それって本当に痛いの?指導者が悩む選手の痛みのホンネ
他人の痛みを理解することは非常に難しいです。
肩・肘・腕が痛むために、試合に出場できない選手がいた経験をお持ちの方は少なくないと思います。
そんな中に、本当に痛そうな選手とそうではないように感じる選手がいたこともあるかと思います。
練習がしたくないから嘘をついているのではないか・・・と思った方もいるかもしれません。
そのような本当かどうかわからない痛みに関する情報を今回は取り上げますので、ぜひ最後までご覧ください。
痛みの定義
少々かたい話になりますが、国際疼痛学会という団体が以下のように痛みを定義しています。
実際の組織損傷もしくは組織損傷が起こりうる状態に付随する、あるいはそれに似た、感覚かつ情動の不快な体験
簡単にすると
けがをしているか、けがをしそうな状態で痛みを感じる
また、感情の状態によっても痛みを感じることがある
このように捉えることができると思います。
痛みは人によって感じ方が異なる
痛みを感じにくい人、感じやすい人さまざまいるかと思います。
はじめに組織で痛みを感じ、神経によって最終的に脳で認知されます。
そのため、1の刺激でも、脳で感じられるのは10の刺激となる可能性もあります。
この原因も一人ひとり異なります。
体質で痛みを感じやすくなる?
もし組織が損傷した場合、体の反応として痛みを感じる物質を体内に放出します。
いわゆる炎症反応の1つです。
痛みを引き起こす物質は発痛物質と呼ばれますが、この発痛物質が体内に多く放出されやすい人は
ちょっとの刺激でも痛みを強く感じやすいかもしれません。
試しに腕を掻いてみてください。これですぐ赤くなって「みみずばれ」になった人は痛みを強く感じやすい人の可能性があります。
心理的な問題で痛みがゆがめられる?
よく痛みを「気持ちの問題だ」と捉える方もいらっしゃるかもしれません。
これは間違いではないこともあります。
心理的な問題で痛みを感じている人は大きく2つに分かれると思います。
1つは組織が傷んでいないにも関わらず痛みを感じている状態
もう1つは実際に組織が傷んでいるが過剰に反応している状態
より重症度が高いのは前者の方でこの見極めは難しいですが、本当だったらこの動きをしたら痛いはずなのに・・・と感じる場合はその可能性が高いです。
過剰に反応している場合は発痛物質が多い状態と似ていますが、原因分析が重要になってきます。
まとめ
今回は痛みとは何なのか、どのように分類されるのかについてお伝えしました。
次回以降はどのように対応していくべきか、についてお伝えしていきます。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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