アモルファス(amorphous)
概要
アモルファス(英: amorphous)、あるいは非晶質(ひしょうしつ、英: non-crystalline)とは、結晶のような長距離の秩序的な原始配列はないが、短距離秩序はある物質の状態、原子や分子が不規則に密集している状態を指します。
人の生活への影響
アモルファス物質は、我々の身近な生活にあるものの、ガラスが有しているアモルファスという構造は分からないことが多くありましたが、最近の研究ではアモルファス構造の解明が進んでいます。これにより、新しいガラス材料の開発が加速できると期待されています。また、アモルファス合金は、引張り強度が大きく、靭性・硬度が高いという性質があり、その特性を活かした製品が我々の生活に利用されています。
詳しい説明
アモルファスは、原子(または分子)が規則正しい空間配置を持つ結晶に対する反対語で、長距離にわたる原子配列の規則性の無い無秩序な固体状態を指します。構造論的に粘性率の非常に大きい過冷却液体とみなされることがあり、融解、凝固が一定の温度、圧力のもとにおこらず、その変化が連続的になる。熱力学的には準安定相であり、熱的に不安定である。ゴム、ガラスやプラスチックなどにその例が多くみられます。液晶状態とか無定形状態とも呼ばれます。アモルファス状態にある材料は非晶質材料や液晶とも呼ばれます。新素材の代表的なものの一つにアモルファス磁性材料があります。