インドに◯◯活をしに行く
インドに行く目的とは
「変わっているね」とよく言われます。
インドに行くのが好きだと言うと。
「インドに行く目的は」と聞かれると、
「ナン、カレー、タージマハル?」と聞かれますが、どれも違います。
もちろん、旅で食べるインド料理は楽しみだし、インドの観光地に行くのも大好き。
でも、「1番の目的は?」と言われると、人を見つけに行くことだと思います。
日本人がインドに行くと絶対に避けては通れないのは、インド人のうざさ。
あまりにもしつこい客引きや詐欺などが、ほぼ毎日のように襲いかかってくるので、インドが徐々に嫌いになってくるのが普通の感覚だと思います。
「買って買ってこれ買って」とか、日本だったら絶対うざがられるめちゃくちゃしつこくて質の悪い関わり方。
最初は「マジで勘弁してくれよ〜」と思っていましたが、何度もインド人と関わるようになると、いつしか頭の中でエクスプロージョンが起き始めていました。
多分、「嫌よ嫌よも好きのうち」
もうそれに気が付いてから、インド人ってハチャメチャな性格してて面白い!としか思えなくなりました。
そこで今回は、インドで出会った大好きなおっちゃんたちを紹介させてください(笑)
エントリーNo.1
こちらは、バラナシで遭遇したおっちゃん。
このおっちゃんの良いところを一言で表すと「インドの全てが詰まっている」この言葉に尽きます。
立派なカレー色に染まった白髭とサングラスにニット帽。インドっぽい柄のセーターや便所サンダルも最高。そして、杖をつきながら、チャイ片手にティータイムを楽しんでいる姿が微笑ましかったです。
もうおっちゃんの存在そのものが愛おしく、チャイ代は奢らせてくれと申し出てしまいました。たまに会話したり、横並びで、無言でチャイを啜る時間は尊い時間でした。
おっちゃん、今もガンジス川を見ながら、チャイを飲んでいるのかな?
エントリーNo.2
フォートコーチンという場所で、インドレストランを探している時に遭遇した楽器売りのおっちゃん。
このおっちゃんはタンドラムという楽器を巧みに操る魔術師です。
彼のタンドラムを演奏する指裁きを目にしたら最後、いつの間にかお店の中で楽しくお話をしている自分がいました。
実際に楽器を演奏させてもらったり、世間話をしたりしていくなかで、おっちゃんの陽気な性格がひしひし伝わってきます。
これは楽器を買わされる流れではないかと内心思いながらも、おっちゃんの面白さ、可笑しさの坩堝にはまっていきます。
別れ際に、「おっちゃんとのお話楽しかったから、100ルピーチップであげるから勘弁して!」と伝えたら、めちゃくちゃディスカウントしてくれ、3000ルピーが1500ルピーになりました。
この振れ幅(笑)
インドの商売事情どうなってるねん!と毎回思います……。
絶対いらないけど、おっちゃんが面白かったので商売繁盛を願ってタンドラムを購入させていただきました。
また今度おっちゃんに出会えたら、タンドラム勝負をしてみようと思います。
エントリーNo.3
カーニャクマリというインド最南端の街で出会ったおっちゃん。
「さよなら」「こんにちは」のみを巧みに操るマルチリンガル。フレンドリーで愛嬌がよくて、おじいちゃんのような親近感を感じました。
楽しく会話をしているときに、日本語を教えて欲しいと言われたので、「ありがとう」などの簡単な言葉や遊戯王のセリフなどを教えました。
また、私が着けていた日本の腕時計がめちゃくちゃ欲しいらしく、自分のと交換しないかと言ってきました。腕時計は母からもらった大切な思い出の品だったので「さすがに無理だ~」と言っても、「I love Japan」という強気な姿勢。
「言ってること、めちゃくちゃだけど全然憎めない!」
おっちゃんはお金に困っていたので、お世話になった記念に500ルピーを渡しました。おっちゃんと出会った次の日がカーニャクマリを発つ日だったのですが、早起きしておっちゃんに会いに行き、おまけの200ルピーも置いてきました。
インドでのおじ活は楽しい
インドで出会ったおっちゃんの存在が愛おしくて、こんな訳の分からないものを書いてしまいました。
そして、面白いおっちゃんに会うたびに、高確率でお金をあげたりしていたので、なんだか「おじ活」みたいなことをしていたなぁと思います。
インド人はしつこくてうざいけど、やっぱり憎めないです。インドには私がまだ出会えていないおっちゃんがたくさんいると思うと、インドに行きたい欲が疼いてきます。
これはもう「おっちゃんロス」ですね(笑)
私はインドでおじ活をするために、これからもインドを訪れると思います。インド入国に必要なビザの期限もあと4年くらい残ってるし!
そして、冒頭にも述べましたが、私がインドを訪れる目的は、「人を見つけに行くこと」です。
めちゃくちゃ変わっていますが、それがインドに行く理由。
まだまだ癖のあるおっちゃんを探しにインドに行かなければですね。