![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/167412305/rectangle_large_type_2_ee0eabb9f348bef32e8c8ecb27548300.jpeg?width=1200)
【能登半島地震から1年】近くから、遠くから。私達にできる支援のカタチ—雨風太陽 復興に向けた取り組み
はじめに
2024年1月1日、16時10分。石川県能登地方を激しい揺れが襲いました。
元日に発生した能登半島地震は多くの被害を生み、それまでの日常を一変させました。この震災で犠牲となられた方々にお悔やみを申し上げるとともに、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
あれから1年。都市と地方をつなぎ、地域を持続可能にしていくことを目指す私達は、当社の取り組みを通して能登地方への支援を続けてきました。現地を訪問したスタッフもいます。
地域に関わる多くの方々とやりとりを重ねていく中でたくさんの出会いがあり、その度に様々な思いに触れてきました。今後もこのつながりを大切に、能登への支援を続けていきます。
この1年の活動を振り返ることで、皆様にも被災地に興味を持っていただき、心を寄せていただければ幸いです。
![](https://assets.st-note.com/img/1735108476-X9UZuHhiB21MRFvOJDWyT6md.jpg?width=1200)
当社スタッフと地域の方々との交流の機会となりました
雨風太陽 能登支援の取り組み
▼1月「ポケマル炊き出し支援プロジェクト」実施
1月1日に発生した能登半島地震を受け、当社は1月9日に「ポケマル炊き出し支援プロジェクト」を開始しました。
最終的に38都道府県・125名の生産者から計3,901kgの食材が集まり、被災地の9,280名に提供されました。
![](https://assets.st-note.com/img/1735106246-rw0LmZ48O2CQRFtfcXxVz5bB.jpg?width=1200)
▼3月 高橋博之が「石川県令和6年能登半島地震復旧・復興アドバイザリーボード委員」に就任
代表・高橋博之が石川県令和6年能登半島地震復旧・復興アドバイザリーボード委員に就任しました。
高橋はこれまでに自然災害の被害を受けた現場を自らの足で回り、支援の方法を模索、支援を実施してきた経験があります。今回の能登半島地震でも発災直後に現地に飛び込み、被災地支援に尽力してきました。これまでの経験から得た知見を活かし、アドバイザリーボードの会合でも復旧・復興計画に対して専門的な助言を行いました。
結果として能登半島地震の復興計画案に、高橋が進言を行ってきた「関係人口の拡大」が最重点課題として発表されました。
▼5月 雨風太陽と石川県が「包括連携協定」を締結
能登半島地震復旧・復興アドバイザリーボード委員就任に加え、5月には雨風太陽と石川県が、関係人口創出に関する包括連携協定を締結しました。
これにより関係人口を活用した多岐に渡る取り組みを実施し、能登地方の創造的復興、そして活力ある地域社会の形成・発展を引き続き目指していきます。
▼7月 大学生限定地方留学プログラム「のと復興留学」を開始
7月には石川県と連携し、学生限定の地方留学プログラム「のと復興留学」 を開始。本プログラムは、最低5泊からという条件で受け入れを実施しました。ポケットマルシェ、ポケマルおやこ地方留学といった事業で得た知見を活かし、単発的な関わりではなく、継続的に能登地域に関わる関係人口となることを狙いとしました。
▼11月 のと里山空港仮設飲食店街「NOTOMORI」が開業
能登地方の空からの玄関口となる、のと里山空港。ここに11月2日、仮設飲食店街「NOTOMORI」がオープンしました。
![](https://assets.st-note.com/img/1735189716-VRgG0ENKkeJX8AxoLClc9ZUj.jpg?width=1200)
「NOTOMORI」には石川県内の6つの飲食店が入居しました。震災後、営業を再開する飲食店が少ない中、ボランティアや観光等で能登を訪れた方々に、空港のすぐそばで食事を楽しんでいただける新たな施設としてオープンをしました。施設内にはコワーキングスペースも完備されています。またイベント会場としても利用可能で、11月18日にはウィーン・フィルハーモニー管弦楽団による特別演奏会も開催されました。
これから「NOTOMORI」が人々の集いの場となり、能登ににぎわいを生み出すきっかけになればと思っています。
ポケマルを通して、被災地を応援しよう
震災後、ポケマル生産者に。この冬大量の「寒ブリ」を出品!
能登から遠く離れた場所からでも、ポケマルを通じて被災地と関わり、支援をすることはできます。
珠洲市蛸島町は、今回の震災で最も大きな被害を受けたエリアの1つです。家屋のほとんどが全壊、もしくは半壊。多くの住民が避難所生活を余儀なくされる中、漁港も壊滅的な状態で、漁業従事者の生産活動もストップしてしまいました。
そんな中、町内にある「田川漁業」では1月21日に漁を再開したものの、従業員の離職、断水で氷が作れず鮮度を保ったままの出荷が難しい等、苦難は続きました。このような状況の中で、田川さんはポケットマルシェに登録をしてくれました。その理由を、以下のように語ってくれています。
震災によって氷となる水道が通らなくなり、水道が通るのも数年先と言われています。
また、大切な従業員も金沢などに出て行ってしまいました。そのような中で、能登を訪れたポケマル代表の高橋さんに出会います。
高橋さんの地域や被災地に対する考えに共感するとともに、「地域の活力を取り戻す」きっかけが生まれる可能性を感じ、ポケットマルシェを始めました。
「言葉にならないほど厳しい1年でした」という2024年、その最後に海からの恵みがありました。能登を代表する名物・寒ブリです。
いつもは年間2〜3,000本のところ、1万匹を超える大量の寒ブリが定置網にかかったそうです。
![](https://assets.st-note.com/img/1735269810-HfzQCJaYMqnPx6bpN7g4BvrD.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1735269824-PKaFZMk8m3vdtSAlTyQq9chi.jpg)
こちらの寒ブリは現在ポケットマルシェ上で購入ができます。従業員が不足している関係上、捌いての出品が難しく、1匹丸々での販売となっています。
EC販売が初めての田川さん。現在、都内在住の男性が出品のサポート等をしてくださっています。男性は「日本という国が都会と地方の共依存で形作られているにも関わらず、これが見えづらくなっている。都会が地方を支援するという上からの姿勢でなく、同じ時代を生きる仲間だからこそ一緒に進むべき」といいます。これも関係人口がもたらしたものの1つ。外部からの協力によって、能登の寒ブリが全国に届けられます。
この吉報が地域の復興に繋がることを願ってやみません。皆様のご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。
石川県の商品を対象にした送料無料キャンペーンを実施
また、ポケットマルシェでは2025年1月1日~1月3日の間、石川県の商品を対象とした送料無料キャンペーンを実施します。対象商品は下記URLからご確認いただけます。
・・・
現地に足を運ぶ以外にも、商品を買って応援したり、遠くから気にかけたり、離れた場所からでもできる支援のカタチがたくさんあるということを実感した1年でした。今後も雨風太陽の取り組みが、被災地に、そして地方に、関心を寄せていただくきっかけになれば幸いです。
(取材・執筆:PR 西宮)