![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/96281255/rectangle_large_type_2_76abcdc83d7faa59e60df72d9374a98d.jpeg?width=1200)
魚を通して知る食のことー町田市の“うみのごちそう給食”ー
現代のファスト・フードといえばハンバーガーがやはり人気でしょうか?もともと日本のファスト・フードは魚食が中心だったようで、江戸時代の風俗画などを見ると、蕎麦に天ぷら、握り寿司などの屋台に並ぶ人々の日常を垣間見ることができます。
四方を豊かな海に囲まれた日本ですが、家庭で魚を調理して食べる機会は年々減少傾向(農林水産省調べ)にあり、魚を中心とした「魚食文化」への関心は低下傾向にあるようです。
そこで立ち上がったのが、町田市とポケットマルシェです。
「魚食をもっと身近に!」
「魚を食べて漁業・魚の産地や流通についてを知ろう!」
「食材を通じて川・湖や海などの環境への関心を高めよう!」
そんな想いのもと、昨年よりポケマルは町田市と連携し、町田市の中学校の給食へポケマルにご登録いただいている漁師さんの新鮮な魚介食材と生産から流通までを知ることのできるコンテンツをお届けしています。
さて、どのような内容か見てみましょう。
これは、町田市が市内の中学生向けに作成した「うみのごちそう給食」の注文チラシです。昨年の11月から今年の2月までの期間、ポケマルの漁師さんから届いた新鮮な魚介類が、給食のおかずに登場するというものです。実際に19校の町田市内の中学に通う生徒さんからの注文がありました。
![](https://assets.st-note.com/img/1675214544895-GHuueHblCX.jpg)
〜11月〜
野崎清美さん(佐賀県唐津市 )の定置網漁業で水揚げされた「かます」のフライを生産地や生産背景は勿論、地域の社会課題や漁業について知ることのできる情報をチラシや動画のコンテンツと共にお届けしました。
![](https://assets.st-note.com/img/1674440490114-zOszcxpSg6.png?width=1200)
これは、今回「かますフライ」の生産者、野崎さんが中学生に向けて話す漁業の現場についての説明動画です。
〜12月〜
塩越 剛さん(青森県東津軽郡平内町 )の「ほたて」の照り焼きを加工の過程や環境問題、ほたてについて詳しく知ることのできる内容のコンテンツと一緒にお届けしました。
![](https://assets.st-note.com/img/1674441516934-An4RxJjjgk.png)
〜1月〜
中村清作さん(滋賀県高島市琵琶湖)の「小鮎」の南蛮漬けを琵琶湖の環境や中村さんが漁師になった背景、小鮎の特徴などを知ることのできるコンテンツと共にお届けしました。
![](https://assets.st-note.com/img/1674442336659-G1gnGWMNfh.png?width=1200)
これは、中村さんが漁師になったきっかけや小鮎について説明している動画です。
〜2月〜
最終月は、朝倉典之さん(愛媛県南宇和郡愛南町)の「真鯛」料理を養殖現場や魚の食品ロスについて知ることのできるコンテンツと一緒にお届けします。
![](https://assets.st-note.com/img/1674525338850-vGQJaazJ9L.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1674443088723-BB676BkiGc.png?width=1200)
・・・
これは、実際に「うみのごちそう給食」を食べた中学生の皆さんが、町田市の実施したアンケートに寄せた感想です。
「美味しかったので、今後も続けてほしいと思いました。」
「5,6時間目を駆け抜ける燃料となりました。」
「こういう家であまり食べない(家によるけど)物があると良い。」
「いつもごちそうになっているお魚料理ももちろんとても美味しいですが、今回はより、特別に美味しかったです。」
「いつもと少し違って嬉しかった。」
「生命を感じます。」
「家ではあまり出ないメニューでした。ちょうどよい味付けで美味しかったです。」
「めっちゃうまかったです。お父さんとお母さんにも食べさせたかったです。」
「普段は魚が苦手ですが食べやすい味付けで柔らかくて美味しかったです。」
「魚はあまり好きじゃなかったけれど美味しかった。」
もちろん、中にはそもそも魚自体が苦手、味が合わないという率直な声も届けられましたが、こうして一人でも多くの中学生の皆さんに漁師さんたちの声を直接届けることができたのは、大切な一歩だと考えています。
更に、チラシや動画コンテンツの感想を聞いてみると。
「魚の養殖には工夫や努力がされていることが分かった。」
「もともと魚が好きだったので更に興味を持った。」
「魚を食べる理由を知れた。」
「魚の魅力を教えてもらったから。」
「もっと魚を食べたくなった!」
「めっちゃってわけじゃないけど興味を持つことができた。」
「あまり魚食はすきではないが、なかなか数少ない美味しいものを食べれたと思う。どんどん知らない料理も食べたいと思う。」
「私は普段料理をすることがあるので、関心を持ちました。」
「今後、自分自身で魚の良さについて知りたいと感じたし、様々な種類の魚を食べたいと感じた。」
「魚の名前や味だけでなく、どのように育てているのかなどが書いてあるのがよかった。」
「普段食べたことのない魚をたべてみたいと思った。」
などなど、様々な感想をいただきました。魚に興味を持ったという意見の中で多かったのは、「魚を食べるだけでなく、生産背景を知ることができた」という声でした。
「食べる」と一緒に「知ること」のできるポケマルの漁師さんから届く「うみのごちそう給食」の模様はいかがでしたでしょうか?食材の特徴や生産者さん、湖や海の周辺地域の環境を知ることで、作り手(生産者さん)と食べ手(消費者さん)の双方向コミュニケーションがこれからも生まれていくと良いですね。
今回、町田市の「うみのごちそう給食」を食べてくれた中学生の皆さま、そして、ご協力いただいた漁師の皆さま、また、町田市の皆さまと連携することができたことにも感謝いたします。
「ご購入ありがとうございます!」
「ごちそうさまでした!」
生産者さんと消費者さんのダイレクトなやりとりがポケマルのメッセージやコミュニティで毎日何件も交わされています。ポケマルの公式noteでは、ポケマルで生まれた様々なストーリーをお伝えしています。ぜひ他の記事もご覧になってみてください。
関連リンク
♦︎ 町田市の中学校給食についてのプレスリリース
♦︎ 町田市の「うみのごちそう給食~海と湖の恵みを味わおう~」サイト
(執筆:雨風太陽PR)