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「フルーツファンディング」で学びの機会を提供。農業×教育を実践する 和歌山県紀の川市・cog-lab農園
農業に教育を掛け合わせて、新たな学びの機会を。
地域のため、子ども達のための取り組みが、和歌山県紀の川市でおこなわれています。
「農にイイこと、脳にイイこと。」を合言葉に、cog-lab農園を運営するのは小倉優一郎さん。農業の教育的価値に気付き、子ども達のために活動を続けられています。
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教員から農業者へ。教育×農を掛け合わせたcog-lab農園のスタート
幼い頃から自然と触れ合う機会が多かったという小倉さん。生き物への興味も強く、国内外の大学院で絶滅危惧種を保全する研究の道へと進みます。
その後、理科の教員に。配属された高校では、週末に生徒たちを地域の農家さんのところに連れていくという活動をしていたそう。
教室の外へ出て、自然相手の農業に触れる子ども達の姿を見て、小倉さんの中に強い思いが芽生えました。
「農業と教育を掛け合わす活動がしたい」
そこから始まったのが、cog-lab農園。小倉さんは農園と学習塾、2つの現場で活躍されています。
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農業の価値を実感。子ども達に「学習と経験の場」を提供
学校現場を離れた小倉さんは、農業生産法人へと転職。ここで過ごした3年間を「修行させてもらった、学ばせてもらった時間」と小倉さんは言います。
そこから元々農業をされていたおじいさんの畑を引き継ぎ、現在は約1ヘクタールの農園を管理しながら、完全個別制の塾を運営。
紀の川市はフルーツの栽培が盛んで、小倉さんもなるべく環境負荷の少ない方法を取り入れながら、柿、はっさく、すもも、キウイなどの果樹を育てられています。
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塾の生徒は一番下が小学4年生、一番上は高校3年生。
農園での作業は応用が利き、勉強だけでなく、日常生活にも役立つことが多いのだそう。実際に農作業をしてから問題を解いてみるとスムーズに回答にたどり着くということもあるのだとか。小倉さんは普段農業に携わりながら子ども達と関わっていく中で、農業には生きていく上で大事なこと、原石が眠っているなと感じることが多いそう。
そういった農業の教育的な側面を活かしながら、多くの子ども達に学びと経験を提供する場所、それがcog-lab農園です。
cog-lab農園ならではの取り組み「フルーツファンディング」
cog-labならではのユニークな取り組みの1つに「フルーツファンディング」というものがあります。
小倉さんは農園のフルーツを売った収益の一部を教育活動に充てています。
畑で外貨を稼ぎ、それを教育に再投資する。農業と教育の両方を継続して行っていけるような仕組みづくりを行うことが目的だそう。
資金の使い道としては絵本や教材の購入、イベント実施のための材料費や交通費など。このフルーツファンディングには経済的な負担を少しでも軽くし、誰にでも教育の機会をあげられたらという思いも込められています。
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皆さんも、購買を通して小倉さんの取り組み、そして子ども達を応援しませんか?
実りの秋はすぐそこ。cog-lab農園から出品されるのは、和歌山県が誇る「黒ごま柿」。木の上でじっくりと追熟するため、甘みが強いのが特徴です。
予約販売もスタートしました。旬のおいしさを体験してみてくださいね。
(取材・執筆:PR西宮)
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