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有休消化幸せ1人旅について~その7~

6月の有休消化幸せ1人旅の最終日についてです。

この日は岡山の実家を出る日。
久しぶりの実家、家族と過ごした時間はとても楽しくて、正直実家の近くの岡山に住みたいなと思ったくらいです。
東京に比べて家賃も格段に安いですし。

寂しさを抱きながら向かう次の目的地は、家のある東京ではありません。
せっかくなので、お隣の県・兵庫県に寄り道です。

この日のスケジュールはこんな感じ。
9時半頃:姫路駅着、姫路城観光
13時頃:姫路駅を出発、バスで太陽公園に
18時半頃:太陽公園出発、姫路駅に戻る
21時頃:夜行バスで姫路駅発、翌朝東京着

朝早くに姫路に着いていなければ、間違いなく時間が足りず急ぎ足になる。
9時台に姫路に着くとなると、在来線だと最寄り駅を7時半に出発する電車に乗らなければいけない。うーん、それは早い。

岡山ー姫路間を新幹線にした場合、乗車時間は25分程度。おまけに料金は3,000円弱。
それなら家を8時半に出れば十分。

タイム・イズ・マネー。たった一駅ですが、姫路まで新幹線を利用することにしました。

姫路駅に着くと、まずはキャリーケースを駅のコインロッカーに入れます。
身軽になり、いざ姫路城へ向かいます。

姫路城へは、姫路駅を背にしまっすぐ伸びた大通り・大手前通りをひたすらまっすぐ20分ほど歩くとたどり着きます。

チケットは通常のチケットにプラス50円の、近くの好古園も入場もできる1,050円の共通券にしました。

壁が白い!

床の感じがすごくいいです。

外から見たら5階建ですが、実際は地上6階の造りになっています。

姫路城敷地内に「一枚、二枚…」の番町皿屋敷のお菊さんの井戸が。
ぞわっとする怖さがありました。

井戸の中を覗くとこんな感じ。絶対に上がって来られない。

姫路城見学の後は、急ぎ足で隣の好古園へ。
隣と言っても300m先で、暑い中の300mはなかなかにきつかったです(笑)

太陽公園へのバスの時間もあり好古園内の写真は撮れませんでしたが、とても美しい庭園でした。
たったプラス50円ですが、もっと時間に余裕のある時にするべきでした。

早足で好古園を見学した後、次の太陽公園のため、姫路駅のバス停へ向かいます。

太陽公園は凱旋門やピラミッド、万里の長城などといった、ミニチュアの世界の有名な建造物などが見られるテーマパークです。

姫路市内ではありますが、姫路駅からバスで30分ほど離れた場所にあり、とても広大な敷地で、観光時間は余裕を持って4時間以上は設けたいと考えていました。

母も少し前に友人と行ったようで、「1人で行くん(笑)?」と苦笑していました。

体調不良やトラブルが不安な海外旅行や、車がないと行けない(ペーパードライバーのため)場所以外は、1人行動に抵抗のない私にとっては何の問題もありません。

バスに乗る前にトイレを済ましておこうと、姫路駅の地下通路的な場所にあるトイレを目指します。

ちょうどそのとき、有休中の職場の面白いアネゴ的な方から、「辞めるって聞いたんだけど!」とLINEメッセージをいただきます。
メッセージによる業務のやり取りはよくしていたものの、勤務地が異なる上に実際にお会いしたのは1度だけだったので、退職報告は特にしていませんでした。
連絡をいただけたことを心底嬉く思いながら、エスカレーターに乗り地下のトイレに向かいます。

トイレを済まし、先ほどの面白いアネゴにLINEを返信しようとスマホに目を戻すと、
…あれ?画面が真っ暗です。

旅行中は便利なため、以前の記事でも書きましたが、スマホはスマホショルダーストラップで首から下げていました。

すぐに返信しようと思っていたので、エスカレーターのときからLINEの画面はつけたままにしていました。
5分も経っていないはずで、画面がオフになるのは少々早い。

少し怪訝に思いながら電源ボタンを押しますが、画面は暗いまま。

…え?

私のスマホはRedmi。
iPhoneなどに比べて性能は良くなく、再起動しないと調子が悪いことも少なくはありません。

ちょっとおかしくなったのかなと、電源ボタンを長押しし、再起動を試みます。

…びくともしない。

ええぇぇ、壊れた?
この旅行中のタイミングで?

太陽公園へのバスのバス停はすぐ目の前です。
出発までは5分程。

どうしよう、乗る?

行きのバス情報は頭に入っています。
しかし、帰りの情報は行きながらインプットしようと思っていたため、壊れたスマホのみぞ知る状況です。

事前に調べた情報では、太陽公園近くのバス停は1個だけでない上に、行きと帰りで少し場所が異なりややこしいらしい。
おまけに本数も少なく、逃したらなかなかにヤバい。

到着したバスに片足を乗り上げたものの、「やめておこう」と回れ右をし、駅方面へ戻りました。

これは、行ったら最後、帰って来られない可能性大だなと。

時刻は13時過ぎ、高速バスの時間は21時。

うむ、あり余る時間!

ひとまず昼ごはんを食べることにしました。

良さそうなお店を検索しようにもスマホが使えない。
ぶらぶら歩き、インスピレーションで探すことにしました。

お腹はなんとなく空いているものの、空腹過ぎるわけではない。

カレー?違う。
焼肉?違う。
とんかつ?違う。
寿司?見つけられない。

30分以上歩き回り、天ぷらとお刺身セットの定食が食べられるお店を見つけ、ようやくお昼ごはんにありつくことができました。

いつも外での食事は写真を撮ってGoogleマップに投稿し、飲食店を陰ながら応援することが秘かな趣味なのですが、スマホが使えないためただただ食べます。

食事を終えて14時半くらい。

さて、どうしよう。

暑くて歩き回るのも嫌だし、姫路城以外に周辺に観光地的なものがあるのかもわからない。

漫画喫茶かカラオケで時間を潰すか。
このときにはすでに、半ば観光を諦めていました。

パソコンの使える漫喫にしよう。
ちょうど近くにあった快活倶楽部に向かいます。

快活倶楽部は昔何度か利用したことがあり、そのときの会員履歴で入館できました。

ソフトクリーム食べ放題設備があるお店で、慰めのささやかなスイーツとして、さっそくカップにモリモリ。

個室ブースに入り、パソコンをオン。
パソコンでLINEログインを試みます。

…チーン。
SMS認証で、スマホがつかない今、コードの確認ができない。

LINEがダメならYahoo!メールだ。
ブラウザでログインを試みますが、こちらもSMS認証。

chromeでGoogleにログインならどうだ。
そうしたら家のPCの状態をここで再現できるのでは?

これまたSMS認証。

オワッタ。

世の中のモノのSMS認証の多さを強く実感します。

ログイン系は諦め、パソコンで周辺情報より先にスマホ修理店を探します。
近くにあるものの、休憩のためか一時閉店中で、営業再開は1時間後とのこと。

もう観光はいいや、たまには漫喫でゆっくり過ごそう。

呪術廻戦の漫画を読むことにしました。

時間になり、一時外出でスマホ修理店へ向かいます。

スマホを見てもらった結果、3年以上使用しているということもあり、寿命が来てしまった可能性が高いとのこと。

スマホの復活は諦め、姫路駅でキャリーケースを回収し、快活倶楽部へ戻ります。
高速バスに乗る前に着替えたかったのと、読書や動画用のタブレット端末にYahoo!メールをログインしていたはずだったからです。

Yahoo!メールはログイン後、長い期間利用していないと再ログインの必要があったりしますが、奇跡的にタブレットではログイン状態が続いていました。

やっと誰かと連絡が取れる。
普段メールで連絡を取っている母に、今の状況を送りました。

wrote:
そうだな。行ってはいけないメッセージだと思うよ。次のスマホを考えてたら良いよ。メールできるの?

母からの返信

早いタイミングで優しい返信があり、だいぶ気持ちが救われました。

その後は20時前まで漫喫で時間を潰し、夕飯は姫路駅のおらが蕎麦で食べ、無事に夜行バスに乗り、姫路を発ったのでした。

ちなみに利用した夜行バスはWILLER EXPRESSの4列シートリラックス
各座席にカノピーというフードがついており、寝顔を隠すことができ、また、プライベート空間を保つこともできます。

あまり広くはありませんでしたが、環境も体力的なものも全く問題ありませんでした。

何より、WILLER EXPRESSの特徴なのか、たまたまその車両に当たったのかわかりませんが、運転手さんのアナウンスが優しくユーモアもあり、ほっこりした気持ちになりました。

バスに揺られながら、その日のことを振り返ります。

せっかくの旅行先でスマホが急に死んでしまったのには大いに困りましたが、意外と悪いタイミングではなかったのかもしれない。

太陽公園へ出発した後だと、せっかく行ったのに写真は撮れない、帰り方がわからないなど、もっと問題が多い。

母が言うように、このとき太陽公園には行くなという天からのメッセージだったのかもしれません。
(太陽公園は広い上に人が少なく、安全面で母は私が1人で行くことを少し心配していました)

そんな感じで、およそ1週間の有休1人旅は幕を閉じたのでした。

楽しかったー。

家のことを気にしなくていい、家事をしなくていい、何もしない役に立たない夫がいない、最高の期間でした。

ちなみに死んだスマホの代わりには、兄の未使用のRedmi端末を後日送ってもらいました。



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