとても納得のいく話しっぷりでした。リピーターがいないことから、未来のお客様に出会ったときに全身全霊・120%で立ち向かわないといけない、そこにしか商機がないんだと思い、日々立ち向かった姿勢がひしひしと伝わってくる例え方です。
一方で、過去のお客様に対して、再アプローチできる可能性に気づかせてくれたのが、クラウドファンディングだったようです。
そのバッターボックス(=異なる試合)があることに気づき、廣瀬さん自身は小技を繰り出すという表現をされますが、この新しいバッターボックス(新事業 "day Birth")でもホームランを打つ(=お客様の笑顔をたくさん見る)気満々で、戦っていくんだろうなと感じました。
ー "day Birth" をどんな風にしていきたいですか?
『ふとしたタイミングで、親に感謝を伝えることができるように』という働きかけが、できるようにしていきたいなと思っています。
「産んでくれてありがとう」って、自分自身が親になってから感じることが多くなったそうです。『親に写真をプレゼントする』というきっかけをプロデュースすることで、親子のコミュニケーションを増やしていきたいと考えている廣瀬さん。この "day Birth" の裏テーマについても、こんな風に語ってくれました。
「お父さん・お母さんがいつ死んでもいいように、遺影の写真を手に入れることだったんだ」と、そのきっかけの時に話してほしい。そして、親御さんたちから「そうか、お前らも考えてくれているのか」って。
"day Birth" をきっかけに、お父さん・お母さんとかリアルに死が近づいてきている人たちが、自分の死を自分自身で考えられるようになって、いい死に方を迎えるみたいな、そんな人が増えてきてくれたらいいなと。
-----------------------
"day Birth" によって、素敵な写真をきっかけに、親・自分・子どもの3世代で『生まれたとき』『結婚するとき』『死んだとき』以外の、大きな新しい人生の節目が増えるんじゃないかなと、いまからとても楽しみなサービスです。
みなさんも、親御さんに「産んでくれてありがとう」っていう機会をつくってみてはいかがでしょうか。気恥ずかしくて何か理由をつけないとダメだ、って方は、"day Birth" おススメです!
廣瀬さん、インタビュー受けてくださり、ありがとうございました!
(skypeインタビューの様子)
(編集:IG-FARM 大野 祐一)