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第2回:子どもが「嫌!」と言ったときの対応法

前回のおさらい

前回はイヤイヤ期の基本と4歳児の特徴についてお話ししました。第2回の今回は、実際に子どもが「嫌!(やだ!)」と反抗した場面で、パパがどう対応すれば良いのか具体的な方法を考えてみましょう。「またイヤって言われた…」とイライラしてしまう前に、一息ついて対処のコツを掴んでみてください。

※本記事の内容は一般的な情報および筆者の体験談に基づいています。すべてのお子さんに当てはまるとは限りませんので、お子さんの個性や状況に合わせて対応してください。必要に応じて専門家への相談も検討しましょう。

子どもが「イヤ!」と言ったら…基本の対応

4歳児に「○○しようね」と声をかけた途端、「イヤ!」と即答されてしまう――子育て中のパパなら日常茶飯事かもしれませんね。そんなとき、頭ごなしに「ダメなものはダメ!」と押し通すのは逆効果です。まずは深呼吸して、落ち着いて対応することが基本です。子どもが「イヤ!」と言うのには必ず理由があります。疲れているのか、他にやりたいことがあるのか、ただ自己主張を試しているだけなのか、一度子どもの気持ちに寄り添ってみましょう。

具体的には、子どもが「ご飯いや!」と駄々をこねたら「そっか、ご飯食べたくないんだね」と一度受け止めます。「嫌なのね」と共感してあげるだけで、子どもは“わかってもらえた”と感じて気持ちが落ち着くことがあります  。そのうえで、「じゃあご飯の前にお水を一杯飲もうか?」「ご飯と一緒に○○(子どもの好きなおかず)も食べる?」といった具合に、子どもの気分を切り替えたり興味をそらしたりする提案をしてみます。頭ごなしに否定せずワンクッション置く対応がポイントです。

無理に押し通すのは逆効果!

忙しいとつい「言うことを聞いてほしい」と急いでしまいますが、子どもの「イヤ!」を力ずくで押し通そうとすると余計に反発心を煽るだけです。大人でも感情的に怒鳴られたら反発したくなるように、子どもも強制されるとますます頑なになります 。例えば着替えを嫌がる子を無理やり着せようとすると大泣きして暴れる…なんて経験、ありませんか?パパとしては早く支度させたいところですが、ここは一度引いてみる勇気も大切です。

どうしても必要な場合は、選択肢を与えて子ども自身に決めさせる方法が有効です。「もうお片付けしなさい」ではなく「あと5分遊んだら片付けるのと、今すぐ片付けて終わったら一緒に絵本読むの、どっちがいい?」と提案してみましょう。二者択一にすると、子どもは自分の意思で動いている感覚を持ちやすくなり、結果的にスムーズに行動してくれることがあります。「嫌!」と言われたときこそ、子どもに主体性を持たせるチャンスだと捉えてみてください。

子どもの自己主張を尊重しながら接するコツ

イヤイヤ期の対応で何より大切なのは、子どもの自己主張を尊重する姿勢です。「イヤ!」も成長の一環とはいえ、毎回言うことを聞いてばかりはいられません。しかし、頭から否定して従わせるのではなく、子どもの意思をできる限り取り入れる工夫をしてみましょう。

例えばお風呂に入りたがらないとき、「嫌だ、遊びたい!」という気持ちを尊重して「あと10分遊んだら入ろうね」と約束してみます。約束の時間になったら一緒におもちゃを片付け、「約束守れて偉いね。次はお風呂で遊ぼっか!」と声をかければ、子どもも切り替えやすくなります。子ども自身が納得できるように段取りを説明してあげると、「イヤだ」という気持ちが和らぐことがあります。

また、「自分でやりたい」欲求が強い場合はできる範囲で任せてみましょう。服を着せようとすると「自分で!」と拒否する子には、「じゃあパパはズボンを手伝うね」など部分的に自主性を尊重します。全部親がやってしまうと反発しますが、子どもに役割を与えると協力的になることが多いものです。自己主張を受け止めつつ、安全面だけフォローするのがコツです。

そして何かうまくできたときは大いに褒めてあげてください。「イヤ!」と拒否せずにできた経験を積むことで、子どもも少しずつ素直に行動できるようになっていきます。パパも根気が要りますが、子どもの意思を尊重するコミュニケーションを心がけていきましょう。

第3回は
「投げる・叩く」どうする?問題行動への対応
です!ぜひお読みください!

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