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しんやの餃子世界紀行 Vol.30


「寒空と太陽の沈んだ後の街」

岡山で迎える初めてのお休み。

ちょっとゆっくり起きて中華食べて、ゆるっとアジカンへ。

ブログの更新をして午後を迎える。

毎日眠たいしなんか体がふわふわしている。

休みなのに体が動かない。
ちょっとだるいまである。

競馬調子悪かったからかな。
いやでもちょっとは勝てたしな。

30歳を超えたけどあいも変わらず寂しがりや。

1人だと何にもできない性分。

春だからかな。

こうなっちゃうんだよね。
毎年。

春が来たけどまだまだ寒い。
早くTシャツ1枚で過ごせる日が来ればいいのに。

今日はKAMPでイベントがあって遊びに行きたかったけど、奉還町までの道のりがすごく遠く感じる。

日も落ちて一度お昼寝。

お昼寝の時間では全くないけど。

よく観るYouTubeを流しながらうとうとする。

この瞬間いいよね。

起きてると寝てるの狭間を行ったり来たり。

最高に気持ちがいい。
幸せ。

ドンドンドンドンドン!!!!!

という地鳴りのような音で目が覚める。

ガチャガチャガチャガチャ!!!!!

ドアノブを前後に動かす音。

明らかにこの家のドアノブを動かす音。

なになになになになに・・・。

めちゃくちゃ怖い。

ガタン!バタン!ドン!!

ドアが開き、熊みたいな体格の人が玄関に倒れこむ。

え、まじでなに。
どうした。

いびきかいてるし、生きてる。
でもなぜかパンツ一丁だ。

するとまたドンドンドンと音がなって今度は二人組の男性2人。

「違う!バカ!お前の家はもう1階上だ!!!」

なるほど。
部屋を間違えたのね。

こんなの漫画でしか見たことないよ。
寝っ転がったお兄さんはなかなか起きない。

確かに相当お酒を飲まれてるようだ。

結構な体格なお兄さんだから2人がかりで起こそうとしても起き上がらない。
手伝うけど相当な脱力。

こりゃ上がらん。

するとムクッとお兄さんが目を覚まして

「ここウチちゃうやんか」

って言ってまたドンドンと大きな音を鳴らして部屋を出て行った。

連れのお二人さんが相当謝ってくれたけど、大丈夫ですよ。

上の階でも同じような音がして、バタン!!と倒れる音。

多分ちゃんと寝れた・・・はずだ。

鍵壊れてないか確認したが大丈夫のよう。

あれ、鍵かけ忘れたかな。
かけた気になってた。

でもそんなこんなで目が覚めた。
体も軽い。

やばい、なんか1日損した気分。

でもこんな日に遊ぶ友達はいないんだよな。

岡山にじゃないよ。
東京にも北海道にもいるわけではない。

あぁ急激に誰かに会いたい。

でも今からは無理だろうな。

仕方なく、寒がりの夜だけど、1人で岡山近辺を散歩することにする。

体力は余っているし、何処へでも行ける気持ち。

日曜日の夜、表町はいつもの活気がなかった。
でも駅に近づくにつれて漏れ出すお店の光。

看板も明るく、まだ人通りも多い。

岡山って本当にチェーン店が少ない。

お腹はすいてきている。

1人で入るにはなぁ・・・って躊躇。

もう1時間くらい歩いたかって頃合いで、コンビニでも寄って家で大人しくしていようと思った矢先にぶっちーから連絡。

「飲み行きます?」

行きます、行きます。
お伴します。

奉還町まで出て、商店街を歩く。

奉還町の商店街には生気がなかった。

商店街って人の息の数ほど色気と活気が出る。

今日の奉還町を歩くのは今しんやひろきただ1人。

1人の冷たい息程度じゃビクともしない、趣残る奉還町の街並み。

商店街を真ん中まで進み、左に曲がればKAMPがある。

そこでぶっちーと合流。

時計はてっぺんを回ったくらい。

この時間になるとそんなにやってる店もない。

仕方なく大衆居酒屋へ。

ぶっちーを見ていると昔の自分が重なる。

彼もまた、岡山で出会った人が共通に持つ優しさと信念を持つ男。
家族のことも大好き。

僕は決して人に自慢できるような正しい家庭で育ったわけではないけど、グレなければ儲けの人生を歩んできた。

人によって正しいの概念を違うとは思うけど、僕はこの街で常にみんなが羨ましい。

家族に対する愛が無になって、それがいつだったかも忘れてしまった。

多分この思いの分だけみんなが家族を思えているんだとしたらそれはそれでいいのかな。

みんなが平等に与えられるものでもないはずだから。

バックグラウンドが違う僕と君だけど、人の痛みを分かつ部分が似ているんだと思う。

大変思慮深い。

いつかビックになるぶっちーだから、それは例えばしんやを超えていく時が来ると仮定して、君がジャンプするよりもっと前に出会えたことが誇りに思える。

1つのことにたくさんの側面と見え方があることを知っているぶっちーだからこそ、導ける人がいるし、そのぶっちーを慕う人が増えていく。

その時のフィールドがどこであろうと、人は所詮、人。

人は人の後ろにしか続かないし、人は人の前にしか並ばない。

その列が長いのか、
はたまた円なのか。

ぶっちーが作るコミュニティを近くで見ていこうと思う。

カラオケまでかましてもう朝方。

今日は長い時間ありがとう。
有意義な時間だったよ。

少し日が昇ってもまだ寒い街を行く。

あぁ少し酔っぱらった。
明日もお休みか、なにして遊ぼう。

とりあえずは、部屋を間違えずに寝ることに努めよう。

しんやの部屋は3階だ。
2階でも4階でもない。

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