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悪質客引きタイトルを取り締まりたい

東京が嫌いだ。

何でコンビニにトイレ無いの?灰皿無いの?駐車場が無いだと?じゃあどうやって行くんだよ。歩いて行けってか!?お前らコンビニに何求めてんだよ。

こちとら、セブンがやっと進出して朝から行列作るような民度だぞ。おい、コンビニだぞ?聞こえたか?コンビニに行列だぞ?お前らとはコンビニに対する敬意と愛が違う。



特に新宿が嫌いだ。人。人。人。見ろ、人がゴミのようだ。

「バスタ新宿」が「パスタ新宿」に空目しちゃうくだりってもう終わった?終わったの?あーそう。

俺は「JR新宿駅の東口を出たら其処はあたしの庭大遊戯場歌舞伎町」をしたいのに、一度も東口から出れた試しが無い。豪雨だったこともない。嫌いだ。

そもそも歌舞伎町って何なんだよ。KA・BU・KIいねーじゃねーか。氏神一番はどこ行ったんだ…

歩けばキャッチ。歩けばキャッチ。違う。そうじゃないんだ。俺はカブキロックスに会いたいだけなんだ。しばらく見てないカブキロックスに。ここだったら…ここだったら居るかなって?って…カブキの名前がついてるここだったらって…カブキロックスに…カブキロックスに会いたい…



というように、東京という街は悪質だ。悪質な客引きが多い。

令和2年 3月 11日 水曜日

OKAMOTO'Sの新曲が先行配信された。

曲名

"Dance To Moonlight"



. . . . .



. . . . .



"ダンスゥ…トゥゥ…ムゥン…ルァイトォ…"



この曲に関して、ハマ・オカモト氏は

などと供述しており…



はい。えー、午後1時33分でしたね。

「悪質客引き洒落乙タイトル付け罪」

で、現行犯逮捕!!!(ここでミランダ警告が入る。)



近年、この悪質な犯罪による被害が相次いで報告されている。

そこで我々はこの度、緊急対策本部を設置し、事件の取り締まり強化に努める運びとなった。

以下に並ぶのは、現代の日本の音楽業界においてその猛威を振るう、悪名高き罪人たちである。



被告A

Yogee New Waves

"Night"は最もこの界隈で流通している代物であり、その中毒性は極めて高い。

"Night"はその使用する時間を限定的に指定するものであり、主に夜間に取引が行われる。

夜にはびこるこの劇薬の恐怖は、薬そのものの垣根を超えて、二次的な被害の危険性をはらんでいる。

もう終わりなの まだ踊ってたいのに
君の中で刻むメロディー
肩抱き合い笑いあった日々よ

薬物を使用しての性行為。いわゆる「キメセク」は、薬物の快楽と性行為の快楽が相まって、脳に多大なダメージを与え、極めて危険であり、この曲の持つ中毒性に一度でもハマるともう元には戻れなくなってしまう。

コーラスの効いたギターで脳を揺らし、Vo.角舘の甘美な声で誘惑してくる。

薬物の売人の常習手口である。

万全の警戒を。断る勇気を。



被告B

never young beach

近年、薬物による酩酊状態、いわゆる「ハイ」という呼称は一般化の足踏みを早め、現在は別の呼称が密かに使用されている。

"chill"である。

サビにて漂う「Fuhuhuhuhu...」という不敵な笑いは、薬物によるchill状態のそれである。

never young beach被告は、薬物を使用した者にしか分からないはずのその感覚を堂々と自身の楽曲のタイトルに付け、悪びれることもなく自らの犯行を自白している。極めて凶悪である。

また、ネバヤン被告が使用したとされる薬物は現在のところ、"Night"であるという見方が強まっている。

曲の歌詞には

眠れないな とても優しい夜さ                    少し溶けた 頭の中 気持ちいいな

とあり、"Night"を示す"夜"というワードと共に、薬物により脳が破壊され溶けていっている非常に危険な身体の状態が記されている。

当局は、"Climax Night"を手がけた、Yogee New Waves被告との繋がりも視野に入れ捜査を進めている。



被告C

LUCKY TAPES

現在の日本では「酒」すなわち「アルコール」の摂取は20歳以上であれば合法である。

しかし、酒は薬物の門を叩くようなものである。

クスリの売人たちは、まずは比較的入り込みやすい酒などから、徐々に薬物へと移行させていく巧妙な手口を取る。

まず最初にアルコールという入り口を作ることによって、ターゲットの警戒を解く。「怖いもの」や「怪しいもの」といった暗い印象を抱かれないためにも、この入り口は明るく楽しげなものとして提供し、どんどん闇に引きずり込んでいくのが上等手口である。

"Drunk"から"Chill"へ。その快感への欲求は自らの知らぬ間にエスカレートを辿り、どんどんどんどんその深みにハマっていくのである。

カッティングの刻むギターと軽やかなキーボードが織りなす軽快なメロディは、まだ純粋無垢で汚れを知らない若者を闇夜に堕とす、最後の地上の光である。



被告D

Nulbarich

薬物によるchill状態は、非日常的快感をもたらし、その依存性と中毒性の高さが危険視されている。

非日常。すなわちそれは、「無重力」を表す。

何とも言えない浮遊感。宇宙飛行士にでもならない限り、我々一般人には到底想像し得ない感覚である。

薬物はその感覚をこの地球上で体感できると囁いてくる。

「空にプカプカ浮かぶ」という、長い歴史の中の人類のロマンさえ、彼らのとっては格好のビジネスチャンスでしかないのだ。

これまた歯切れの良いカッティングのサウンドが私たちの足が地に着くことを許さない。

薦められても、歯切れよくキッパリ断ろう。



被告E

Tempalay

あえて、直球な表現を用いるという大胆な手法を展開する者もいる。

タイトルに句読点を使用するという珍しいアイディアは、常人には到底思いつくものではない。

揺れるギターとシンセが織りなし作り上げる空間を漂うサウンドは、脳を揺らし、聴く者をトリップに陥れる。

毒なら身になる、毒から身を成す

Tempalayが支配した空間の中で、小原綾斗によってリフレインされるこのフレーズは、酷く洗脳的である。

不協和音とサイケデリックなサウンドがもたらす異様な雰囲気は、人を正常ではいられなくさせてしまう。

異空間へ誘う悪魔の囁き。耳を塞いで己を守ってもらいたい。









ハッ…俺は何を…

いつのまにか気を失っていたようだ…

ただ、ものすごく気持ち良かったことだけは覚えている…


へぇ…マッキー捕まったんだ…

え、ピエールも?ASKAも!?

音楽業界どうなってんだ…


あぁ…これは現実なのか?

氏神一番…氏神一番が…目の前に見える…



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